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400字で分かる落語「隠居」

119:隠居(いんきょ)
【粗筋】 隠居が二階に寝ている女中に夜這いに行こうとして、階段を踏み外して落ちて目を回す。物音に気付いた婆さんが飛んで来て、「もし、お爺さん、お死にかえ、お死にかえ」と呼ぶと、隠居も気付いて、「ふう、ふう、いや、しにではない」
【成立】 安永2(1773)年『口拍子』の「隠居夜這い」。「死に」と聞いたのに「しに」ではないと答えたのである。え、何をしに……うぶな私にはよく分からない。安永2年『今歳花時』の「疝気」は逆で、疝気持ちが遊びに行って股を火鉢であぶっているのを見た花魁が、「あら、疝気でありんすの」「いや、する気さ」

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