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【読書メモ】ユーザーインタビューの教科書

読書の目的と答え


Q. インタビューを行う上でまず意識するべきことは?

A. 目的を明確にすること。この目的からブレイクダウンして質問を考える。


## 学んだこと

目的ごとに異なる3つのインタビュー形式

インタビューは目的別に以下の3つのタイプに分けられる。

・機会探索型
ユーザーの価値観を理解してサービス企画のヒントにする。
・タスク分析型
サービスが提供する機能を検討するためにタスクごとにユーザーの活動や求めていることを理解する。
・仮説検証型
 サービスのコンセプトやユーザーの特徴などあらかじめ持っている仮説が正しいことを確認し、変更すべき点を特定する。

タイプによって質問の内容が変わるので、どのタイプなのかを見極めることで後続タスクであるインタビュー設計がしやすくなる。


まずやることはインタビューの目的整理

インタビューを行う上で、まずやることは目的を設定すること。そのためにはプロジェクトの現状を理解し、何が求められているかを明確にする必要がある。

例えば、プロジェクトの現状理解には以下がある。

・チームと周辺のステークホルダー、スケジュール
・つくるモノ・コト(ビジネスゴール、提供する価値、具体的内容)
・想定される顧客の属性と状況(活動内容、意見など)
・市場と競合(関連技術・技術標準、関連製品、関連ビジネス)

次に依頼主とアウトプットのすり合わせを行う。

インタビューのダイジェストムービーなのか分析結果をまとめた表なのか、はたまた100ページの報告書なのかでインタビューの設計やトークスクリプトが変わってくる。このとき調査結果の報告だけでいいのか、なんらかの提案まで期待されているのかを擦り合わせることも重要である。


インタビューガイドの作成

質問の内容と順序、時間配分などをまとめたドキュメントをインタビューガイドと呼ぶ。
インタビューガイドの作成には以下の注意点がある。

・ガイドの紙には、回答をメモするスペースを作っておく
・答えが詰まりそうな質問には具体例をいくつか用意しておく
・予行演習してアドバイスしてもらっておく
・話題ごとの時間配分と質問の優先度を書いておく
・依頼主と時間配分・優先度をすり合わせておく

以上の点を意識しながらインタビューガイドを作成する。


ネクストアクション

インタビューを行う際は以下のプロセスを意識する。
まずはプロジェクトの現状を理解し、インタビューの目的を明確にする。この目的が機会探索・タスク分析・仮説検証のどのタイプかを見定める。次に、その目的を達成するための質問を構築し優先度を踏まえインタビューを実施する。

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