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『竜殺しのブリュンヒルド』
『憎しみ』は愛で癒えるのか。
評価
総合評価 ★★★★★
恋愛 ★
冒険・バトル ★★★★★
政治・経済 なし
シリアス ★★★★★
読みやすさ ★★★★★
キャラクター ★★★★★
▶︎恋愛は?
憎悪を抱く程の愛はあるんだけどそれは恋愛小説の愛とは違う奴ですね。
▶︎冒険やバトルは?
あります。
▶︎政治・経済は?
あまりないかな。
▶︎コメディ?シリアス?
シリアス。読みやすいけどシリアス。
▶︎読みやすさは?
美しい文章です。この深いストーリーをライトノベル(読みやすい文章)で仕上げた言葉の選び方は凄いです。
▶︎キャラクターはいい感じ?
ライトノベルらしい面白キャラは不在です。この作品としてはベストなキャラだと思います。重くなり過ぎず軽くなり過ぎず。
あらすじ
竜殺しの英雄、シギベルト率いるノーヴェルラント帝国軍。伝説の島「エデン」の攻略に挑む彼らは、島を護る竜の返り討ちに遭い、幾度も殲滅された。
エデンの海岸に取り残され、偶然か必然か――生きのびたシギベルトの娘ブリュンヒルド。竜は幼い彼女を救い、娘のように育てた。一人と一匹は、愛し、愛された。
しかし十三年後、シギベルトの放つ大砲は遂に竜の命を奪い、英雄の娘ブリュンヒルドをも帝国に「奪還」した。
『神の国で再会したければ、他人を憎んではならないよ。』
復讐に燃えるブリュンヒルドの胸に去来するのは、正しさと赦しを望んだ竜の教え。従うべくは、愛した人の言葉か、滾り続ける愛そのものか――。
この本のおすすめポイント
読み終わった後、一冊の本の壮大さに呆然としちゃいました。舞台は異世界なのに生々しくって
愛する者を殺された『憎しみ』を持つブリュンヒルド。そんなブリュンヒルドを周囲の人は人の世界へ受け入れようと彼女を愛し迎えてくれる。
周囲の人々の愛は報われるのか。
それとも失くした愛する者への気持ちには代えがたいのか。
深すぎてライトノベルというか一般文芸として脚光があたって欲しくなっちゃいます。ファンタジーだけどライトノベル好き以外にも読んで欲しいです。
【⚠️注意】ライトノベルとしては珍しく考えさせられます。寝る前に読み終わって眠れなくなっちゃった。いい小説だからこそ気をつけてくださいね。
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この本の次におすすめの3冊
異世界を彩る文章が美しいライトノベルを紹介します!
① Unnamed Memory
綺麗な文章のファンタジーと言えばこの方の本!ちょっとダークな感じだけど惹き込まれる世界観です。
② wonder wonderful
綺麗なファンタジーです。きっちり上下巻(Kindleなら4巻)完結なのもいいです。
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③ 領民0人スタートの辺境領主様
描かれる情景が美しいです。『竜殺しのブリュンビルド』とは正反対でほのぼのと田舎暮らしを覗いてるようなお話です。
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