見出し画像

1000字で読む文学の話43「蹴りたい背中」「八月の光」「夜と霧の隅で」

第百二十七話 「蹴りたい背中」綿矢りさ

 若いときにこそ書ける文章があり、若いときでなければ書けない文章があります。若いときの感性というのは、いかなる文学的な技巧も敵わない素晴らしい表現力を持っているからです。

ここから先は

3,193字

¥ 110

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?