夏を待っていました

 夏になると、いつもこの話にぶち当たる。ちょうど春〜5月くらいの絶望的な鬱を抜けて、少し客観的に、自分の人生に怯える時期。
 今回は、衝動的に死にたい消えたいもうやめたい全部って書くの禁止回にします。建設的に、本気で、わたしのような人間がどうやったら幸せになれる、いや、受け身じゃダメだ、幸せを掴み取れるか考えたいと思います。

 最近すごく恥ずかしい。何がって言われたら言語化は難しいのだけど、とにかく、今の生き様すべてが、生き恥って感じで。だれかと一つ喋る度に、恥ずかしくてたまらなくなる。自分がどれだけ自分のことしか考えられてないか。いや、別に人生において他の人間のことを考えてる暇があるのかといえば割とないと思うけど。
 人と通話する時に、いつもわたし、「私は〜」って言葉で相手と被っちゃうんです。これってつまり、相手が喋るターンなのに我慢できず自分のことを喋り出してしまってるわけで、「あ、しまった」と思うんだけど、相手はみんな優しいので「いいよー、なに?」って聞いてくれて。わたしと喋ってくれる人たちを、対等な友人同士から、相談者とアドバイザーの関係にしてしまう。これってすごく不健全な関係だと思う。
 無意識のうちに、人を介護者にしてしまってる。どれだけ溺れてんだと思うけど、これが自分の現状だと認めざるを得ない。とにかく助けて欲しくて仕方がないんだ。誰かに、ビシッと正しい答えを言ってもらって、そうなんだって思いたいんだと思う。まぁ、そんなのあるわけないから、今日も今日とて不健全な関係になだれ込ませてしまうわけだ。
自分って思っているよりずっと、「自分が自分が」の自分の話しかできない化け物じゃんって、最近やっと気づいて、それからずっと恥ずかしい。
いつもみなさん、ごめんなさい。

 それから、すごく夢見がちな人間なこともどんどん露呈していく。幼稚園生のころから、同い年の子とかと上手くコミュニケーション取れなかったり、学校システムに馴染めなかったりして、そんなわたしの拠り所はずっと漫画や本などの創作の世界だった。ドラえもん、ぼくらシリーズを筆頭にたくさんお世話になったなぁ。
 それはいいんだけど、わたしの場合は現実をおざなりにしながら、創作の世界の熱い友情や美しい恋愛、それこそ運命。そういうものを、「わたしがまだ見つけられていないだけであるんだ」って信じ込むようになってしまった。だから、わたしの言葉の一つ一つが、すごく夢見がちで薄っぺらい。
 何かすごく熱中できるものがあれば楽しくなれるかもしれないみたいな話を、わたしは本気で信じて前の記事で書いたのだけど、「なにか熱中できるものをもてれば楽しくなるんじゃないかはそういうものだって夢見てる思い込みな気もする」(フォロワー引用です マジ勝手に載せてごめん)と言われて、普通にびっくりした。
 なんか、ちゃんとほんとに、恥ずかしくなりました。わたし、ちょっと浸りすぎてたかな? ちゃんとね、現実見て生きてたことなくて。「今はこんなに最悪だけど、いつかこんな風な一生ものの友達と一生ものの経験をする」とか、「今はこんなぼんやり生きてるけど、なにかに苛烈に魅せられて熱中できるものが見つかる」とか、ちゃんと信じてて。めちゃくちゃ、恥ずかしかった。ずっとシンデレラ気取りなんだ。もう18なのにね。
 よくリアルの周りを見てみれば、そんなことしてる人ほとんど見た事ないし、わたしの周りなんか特に、学校やめてたりニートだったり親と絶縁してたり夜職してたり、多種多様で、もれなくみんな生きづらそうで、きらきらした人なんて正直いないよ。(キラキラしている人はもれなく全員縁が切れました)
 現実を生きてたらみんなボロきれみたいに擦り切れてて、それでも地に足つけて生きているんだ。そういうの全部見ないふりして、わたしもいつかきらめけるはずだって、ちょっと思っていた。
 でもわからない。熱中できれば楽しくなれるはずだ、というのはもちろん信じていたけれど、それと同じくらい、どうせ擦り切れるなら好きなものだけ見て擦り切れたいと思っていたのかもしれない。結局それは不健康→不健康の移動でしかないので、傍から見れば大丈夫そ……❓ってなるかもしれないけど、それくらい鮮烈に、苛烈に生きて散ってやりたいと思っていたのかもしれない。それも漫画の読みすぎだけど。
 でも結局、今持っているデッキ「わたし」として幸せに、楽しく生きるには、ああ、それじゃないんだ……って気づかせてもらいました。(ありがとう、新視点でいつも助かります)
 鮮烈にきらめく星になるには、少々勇気とイカレ具合が足りないかな。だってやっぱり、「私俯いてばかりだ それでいい 猫背のまま虎になりたいから」(青春コンプレックスの落ちサビ)は、結束バンドのギタリスト、ぼっちちゃんにしか言えないことですよ。

 まぁ他にもいろいろ、なんかみなさんから生暖かく見守られていて、急に深夜マジで過呼吸になってボロボロ泣きながら「どうしようどうしようどうしようどうしよう、もうやばい、死ぬしかない、やばい、どうしよう、誰か」とか、抱きしめてくれる人もいないから、みんなが寝静まったタイムラインにひとり連投し続ける自分が、本気で恥ずかしくなってきたわけだ。
 鬱な自分に酔ってるのも、自分のことしか考えられないのも、全部バレてる。恥ずかしい。恥ずかしい。もう全部恥ずかしい。
 昔書いた、今でも一番お気に入りの小説のキャラクターに「もう全部、恥ずかしい」というセリフを言わせたことがある。その時はあまり何も考えずに(かっこいいことを言えばキャラが勝手に喋った)書いたのだけど、今なんか、わかる。辛いとかじゃない。全部、恥ずかしいんだ。

 それからずーっと、心臓がぎゅっとする。そして顔に熱が集まる感覚。こんなの、少女漫画でしか見た事ない表現なのに。まさか自分の生き様が恥ずかしすぎてこんな表現使うことになるとは思いませんでした。
 そして、なんか、思った。わたし、どうなりたいんだろう、って。漠然と、幸せになりたいとか何者かになりたいと思い続けてきたけど、それって、なに?と思うと、何も思い浮かばなかった。チヤホヤされたいとか、誰かのことを好きになって、その人にも好きになって欲しいとか、そういう半ば夢みたいな感情はあるけど、それを達成するための具体的内容があるのかと言われると違うし、正直それにたどり着くまでの努力はしないと思う。
 自己が肥大化しすぎて、全然先のことが考えられない。オール・オア・ナッシング思考人間が夢を見すぎて、超ハッピーに楽しく生きられないなら生きてたくないと思ってしまう。死ぬほどではないんだけど。
 ささやかな幸せの価値がわかってない。超最大級の、神の救いのような幸せがゴールなものだから、ささやかなものがうれしく感じられない。バカでかい数値でグラフ作成してしまったせいで、割といい結果なのに全然よく見えない感じ。
 毎日たくさん眠れるとか、猫をもふもふできるとか、新作スイーツ食べたとか、好きなキャラを見つけたとか、そういう日常にありふれた幸せだけを、見なきゃいけないと思う。
 今が幸せじゃないと思い込むの、やめたい。

 現状を整理するよ。わたしのステータス
・高3 通信も通ってないニート
・外に出れない
・なんか毎日体調が悪くてほぼ寝たきり
・受験生、半年後に受験を控える
・学校行ってた頃はいたけど、友達が片手で数えるくらいしかいない(続かせられない)
・家族全員健在 特段優しくもないが上記に理解あり
・家に猫がいる
・手先が絶望的に不器用、運動神経がカスすぎるなどの理由で学校生活は八割トラウマで構成
・自信になりそうな才能はなし
・趣味と特技もなし
・普通にブス

まぁそう考えると、良くはないが悪くもない。環境ガチャは当たり、自分ガチャは失敗って感じがしますね。

 多分だけど、わたしの幸せは、「生まれ変わるならまた私だね」みたいなやつじゃないと思う。生まれ変わったら絶対に美人寄りの人間がいいし、絶対に器用貧乏(わたしは本当に器用貧乏の方が羨ましくて、貧乏って失礼だと思ってる。できることは多い方がいいに決まってる)がいい。こんな、「人生いつか絶対詰む、いつ詰むかだけの違いだ!」みたいなステータスいらないです。
 "まず"わたしという存在を肯定してから〜みたいなのは無理だとやっと分かった。自分を認めてやるのは、ラスボス、最終段階です。多分これ、死ぬまでの課題だから、それを第一段階にしてると不幸なまま死ぬ。

 やばい、結局、幸せを掴み取るにはどうしたらいいのか分からなかった。階段の段差を低くすればいいことは分かったけれど、どのステップを踏んでいけば、わたしが本当の意味でわたしになれるのか、分からなくなっちゃった。
 だけど、あること全てに向き合い続けるのは、違うかなって思った。なにかに逃げ込んでもいいから、「人生どうしよう!?」より「今日たのしかったな〜」で一日を終える方が、多分、しあわせっぽい。から。

 多分生きるのへたくそに生まれてしまって、これからも上手くなることはないと思う。一生、人よりもバカにされたり、失敗したり、自分が恥ずかしくなって消えたくなることも多いと思う。
 だから、ちょっとずつ、適度に現実を見て、たまに夢見て目を逸らしたりして、そうやって調節しながら、超ハッピーと絶望しかない精神世界を脱却し、"ほどほどにしあわせかも〜笑"くらいを目指せるように、これからも足掻き続けます。

 がんばろう!って書こうと思ったけど、がんばるのやめたんでした。がんばりません。穏やかに、緩やかに、また、夏が巡るまで、探し物をし続ける、人生。

 まあでも、わたしのnoteは侵食力があると褒めていただいた(褒めてはないかも)のがすごく嬉しくて、今日も、これからも、わたしの文章を読んだあなたが、わたしのことしか考えられない時間がちょっとあればいいなとは、おもって、ます。えへへ。

(タイトルはamazarashiの曲なので、よかったら聴いてください)

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