見出し画像

【アメリカ大学院】学部卒業後、すぐ行くべき?

先日、私が通っていたアメリカ大学院のプログラムへの進学を検討しているという方とお話した時に、学部からストレート進学組と、社会人経験組のどっちが多い?どっちが良い選択肢だと思う?という話になりました。
私がいたプログラムは、ちゃんと数えたことはないですが、社会人を経験してから来た組の方が多かったと思います。数年経験してから来た20代後半がボリュームゾーンかなと。とはいえ、だいぶ多様なバックグラウンドの人たちが集まるプログラムだったので、やや多いかなというゾーンがそこなだけで、学部からストレート組も、10年以上社会人経験してから来ましたというベテラン組も一定数いました。

学部卒業後、修士にすぐ行くべきかはなかなか悩ましいところですよね。日本の大学院だと一般的には学部からすぐ行く人の方が多いんでしょうか?分野にもよる?
国際開発の場合は、学歴インフレのおかげで修士どころか博士がごろごろいる業界で、修士を取ってようやく入り口みたいなところがある気がします。一方で、私が行っていたプログラムでは自国で開発関係の仕事をしてから来ましたという人がそこそこいて、一応、学部卒にも門戸が開かれているポジションは民間でもUNでもあるはず…でもそこが修士に結局取られてるのかな。あと国にもよりますよね。

私は社会人経験4年の後、大学院へ進学しましたが、自分としてはこの順番で正解だったと思っています。日本での社会人経験は、現在、仕事にしているいわゆる低中所得国の教育開発ではなく日本国内の教育関係でした。しかし、最終的には現場に戻りたいということを考えると、実際、プロジェクト動かすとなるとこういうジレンマがあるよね、みたいなことを考えながら勉強できたことで、勉強してる内容を将来にどう繋げようか具体的に考えながら過ごすことができたのかなと。

一方で、その後のプライベートを含めたライフプランを考えると、ぎりぎりのタイミングでもあったかなと思います。ここは本当に人によって違うと思いますが、私は30過ぎには子どもを産みたいというのが強くありました。28-30歳で大学院、どうにか就職して少し慣れたところで産休・育休…と何となく思い描いてはいましたが、国際開発という業界で望んだ国・地域に就職できるのか、子どもを実際に望んだタイミングで授かれるのかはその時になってみないと分かりませんし、もう少し早く大学院に行って、国際教育開発業界での仕事を始めるべきではなかったのかとも大学院在学中はたびたび思いました。一方で、今、望んだところに就職してフランスに住めているのは、前職での経験がうまく作用したり、タイミングが合ったりということがあるので、何とも言えません。

結局、正解はないですし、自分が選んだ道を正解にできるよう頑張るということに尽きるとは思うのですが、改めて当時こんなこと考えていたなぁと振り返ってみました。
あ、ここまで書いてそういえばと思いましたが、日本国内の奨学金は若い方が取りやすいっていうのは一考に値するかなと思います。あと、そもそも大学院行く必要があるかも。お金の意味でのコストは色々な面で大きいですから。これを書きながら、大学院の授業で、高卒vs学部卒vs院卒で、直接コスト・機会コスト・生涯賃金を(利率も鑑みて)比較して、結局どれがお金の意味でメリット大きい?っていうのをやって、みんなであんまり考えたくない…ってなったのを思い出しました。今でもあんまり考えたくないですが、好きなことを仕事にできているので良しとしましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?