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ゼレンスキーさんは何を語るのか?

こんにちは。かんおさです。

毎度ながらこちらの様な雑な記事をお読み頂き、ありがとうございます。

今回は表題の通り、明日に迫りましたゼレンスキー大統領の演説について、簡単ではありますが所感を残しておきたいと思います。

ついに明日に迫った演説

皆さんご存知の通り、この記事を書いている時点において、ゼレンスキーさんの演説が明日(23日夕方)へと迫っております。

既にゼレンスキー大統領はアメリカやドイツなどで演説を行い、日本は周回遅れではありますが、何とか演説して頂くことで調整が付きました。
ぶっちゃけ、役所各位は何をそんなにのんきにやってるのかと私なんかは思ってしまう訳ですが、日本らしいと言えばらしいですね。悪い方向にですが。

ウクライナの人々の命をかけた奮戦によって、未だに予断を許さない状況ではありますが、今日まで何とか持ちこたえてくれています。
これ、もし今日まで持ちこたえてくれ無かったら、日本のメンツ丸つぶれだったんですけど、多分、そんな事考えてないんだろうなーと私は思っています。
むしろ、日本政府の立場としては、勿論あくまで私の勝手な憶測ですが、演説させたくないという本音が態度に透けて見えているように、私には感じられます。

なので正直に申し上げて、彼は何を語るのか? 私にはそれが非常に気になる所です。

そんな気になる内容について、推測してみるには、他の国での演説が役に立つと思います。

まずは、一番近しい国であるアメリカでの演説を見てみましょう。

日本では真珠湾攻撃の件について、何だか騒がれているようですが、これなんか正に日本人の島国根性丸出しだなぁという例だと私には感じられました。

そこはアメリカ向けの表現の問題であって、本質は全く別の所にあります。
私がこの演説を拝見して思ったのは、この方のプレゼン能力は本当にずば抜けて高いという事です。

勿論、この方一人で原稿を作ったわけではないでしょうから、正確にはチームとして非常に上手いと言えます。そしてややパフォーマンスが過ぎる部分があるにせよ、優れているというのが私の偽らざる感想です。

とりあえず、凄く話を端折るとウクライナ側の要望としては以下の様な事を述べておりました。

・防空システムの配備お願いします
・ロシアの経済制裁引き続きよろしくね
・U-24と言う同盟作って国防を確立させたいから支援よろしく!

特に最後の同盟構築がウクライナの一番訴えたい事かなと、私は感じました。
現時点のウクライナ状況を招いてしまった根本的な原因は、全てそこに起因するからです。

明日の演説を推測してみる

では、それを踏まえたうえで、日本に向けてどんな内容で演説を行うでしょうか?
巷でも色々と憶測は飛んでいますので、それを参考にしつつ私も推測してみました。
先に述べたように、アメリカ向けに行われた演説から推測するに、以下の無いようになるだろうと私は考えております。

① 日露戦争をモチーフに日本をヨイショした上で経済制裁の加速を求める

まずほぼ確実に、日露戦争の件は話に出てくると思います。
その上で魂の同志として、共にロシアに立ち向かって欲しいと訴えかけてくるんじゃないかなーと私は思います。

これが他国であれば軍事支援を求めると思うのですが、日本は対外的には軍事力を行使できないという事になっておりますので、そこを踏まえたうえで、経済的な方向で制裁、そして支援を求めて来るだろうと思います。

② 東京大空襲を引き合いに出して、自分たちの窮状を訴える

これもかなりありそうな話で、特に制空権にはかなり気を使っている節が見て取れますので、その事を引き合いにする為、空襲の話は繋げて来るだろうと思います。

仮にですが、もし更に突っ込んで、日本もいずれウクライナと同じようになりますよ? と注意喚起までして来たら、私としては拍手喝采ものですが、そこまで踏み込んで述べてくるかどうかは未知数です。
けど、割と勉強している割に煽るのが上手いので、確信犯でそのような方向に話を持って行くことも否定できないかなーと。

③ 非核三原則・原爆の被害国と言う立場を強調し、同盟の重要性を訴える

実は、これは不都合な真実だと思われているのか、マスコミでは全く報道されておりませんがウクライナも非核三原則を堅持しています。

軍備を削減し中立性を喧伝するという方法を取っているという意味で、実は日本とウクライナは似ているのです。
ただ、日本とウクライナが決定的に異なる部分がありました。
それがアメリカとの同盟を結んでいるかどうかです。これが明暗を分けていると私は考えておりますし、実際そうでしょう。

なのでウクライナは同盟国を欲して、NATOへの加盟をしきりに要請してきましたし、それが無理となった今、自ら同盟を作り連帯を求めて各国に訴えかけるという路線へとシフトしている訳です。

なので、軍事的な支援を受けることは無理にせよ、アメリカの核の傘に入っている日本は是非とも引き込みたいと、ゼレンスキー大統領は思っていると思います。

以上の理由から、この話に絡めて、もしくは総合的に話を進めたうえでトリに同盟の話を持ってくるだろうなと私は推測しております。

内容次第では今後の国防議論に変化が起こる

以上の事を踏まえたうえで、政府、役人の立場からすれば、ゼレンスキー大統領の演説はして欲しくないというのが本音でしょう。
なんせ、どの方向に転がっても、国民に戦争の悲惨さと深刻さをまざまざと見せつける結果になるからです。
そうなれば今までお花畑だった人の中に危機感を持つ人が出て来てもおかしくないと思います。

これはちょっと過激な予想ですが、何かのトラブルを装って、いきなり会見が中止になっても私はおかしくないとまで思っています。
また日本のなんちゃってセキュリティ技術で、世界レベルのサイバー戦をしのげるのかなとも思っちゃいますけど、それはそれでどうなるか楽しみにしておきたいと思います。

平和憲法の幻想に浸れる時代は終わった

私は過去、憲法9条信奉者であり、世の中の争いを無くすには対話しかないと思っておりました。

相手の気持ちに寄り添って、真摯に対応すればきっとわかってくれる。
こちらが暴力を欲してないのだから向こうだって同じ気持ちのはず。
だからこちらが武器を捨てて語り掛ければ、向こうもわかってくれる。

過去の私は本気でそう思っていましたし、今でもそうだったら良いなぁ位の淡い希望は持ち合わせております。

戦争起こさない為の対話なんだよ、と言う話をする方もおりますが、それは御尤もです。でも、じゃあ、実際にそれでも戦争が起こってしまったらどうするの? と言う問いに関して、過去の私も含め大抵の人は、武器を放棄して戦いを放棄すれば分かってくれると思っているでしょう。

ですが、世の中の辛酸を舐めて過ごした事で、その考えは甘すぎるにもほどがあると気付かされてしまいました。

勿論、その様に対話をもって分かり合える関係性も数多く構築できます。
ですが物事には例外と言うものが得てして存在するものです。

本当に残念な事ですが、まるでドラマやフィクションに登場する絵にかいたような悪役と同じ思考をする人と言うのは、存在しますし、国家としても存在するのです。

私は、今回のウクライナ情勢を見て、戦争とはいじめっ子の論理で進むんだなと痛感しました。

いじめっ子が、誰かをいじめる時、あくまで本人の中でではありますが、そこには絶対的な立場の差が存在します。

いじめっ子にとって、いじめる対象は自分より格下であり、何をしても良い存在なのです。
これは過去、戦争が激化していく中で必ず現れる光景であり、残虐非道な多くの行いは、この論理に基づいて行われてきたと私は考えております。

では、今いじめられている子が、いじめっ子を止めるにはどうしたらよいのでしょうか?

そんな状態で対話とかできると思いますか? 無理です。そもそも立場が違うといじめっ子は思っていますから、「また雑魚が何か言っている」程度にしか思いません。
幾ら慈悲にすがろうと真摯に対応しても無駄です。いじめっ子にとって、その子はいじめても何をしても良い存在だからです。だからいじめられっ子自体がどうにかするには、方法が限られてくるんですよね。

そんな状況に置いて、いじめられる方にも問題がとか、悠長な事言える方がいらっしゃるようですが、そんな論理は通用しないんですよね。
そこにはただただ強者と弱者があって、搾取するかされるかと言う関係性が存在しているだけなんです。

また最近では、早く降伏した方が良いとかのたまう方もいらっしゃったようですが、それこそ今のいじめっ子の論理に当てはめてみたら、その先どうなるか火を見るよりも明らかじゃないですか。
子々孫々にいたるまで、地を這いつくばう様な生活を送らせたいんですか?
同じ人間なんだからいつかは分かり合える……かもしれませんが、それが少なくとも自分の生きている時代では成し遂げられ無いのは容易に想像できると思うのです。

私は寂しい独身の身なので子供もいませんが、塾で心血注いで育てた教え子たちが沢山います。彼ら彼女らの未来が閉ざされ暗雲立ち込める世の中になんてなって欲しいとは思いません。

話は長くなりましたが、いじめっ子の立場からすれば、格下の存在など虫けらと同じなのです。

では、いじめっ子を止めるにはどうすれば良いのでしょうか?

これはもう私は一つしか思いつきません。
いじめっ子より更に立場の強い人がいさめるしかないです。

いさめ方は色々あると思いますが、結局のところ強い力に頼らざるを得ないでしょう。

普通のいじめであれば、寄り立場の強い親・教師更に酷ければ警察まで含めて巻き込んで上から押さえつけるしかないと思います。

もし、いじめられっ子本人で何とかしたいなら、自分自身が強くなるのが手っ取り早いですけど、これは時間がかかるかもしれません。
また、強い仲間を味方につけるか、より大きな組織の傘下に加わって相対的に立場を上にする位しか方法がないです。

今回、ゼレンスキー大統領が取ろうとしているのは、それらの搦め手ですよね。
いじめっ子に自分の強さを誇示した上で、より強い人達の庇護を求めるという2段構えになっております。

先ほども書いた通り、いじめっ子であるロシアは、ウクライナと言ういじめられっ子のいう事など聞く気がありません。
どこぞの猫型ロボットの話で良く出てくる言い回しですが、「の〇太の癖に生意気だ」を地で行く感じでしょうね。
まず、真の意味で交渉を開始するには、相手に同格であると認識してもらわなければ、話になりません。
ウクライナの人々があれだけ奮戦しているのも、そういう意味合いがあると知っておいて欲しいです。

さて、以上の事を踏まえた上で、今の日本の現状を考えます。
今回、ロシアと日本は明確に対立しました。
私はそれで良いと考えております。
元々、あの国は真顔で嘘をつく国の筆頭なので(ちなみに韓国と中国も同じ)、それを踏まえた上で付き合わなくてはなりません。

対立しないに越した事は無いですが、情勢はそれを許しません。
前の記事にも書きましたが、今一番大事なのは、アメリカを始め世界各国と足並みを揃え、信頼を勝ち取る事です。

ゼレンスキー大統領が訴えかけると思われる、強国との同盟の重要性はこういう時に真価を発揮するのです。それが、今回まざまざと世に知らしめられたと私は感じております。

憲法9条に全てを託すのも一つの選択肢ではあると思いますが、それはそれとして、水面下でも見えない所で刃を研ぐ必要性は出て来たなと考えております。

武器を持たなければ襲われない。
この幻想はもはや通用しないとウクライナが体を張って示してくれたのですから、その教訓を生かして今後の議論が深まっていけば良いなと願わずにはいられません。

明日のゼレンスキー大統領の演説、どんなことになるのか、固唾をのんで見守りたいと思います。

今回の記事はここまで。
お読みいただき、ありがとうございました。

こんにちは! 世界の底辺で、何とか這いつくばって生きているアラフォーのおっさんです。 お金も無いし、健康な体も無いけど、案外楽しく生きてます。 そんなおっさんの戯言を読んでくれてありがとうございます。