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1000字で読む文学の話18「方丈記」「赤と黒」「泥の河」

第五十二話 「方丈記」鴨長明

 「ゆく河の水は絶えずして、しかももとの水にあらず」という有名な言葉で始まる「方丈記」は、執筆した草庵が「広さはわづかに方丈」であったことに由来しています。方丈とは一丈四方、つまり約三メートル四方の広さのことです。

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