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とあるヲタクの日常 #0821会心ノ一撃新宿ロフトワンマン


昨晩のワンマンの後は、待雪さんとチェキを撮り早々に現場を離れた。軽く仮眠をとって深夜からの仕事に向かう。帰りの電車に揺られている時には、何か書きたいわけでもなく強く余韻にひたるわけでもなく、ただただこの先の未来が楽しみだなぁとぼんやり考えていたのだが、いざ仕事となると書き留めたいことが溢れてしまい、(ミスなく終えたが)正直仕事どころでは無かった。明日からまた正常な日常の生活に戻るためにも#0821会心ノ一撃新宿ロフトワンマン の感想を記しておこうと思う。

前述した通り、この先の明るい未来を感じさせるワンマンであった。それは何も新曲や新メンバーの発表だけに留まらず、一期から点々とではあるが会心ノ一撃を観てきた私にとって、ここからがようやくスタートだと思えるようなポジティブな要因に満ちていたからである。

思えば会心ノ一撃というグループは「私たちは勝手に楽しいことやるんで」という自由なところがあって、ある種の無敵感に溢れており、シーンの浮き沈みとは関係なく活動が続いていくと思える頼もしさがあった。しかし現在までを省みるとちゃんと紆余曲折があり、挫折を味わい幾多の壁を乗り越えてここまで辿りついている。そもそも待雪アイリが1人でも続けると決意をしなければ、とうに無くなっていたグループなのである。

2期の活動が始まっても人数が安定せず、現体制が固まってきたのは今年に入ってからである。元々ライブに定評のあるグループが、歌とダンスの本格的なレッスンを取り入れて、その強度を確固たるものにしてきた。コロナ禍以降の収穫でもあるが、本気でグループを知ってもらうために個々人が各種SNSでの発信に努めて、新しいファンを獲得してきた。それでも結実しなかったものが実を結び始めてきたなぁとファンとして実感するのは、ほんとここ数ヶ月の間のことである。それでもファンが増えないという話題以上に、漫画を読んでライブに来てくれたとか、対バンイベントで心奪われて通うにようになったとか、初見なのに涙が止まらなかったとか、昔からのファンが出戻りしてきたとか、客・演者・関係者問わずとにかく褒められるとか、そんなポジティブな声をメンバーを通してたくさん聴くようになった。

そんな状況の中で、このワンマンに照準を絞り会心ノ一撃というチームが一丸となり仕上げきたことが存分に伝わった。今出来ることを全て詰め込んだ、そんな1時間半のショーであった。待雪さんが涙ながら語った言葉から伝わるように、この先の未来へ向けて、とても幸せな充実した環境と状況にあるのが伝わった。

40分の待ち時間とか長尺なライブでこそ本領発揮する人たちだという認識がある。もちろん短時間で詰め込んで畳み掛けるようなパンキッシュなライブもやれる人たちでもある。(この前のろくでもない夜でのライブ最高だったな)それにしてもMCなしでの90分というのはとても長い。私個人としても普段と違うワンマンの雰囲気にあてられてしまってることもあり、どこにピークを持っていけば良いのかうまく掴めない部分はあった。こちらの集中力や没入感においては平場のライブには敵わない部分もあるが、逆に俯瞰で見ることでショーとしての楽しみ方は十二分に出来たと感じる。

ライブが始まりまず驚いたのはみっくちゃんの下半身であったというのは冗談で、圧倒的なメンバーの美しさであった。晴れ舞台での特別な照明なり当日のスペシャルな装い(待雪さんにいたってはプロにヘアメイクしてもらっており美のメーターが振り切っていた)はもちろんなんだが、やっぱりこの日までにやり遂げてきた人たちの清々しさや、決意を持ってワンマンに臨んでいる人たちの持つ緊張感が、その容姿や立ち振る舞い、表情も含めて、美しさとして現れているように感じた。

とても分かりやすい形でライブに「演出」が入ったのは、会心ノ一撃のワンマンを振り返ってもあまり記憶にない。全体の流れを止めずに、場の空気を途切れさせないように、曲の繋ぎでダンスソロや芝居が入る、もえ先生による演出とのことだ。待雪さんの手元をフィチャーしたソロとか紙を破るパフォーマンスとか、記憶に残っているものもあるが、一度切りではまだ消化できていないことが多々あるので、動画が出揃ったらじっくり観ていきたいところである。

他にも普段と変わった演出をいくつか挙げると
、killer tuneはスタンディングマイクによる歌唱中心で行われた。一発で心を鷲掴みファンを爆発させて躍らせる曲なので、歌唱中心であることでフロアとの温度差はあったかもしれない。しかしレベルアップした歌唱を披露するにはとても良い機会だったと思える。被せに頼らずサビを力強く歌うメンバーがとても頼もしかった。meltはextend バージョン。轟姫さん最後のパート、英詞のロングトーンがとても素晴らしかった。H×Dのイラストタイムはらしさに溢れていたし、適度なおふざけ感に気も休まった。ついでに私のビール補給にもありがたかった。そしてwater songのイントロには思わず目頭が熱くなった。

セトリに組み込まれた新曲には驚いたというのが正直な感想である。序盤に披露された「スナイパー」は、リーダーの作る曲からはあまり感じないUKっぽさがあって、誤解されても良いので書くとマッドチェスター以降というアレンジ。終盤では「Fly high」こちらは群青の次の新曲と考えると激アツなのだが、ここではそのことにはあえて触れずにおいて、お得意のギターロックなバンドサウンドではあるが、今まで聞いたことないギターのフレーズや音色が印象的だった(あとこの曲調でのみっくちゃんの落ちサビやソロはやっぱり半端ない)。でも2曲揃って1番に感じたのはそのメジャー感であった。たぶん素人が分からない難しいことをたくさんやってるのだろうけど、リーダーの作るメロディーに今までにない分かりやすいメジャー感を感じた。そして振り付けにおいても、初見のファンが多いであろう大会場やいまだにコロナ禍で制限されたフロアに目配せをして、分かりやすいライブでの一体感を得られるようなポイントダンスが多用されていたように思う。2曲に関してはこれから何度も体感して徐々に自分に馴染んでいくのがとても楽しみである。群青のようなこれまでの総決算と呼べる曲とはまた違った新基軸の2曲とも言える。以降リリースされる新曲たちの全貌はまだ見えないけど、秋冬に予定されているニューアルバムのことを考えるのがとても楽しい展開になった。

個々のメンバーにも触れていきたい。
(当日のパフォーマンスはディテールを覚えてない部分が多くてあまり触れず。早く動画で見返したい)

○瀬戸菜乃花(新メンバー)
正直、この雰囲気のこが入ってくるとは思わなかったので嬉しい悲鳴であった。アイドルヲタクの血が騒ぎ全力で名前を叫びたくなる。選ぶ方も選ばれる方もセンスが良すぎる。メンバーカラーはピュアホワイトでと言いたくなるような清純感があり、会心ノ一撃の現在の熱さと青春感に、清涼感と初恋のフィーリングをもたらしてくれそうな予感がする。とは言え、あの不利な要素しかない環境と状況で(初お披露目でステージに立つ緊張感、ビートレスなアコギ伴奏、歌詞なし、そもそもフロアを含めた異様な熱気、最近出会ったばかりの楽曲を歌うetc)綺麗な歌声を響かせられるのは逸材の証拠。良い意味で期待を裏切ってくれるんだろうなぁ。

○流々小町子
加入当時に比べて格段とシャープになった現在のパフォーマンスを思うと金髪は大正解だったように思う(ただ悪い意味でのこなれ感がないのは小町子ちゃんの凄いところで魅力だとも思う) 初見では伝わりづらかった内面のギャル感がストレートに届くのもとても楽しい。とは言え、あのフレンドリーさやコミュ力からすっかり忘れてしまいかけているが、昔はヲタクに本気でびびる人でもあったので、この点だけを考えてもちゃんと乗り越えて今に至った人だなぁと感じる。実質的な活動はまだ2年未満のアイドル未経験者でこのポジションを獲得してる人なので、新メンバーのメンターとしては適任だろうなぁ。(年齢的な序列は分からないが)菜乃花ちゃんのオンニとしても今後が楽しみだし、ますますはっちゃけて欲しい。

○みっく
変なパンツ履いてたくせに、序盤から溢れ出ていたあの母性を感じる表情はなんだったんだろうなぁ。昨日に至っては熱さより多幸感が伝わるステージだったと思う(パステルの間奏での動脈が波打つようなダンスも最高だったが) 普段の言動だけではなく、近代麻雀への参加やparfaitの作詞からも伝わるように、実は誰よりも女性であり乙女なみっくちゃん。いくら褒めても受け入れなかったり謙遜してしまうけど、可愛いとか楽しかったとかちゃんとこれからも言葉で伝えていきたいと改めて思った。そしてここ最近parfaitに激ハマりしてる私なので、自然と推しジャンして指差しすると思います。レスください!あなたの加入でほんと会心ノ一撃は青空が似合うグループになった。

○轟姫める
ここ最近1番びっくりしたのは、轟姫さんのダンスに関して。積み上げてきたレッスンの成果が現れてきたのか、ワンマンに向けての仕上げの影響なのか、はたまた私が気づかなかっただけなのかは分からないが、轟姫さんのダンスに心奪われることがめちゃくちゃ増えた。2個しかない目で推しを含めたパフォーマンスを俯瞰しつつフォーカスするのってとても大変なんだが、容赦なく実力でこちらの視線を奪ってくる(ここはメンバー限らずだけど)のでびっくりするしとても嬉しい。それも歌の素晴らしさを語られがちな轟姫さんのダンスに感動してしまっているのである。具体的には轟姫さんの身体とキャラクターに合ったダンスの形が見えてきたように感じて、キレはより鋭くキメはよりきっちりと決めてくるようになったと思う。MCでも伝わるように実直ながら志の高い人である。そんな部分がしっかり伝わるダンスだと思う。No2であり右肩?と言っているが、あなたが堂々とセンターに君臨することで、これから何度も会心ノ一撃を救うことになると思うし、チームを更なる高みに連れていってくれる力になると思う。

○待雪アイリ
いつの間にか人生で最長の推しになっていた。待雪さんの漫画を読んで、群青を聴きながら歌詞を読み込み、ワンマンのMCを思い返せばだいたい伝わるはずである。今日に限ってはパフォーマンスのディテールの話は置いておいて、待雪さんの表情がほんと素晴らしかったと言葉にしておきたい。自分を受け入れて世界を受け入れて、それでもなお生きることの素晴らしさや喜び、今この場所でこの瞬間に躍動する生命の輝き、そんなものを伝えてくれるような素晴らしい表情をしていた。今まで観てきた待雪さんの中で、一番美しかった。こんな表情を観ることが出来たのはファン冥利に尽きる。もうたくさん貰いすぎていて、正直求めるものはあまり無いのかもしれない。ただあなたが今を更新し続けて、より美しく輝く姿に触れるのはとても嬉しい事であり感動する。今後とも末永くよろしくお願いします。

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ワンマンライブというのは何よりお祭りであると思う。久々に足を運ぶ人もいれば、初めてのライブとして参加を選ぶ人もいる。おまいつのファンたちは当然いるし、関係者だってメンバーの親族を含めて普段の比ではないくらい足を運んでくれる。非日常の祝祭だよなぁと幸せを噛み締めながら楽しんだライブ。終わればまた日常が始まる。頼もしいことにダンスと歌の先生お2人は、ワンマンの反省を含めてだろう次回のレッスンでびしばし指導すると早々に宣言している。リーダーも次を見据えて一息つくまもなく仕込みを始めているだろう。かんさん率いる映像班は、会場に来れなかったファンのために、せっせと動画編集と作成に励んでいるのだろうか。

そしてメンバーはどうだろうか。例えば次のライブで集客が少なかったら夢のようなあの景色を思い出してがっかりするんだろうか、いや決してそんなことは無いだろう。今の会心ノ一撃には、経験と実力に裏打ちされた自信に溢れているし、人に恵まれ環境に恵まれ、光り輝く明るい未来が見えてきているのではと感じる。目先のことだけにとらわれない大きな何かを掴んでいるのではないか。スターダムに駆け上がる時には「良いものが売れるとは限らない」とか「ライブが良くても集客が増えるとは限らない」とか、そんな周囲の否定を軽く飛び越えていくものだと思う。そろそろファンの1人として会心ノ一撃の快進撃から振り落とされないように本気の準備をしておかなければと思っている。

そんなことを考えながら、今日もスケジュールとにらめっこをして、会心ノ一撃に会えるタイミングを探っている。そんなワンマンの開けの通常運転、ヲタクの日常はとても楽しい。今の自分は毎回ライブに行けるような状況ではないんだが、あー出来る限り長い持ち時間が良いなぁとか、この対バンは外せないとか、次のピークはYOIMACHIにもって行くぞ!とか思いながら、毎日会心ノ一撃のことを考えてわくわくしている。

これがとあるヲタクの日常。とりとめのない#0821会心ノ一撃新宿ロフトワンマンの感想でした。

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