#8 似て非なる言葉たち
バレンタインデーだったこともあってか,なぜか「恋」と「愛」の違いという記事が目についた(気がする)。
そういえば,似て非なる言葉を対にすることで,言葉の意味理解が深まることが少なからずある。
私の中に残っている,似て非なる言葉たちをいくつか紹介したい。
※下記は私なりに理解した時の言葉なので,皆さんの定義と異なってもご了承を。
1)目標vs目的
昨今マラソン大会がコロナの関係で中止になることが多く,そのたびにもちろんがっかりするのだが,とある大会で完走することは「目標」であり,私が走っている「目的」ではない。だから走ることをやめることはない。
日々過ごしていると,時として目指していたものがなくなったり変わったりすることで,一瞬迷子になりそうになる。そういう時は冷静にそれらが「目標」たっだのか「目的」だったのかを確認すること,そして新たな「目的」ないし「目標」に切り替えること,を意識したい。
2)問題vs課題
いずれもギャップということは,現状と何らかの乖離がある状態。裏を返せば,課題については「理想=vision」が描けていなければ,ギャップも生じないということ。(うっ,刺さる…。)
自分が抱えているモヤモヤは問題なのか,課題なのか。
課題なのであれば,そのモヤモヤも愛おしく思えて…くるかもしれない。
3)ミスvs失敗
ミスはゼロを目指すが,失敗がゼロということは…すべて成功しているもしくは試みをしていないということになる。失敗から得られる学びも非常に大きいわけで,そうなると試みの機会は多いに越したことはない。
そして,人の「失敗」にも寛容でありたいし,応援したい。
(うっ,刺さる刺さる…。)
4)自主性vs主体性
この言葉の差分を知ったとき,自分は本能的に主体性から逃げているのかもとハッとした。
例えば,数学が好きなのは,与えられた設問に唯一の解を導き出せるから。
洗濯は好きだけど,料理は嫌いなのは,洗濯は与えられたタスクを美しく完了させられるが,料理は主体的にメニューを考えるのが苦痛。(冷蔵庫の野菜を見て,課題解決的に料理をするのはまだマシ。でもそれって本心から食べたいものではなく…。)
かつて,課長時代に上司から「雇われ店長ではいけない」と言われたのも,主体性が感じられなかったのだと,今なら解釈できる。当時は,雇われ店長の何がいけないのかわからず,しばらく迷走。
知らず知らずのうちに,自分の思考の癖がでていることを思い知らされる。
まとめ
言葉を整理しながらの気付きが2つ。
モノには比較対象があることで,よりそのモノの特徴を際立たせることができる。
ぼんやりと使っている言葉に,実は自分の思考の癖が出ていそう…それに名付けをすることで意識下におけたことは大事な一歩。
おまけ)恋vs愛
こちらは,皆さんなりの整理にお任せします(笑)
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