家族3人の新生活スタート
相変わらず一日中抱っこ・・・
実家から主人の待つ我が家に戻り
いよいよ本格的に育児がスタート
相変わらずさくらはママの抱っこが大好き。
ちっともベビーベッドで寝てくれません。
朝はさくらが起きる前に朝食をとります。
そしてさくらは目が覚めるといつものように
元気な号泣で私を呼びます。
ここからはずっと抱っこ、下ろせば泣くの連続。
昼食は 主人が出来る限り帰ってきてくれて
食事の準備をしてくれました。
これは本当に助かりました。
首が座るまではおんぶできないので
家事はかなり手抜きでした。
夜は少しずつ寝てくれるようになったので
1時間×3回よりは 少し睡眠がとれるようになりました。
その頃の我が家はローテーブルで食事をとっていたので
椅子が無い生活だったので
さくらを抱っこしたままで
立ったり座ったりするのは
腰に負担がかかり
腕も腱鞘炎になりましたが
さくらを抱っこするのは
全然辛いとは思いませんでした。
母乳神話に右往左往
さくらに少しずつ表情が出てきて
ママの幸せを感じ始めてからも
気になっていたのはおっぱいが
十分に出ていない事。
「やっぱり母乳じゃなくちゃ」の
母乳神話と
母の「私は3人とも母乳で育てた」の言葉に
囚われていた私は
焦りを感じていました。
産後2週間くらいの時には
乳腺炎になった事があったので
それなりに母乳は出ていたはずなのに
産後ウツっぽくなった
実家での出来事の後からは
思うように出なくなりました。
どうしたらいいのか悩んでいたら
主人の友人の奥さんに
「桶谷式母乳マッサージをやってる
助産師さんのところに行ってみると出るようになるよ」と
と教えてもらいました。
その頃はインターネットもそれほど広がっていない時代、
電話帳で近くの助産院を探しました。
幸いそれほど遠くないところに見つけることが
できました。
それほど遠くないと言っても
さくらを抱っこして30分くらいは
歩いたと記憶しています。
助産院について
おっぱいをマッサージしてもらうため
さくらを下ろして、私はベッドに横になり
30分程 マッサージをしてもらいます。
さくらは隣のベッドに寝かされると
いつものように大きな元気な声で泣き続けてました。
マッサージしてもらうと
びっくりするほどよく出るようになりました。
ですが、家に帰ると
また出が悪くなり、
半分は母乳、半分はミルクを続けました。
いつか十分な量が出るようになる と
信じてあげ続け 助産院にも何回か通いました。
授乳の度にミルクを足さなくてはならない事に
「ちゃんとおっぱいがあげられない」情けなさというか
申し訳なさの様な気持ちになりました。
そのうちに さくらは乳首を加えさせると
のけ反って大泣きするようになりました。
どんなにあやしても大きな口をあけて泣くのです。
「母乳の方が太らない」
「お母さんの母乳が一番」 の
世の中の見えない圧に
おっぱいを飲ませなくては・・・と焦るばかり。
指で母乳を少し出しておいてから
さくらの口を乳首に近づけて何とか飲ませている様な状態でした。
哺乳瓶のミルクはちゃんと飲んでくれます。
精神的に余裕がなくなれば余計に
母乳の出は悪くなるので
悪循環になっていきました。
授乳の度に心にもやもやを抱えながら
母乳をあげることに必死でした。
「毎回毎回、のけ反って嫌がるさくらに
母乳を無理やり飲ませるのは本当に良い事なのだろうか?
少しでも母乳を飲んだのだし、
こんなにまで嫌がっているのに無理に上げても
返ってさくらのストレスになってるのでは?」
と やっと母乳呪縛から逃れることができたのは
既に6か月になった時でした。
今より情報が入りにくく、近くに知り合いもいなかったので
ひたすら 育児書の通りに頑張り続けた私が
少し違ってもいいのかも・・・と
思えた瞬間でした。
心の重しがすこし軽くなったその場面は
今でも頭にはっきりと浮かびます。
それからはミルクのみに切り替えて
授乳の時にさくらを見る私の顔も笑顔が増えたました。
こうして さくらは私の強制的な母乳から解放されました。
その後はすべてミルクでしたが
よく一般的に言わていた
「母乳の方が太らない」「母乳の方が健康に育つ」
の育児伝説には沿うことなく
アトピー性皮膚炎を除けば至って健康に育ってくれました。
今、考えれば
「おっぱいを飲みなさい!」と
神経質になっているお母さんのおっぱいを
押し付けられるさくらは怖かったでしょうね。
育児の常識の様に世間で言われている事が
お母さんの心を圧迫していることが
意外とたくさんありますよね。
特に最近はSNSで気軽に情報が手に入ります。
良い情報や 家に居てもだれがと繋がっていられる安心感は
ありますが、
他の子供や育児の仕方と比べる機会も増えて
逆に不安になってしまう事もあると思います。
人と違っても良いんです。
大抵の事は何とかなります。
大事なのは ママと赤ちゃんが笑っていられること
これを超えるものは無いです。
昔の私にそう言ってあげたいです。
今回も読んで下さってありがとうございます。
もう25年も前の事なのに
つい昨日の事の様に思い出します。
次回は私の孤独感をかこうかな・・・・・
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