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400字で分かる落語「石田三成」

「い」の27:石田三成(いしだみつなり)
【粗筋】 豊臣秀吉が汗だくで寺に着いて茶を所望すると、大きな器でぬるくて濃い茶を出す。お代わりを所望すると、中くらいの器で少し熱くて少し薄いお茶。もう一杯頼むと小さい器で熱くて薄いのを出した。この茶の入れ方で取り立てられたのが石田三成。お茶は大事にしなさいと先生が言った。だから「ティー茶ー」。
石高の半分を島左近に与えていた。器が小さいと言われるが、秀吉亡き後豊臣家を助けようと尽力した。当時の大名の布陣……(省略)これだけ覚えるんだから落語は馬鹿では出来ない、利口はやらない。1600年関ヶ原の戦いで敗れ、処刑される。
三途の川をクロールで渡った三成、そこにいたのが主人の秀吉。茶を用意してくれている。大中小三つの器…皆さんご一緒に、一つ、二つ、三つなり……どれがいいかと尋ねると、一番小さいのを選んだ。さすがは三成、器が小さい。
【成立】 桂竹丸が演っていた。逸話を並べるだけだが、くすぐりが身に合っていて楽しい。もう一つ加えるなら、処刑される前に喉が渇いたと言うと、付き添いの足軽が柿を出した。「柿は体に悪い」と断った。

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