『マスタリングTCP/IP―入門編―』をメインフレームエンジニアが読んだ感想

『マスタリングTCP/IP―入門編―』を買って気になるとこだけとりあえず読んだので、感想を書く…!
今回の感想は「OSって色々やってたのか!」って感じ….

①OSの役割

本書で説明するTCPやIPのプロトコル処理も、多くの場合はOSに組み込まれています。

『マスタリングTCP/IP―入門編―』

TCP/IPについて、基本情報技術者試験で勉強していて思っていたのが、
「どこでIP確認したりの処理してるのか?」
だったので、OSでやってるのか〜、となった。
IBMのメインフレームだとSNAになっているが、該当する箇所をどこかでやっているのか…?

同じような感想をP75の2.4.1のTCP/IPとOSI参照モデルの図でも思った。
中身としては、トランスポート層のプロトコル(TCP,UDPなど)やネットワーク層(IPなど)の部分をオペレーションシステムが担当しているイメージが掲載されていた。

下のレイヤーのデータリンク層や物理層は具体的にデバイスドライバやインターフェイスが担当していることもわかっていなかったので、知識が深まった。

②トランスポート層の役割

OSからサーバープログラム(UNIXではデーモン)と呼ばれる部分に受け渡される際に、ポート番号を見て、渡しているのか〜、と本の図を見て、理解できた。
また、TCP/UDPが実際にプログラミングでどう使われているのかイメージできていなかったが、以下のようにAPIを使っているということも知ることができた。プログラミングではAPIを使い、APIを用意したOSが実際に通信などを実施してくれるイメージ…

アプリケーションからTCPやUDPを利用するときには、プログラミングの開発環境やOSが用意しているライブラリを利用することになります。このようなライブラリを一般にAPI(Application Programming Interface)と呼びます。

『マスタリングTCP/IP―入門編―』

また、WEBブラウザを2つ開いているときの処理のなあれについても、説明されており、
「ポート番号考えたら、httpsが2つ使われているのになぜできる…?」
と思っていたので、送信元のポート番号を活用しているという説明を読んですっきりした。

③電子メールの仕組み

SMTPで電源を入れっぱなしのホストを2台用意するのではなく、電源を入れっぱなしのメールサーバを2台用意することで、もう片方のホストの方の電源がOFFでも対応できることがわかった。

基本情報技術者試験で勉強していたときに
「なんでメールサーバ用意したりPOPのプロトコルがある?」
と思っていたので…

おそらく、調べたら分かったと思うが、暗記で乗り切ってしまっていた…
良くない…反省…

感想

他にもメインフレーム時代の技術から発展してそうなものがあったので、メインフレームエンジニアとして、SNAとかとの違いを意識しつつ、業務に取り組みたいと思った。

具体的には

遠隔ログインは、第1章で説明したTSSのような環境を実現するアプリケーションで、メインフレームと端末の関係をコンピュータネットワークに応用したもの

『マスタリングTCP/IP―入門編―』

の部分で説明されていたりしたので、これからも現代の技術に繋がっている部分がないかの確認は続けたい…!

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