視能訓練士とビジョントレ

実は私は、視能訓練士(略称:ORT)という資格を持っている。
眼科で一般的な検査から、斜視や弱視の検査や訓練を行うことが出来る国家資格だ。
でも、そんな技量が身につく前に現場を離れてしまっているけれど、一般的な眼科的知識は有ると思う。

資格を取って4・5年開業医のクリニックで働いていた。
けれど、その当時はORTよりも、今でいう看護助手のような眼科検査員資格(略称:OMA)が重宝されていたので、大学病院のように検査員のほとんどがORTのところより、肩身が狭かった。
OMA5人の中に新人ORTが1人。
上司が私より資格としては下なわけで、そういう面で最初から気に食わなかったらしい。
検査員同士の中での不協和音を感じていたのか、平成の大不況の中でのクリニックのやりくりで困ってか、私はリストラの対象になって、自ら辞めることになった。

あれから20年。
結婚、出産、離婚、実家へ出戻りといろいろ経て、今年1月に一人息子が発達障害と診断された。

発達のことを指摘されて検査までの間、Twitterで発達障害や当時息子が不登校だったので、いろいろな対応や、悩みを書いては情報交換をしていた。
そこで「発達障害のある子は、目の動きが鈍いみたい」というような話と、ビジョントレーニングという話が舞い込んできた。

ビジョントレーニング・・・
私がORTを辞めるかどうかの頃に広まってきた目のトレーニングだ。
あの頃、「眉唾物だなぁ」と正直思っていた。
けれど、いろいろ調べていくうちにビジョントレも、息子にとって良い効果を出せる部分もあるかもしれないと思うようになった。 

発達障害界隈でも、ビジョントレやビジョンセラピーという事を取り入れている先生もいらっしゃる。

ビジョントレの考えややり方について、まずはオンライン講習会で勉強してみた。
発達障害の方面でビジョンセラピーを取り入れながら研究されている機関の先生の講演も何本か聞かせていただいた。

講演の中で
「今やっているトレーニングやセラピーがどんなことを見ていて、どこに・どんなことに効果があると思われるか説明できないと。ただ闇雲にやっていてはいけない」
というようなお話があって、ホントにそうだ!と思った。

そして、
「もっと詳しく目と発達の事、発達障害との関係を知りたい!学びたい!!」と思った。
けれど、大学や学校に通うことは今はできない。

コロナ禍、オンライン講演やアーカイブ配信が進んだのは、遠方まで足を運びにくい土地柄有り難い反面、直接「これについて…」と質問をぶつける機会があまりもてない。

モヤる・・・


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