見出し画像

詩:清涼剤


どうしてあんなにキレイなのだろう、ガラスというものは。


チカチカときらめき、透明で、いかにも涼しそう


ひびが入り、欠片になった、氷のようなそれを、

ふと、口に入れ舌で転がしてしまいたくなる。


ガラスは、石英の結晶を炎で虐めぬき、

”透明”を物体化する。優雅な魔力。


宝石のようでもあり、グミキャンディーのようでもある。



ツンと澄ました姿も良いが、
パリン!と割れた瞬間のショックに、
うっそりと愉楽をおぼえることも、また真理だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?