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ゲキ×シネ『薔薇とサムライ2』感想

2023年8月のゲキ×シネ上映を見て。
ゲキ×シネというだけでなく、2回観ての感想などいろいろ。
ネタバレしてます。

「ゲキシネを見に行く前に」と上演時の感想を上げたのに、ゲキ×シネ見たあとの分をアップするの忘れてました。


・ゲキシネはアップ多め&くっきり映像なので、劇場では気づかなかった細かい遊びとか、役者さんたちの芝居がじっくり見れるのがいいですよね。
今回のゲキシネで気づいたポイントは
「指ハートのリレー」
「『日輪の瞳』をゴールドアイシャドウで表現している」
「五右衛門人形、T〇NGAだよね!?」(銀と赤のストライプが…)
「怪盗紳士のカード、右目は〇だけど左目が✧になってるのは、左目が『日輪の瞳』だからか!?」


・劇場観劇時にあったかなー?というシーン(見落とし&忘れてるだけかも)
◇サムライニンジャが助けに来るシーンで、ウーバーよろしくコンビニ弁当をお届けする、というのはあったかな?
◇アンヌがピースの2本指を揃えて軽く叩くようなしぐさ、あれって「薔薇サム1」の時からありましたっけ?
ロザリアが別れを告げるシーンでジャンヌが無意識にそれをやろうとして(ん?)ってなるのは、観劇時にあったかな、どうだったかなー。
◇アルセーヌ伯の去り際の投げキス、あんなに長くためてなかったと思う…。
(他の方のレポを読んだら、日に日に長くなっていったっぽい・笑)
聖子さんのあれは日替わりアドリブなんですね。

・ドルビーシネマで見たので、本編開始前に「薔薇サム1」(←タイトルに「1」は入ってませんが区別のため)のオープニング映像が流れるサービスが。
これいいですね!
「1」では歌い手は冠さんと教祖イコマノリユキさんのコンビだったんだなー、とか思い出しました。
今回そこにカナコさんが加わるのが良いですね。

・冒頭、デルソル島の研究室でゲッペル先生越しに不自然な感じでパイナップルが映りこむのがズルい(笑)
アップで見ると微妙に動いてるんですね。

・テーマ曲がやっぱりいい!
OP、劇中、EDと何度も繰り返し歌われるけど、それぞれ意味と演出が違ってくるのもまたいい。

・そして劇場で見てた時は気づかなかったけど、オープニングでの天海さん、けっこう早変わりですね!?
冒頭の銀髪&調印式出席ドレスのあとにオープニングの歌が始まり、途中「薔薇サム1」のブルネットロングヘア&海賊姿で出てきて五右衛門とツーショット、そこからまた引っ込むと後半、”アンヌ女王”の銀髪&白ドレス姿で出てくる…。
五右衛門がけっこう長めに殺陣をやってるのは、海賊→ドレスへの早替え時間を稼いでるんだな、と見直すとわかりますね。

・石田ニコルちゃん、めちゃめちゃ可愛いですね!
劇場で遠目で見ても(かわいいなー)とは思ったけど、でっかいスクリーンでアップで見るとますます可愛い!!
ほんとにお姫さまみたいだ~。
そのうえ歌も演技もうまくて、殺陣もちょっとやってる(マント翻すのがステキ)のだから…、もう…たまらん…。

・生瀬さん、歌があんなにお上手とは知らなかったです。
何でも器用にこなせるんだなー。
ミシュランマンみたいな衣装はドーナツがモチーフかな、と思ってましたが、白いカツラ部分がコック帽を模してる、というのはゲキシネで初めて気づきました。
(てっぺんの形がお花みたいだな… → はっ、ジャムおじさんがかぶってるアレか!)

・ボルマンに対して釘をさすときに”女王さまに惚れた盗賊が余計なことしてる”みたいなこと言う五右衛門が好きで(好きなシーンのわりにセリフうろ覚えなんですが)。
(追加・”女王様に横恋慕した盗賊が漢気見せたと思ってくれ”という感じでした。修正したのにうろ覚え…)
恋とか愛とかそういうんじゃないけれど、他人にこの関係を説明するのも面倒だし、大事な縁を説明したくもない、だから他人がいちばん安易に想像する色恋沙汰ということにしとく、という五右衛門の姿勢がグッとくる。
(しかしボルマンはそこで誤魔化されてくれない、という気配を生瀬さんの演技からは感じる…)←(追加・パライソブランカの件もあるな、と2回目ゲキシネで気づきました)
五右衛門とアンヌの関係は「お互いにファン」であるという古田さんと天海さんの関係そのままのあて書きなんだろうなー。

・右近さんの衣装が「目」モチーフなのにはゲキシネで気づきました。
人物造形は完全にクイーンのフレデイだと思いますが、「目」はなんなんだろう…、クイーンのアルバムジャケットのデザインとかにそういうのがあるんだろうか。
メタルさんの衣装はスタッズ(とげとげ)モチーフみたいなんで、それとセットで「ロックの意匠」ってことなのかなー。
メタルさんの衣装の「Y」は「吉田」の「Y」ですよね?

・アーヤはいいキャラですねー!
ツイッターかブログだったかで「よし子さんがあんな母性に満ちたやさしいキャラ演じるの初めて見た」というようなことを書いてた方がいたけど
ほんと同意です。
マリアを姉さんと呼びつつも、甥の乳母みたいな立場にいるっていうのは、結婚したけど相手が死んじゃったとか離縁されて実家に戻ってきたのか、あるいは妾腹で正式な立場でないところに、夫が死に王位を継いだマリアが「育児なんてしてる場合じゃない!」と妹を呼び寄せた、という感じかなー、などと妄想しました。

・ゲキ×シネ前の感想で「マクシミリアンの正装姿は『紫×黄緑』でエヴァっぽい」と書きましたが、箱の状態でもう「紫×黄緑」のカラーリングだったんですね。
気づかなかった…。

・花道のすっぽんからせり上がってくる五右衛門、カッコいい。
アンヌが痛めつけられてるからか、いつも飄々と余裕な五右衛門がけっこう怒りをあらわにしてて意外でした。
すっぽん使うのいいな!と思いました。せっかく演舞場なんですもんね。
すっぽんで出てくるのは「この世ならぬもの」(妖怪変化とか)ではあるのですが…、まあ妖術使いとかもせり上がってくるのだし、あれだけ変装自由自在で神出鬼没なんだからそんな感じだろう!(てきとう)

・2幕開始直後は姿勢を正し、前のめりになって見ました。
舞踏会での黒髪燕尾服紳士の天海さんをもう一度見たいがためにゲキシネを見たと言っても過言ではない。
背、高い!脚、長い!スタイルいい!!
薔薇サムの衣装はたいていドレスか裾がゆったりしたパンツなので、燕尾服姿の脚の長さに悶絶しました。
フランスからの亡命貴族、は覚えてたけど、名前は聞き取れなかったかなんかで覚えてなかったので、
「アルセーヌ伯」というネーミングに納得。
宝塚ファンの友人によれば、ここの曲は『ベルサイユの薔薇』&宝塚でよく使われる曲のパロディらしい。

・「ジャンヌ」はやっぱり「怪盗少女ジャンヌ」からですかね。

・胸元の前紐を結ばず、しどけなく垂らしてるジャンヌのデコルテが真っ白で光り輝いて美しい…。
赤いドレスなので、白い肌がいっそう映えて色っぽく、頭の中で(ほんとに50代!?)と繰り返してました。

・観劇した時には「サムライニンジャの正体はマクシミリアンではなく五右衛門だった」というのが分かっておらず、ネットで他の人の感想を読んで、初めて気づきました。
「顔を借りた」のは、製塩所の町でジャンヌ状態のアンヌたちを助けて、そのあと正体を見せるあの1回だけだと思ってたんですよ。
あれだけ早乙女友貴さんが殺陣しまくってるのに、中身は古田さんってことになっちゃうのか!ズルいな!(笑)
早乙女友貴VS川原さんの殺陣は見ごたえありましたねー。

・当たり前ですが天海さんもみはるさんも本当に歌が上手いですね…。
2人のシーンの曲は宝塚っぽくしてるのかな?
新感線の歌は、会話するところは歌の間でもセリフとして入ってる印象なので、会話自体が歌詞になってる、というのはミュージカルっぽいなー、と思った。
アンヌの記憶が戻ろうとしてるシーンで、みはるさんとカナコさんが掛け合いで歌ってるのも、ほんと歌が上手い人たちばかりで素晴らしいシーンでした。

・アンヌの記憶が戻って、エリザベッタが素直に喜ぶのが意外だった。
それまでのセリフから察するに、このまま記憶を取り戻さず、女王ではない普通の女性としての暮らしをしてほしい、と思ってそうだったので…。
ここらへん、複雑に入り混じった感情があると私が楽しいのですが、それを書いてると芝居としては長く&ややこしくなっちゃうので、「アンヌの人格」の復活を素直に喜ぶ、というのが話としては妥当なのであろう…。

・アンヌの記憶が五右衛門の言葉だけで戻るっていうのは安易だよな…、と思っていたら、そこに吟遊旅団の3人の歌でだんだん記憶がよみがえってくる、という展開に、なるほどー!!ってなりました。
吟遊旅団は物語におけるナレーションというか狂言回し、外枠から見てる俯瞰の立場なんだろう、と思ってたけど、
(「税金払ってない」「払えよ!」みたいな多少他のキャラとのかけあいはあるとしても)
ここで一気に物語の中に踏み込んで、アンヌ側の味方キャラクターとなっていくのが面白い。
「五右衛門に頼まれて(歌を)歌った」っていうのも、ストーリーの流れとしてなんか納得できました。

・カラスさん、細身で全身黒ずくめで格好いいですなー。
今回インディさんはいい役だな!と思ってたらちゃんとオチがつきました(苦笑)
でも死ななくて良かった!

・新橋演舞場の花道で「亀甲縛り」を見るとは思わんかったです…(TE〇GAもたいていアレですが)。
劇場では遠くて良く見えませんでしたが、ゲキシネのアップだと、エマさん(というかラビータ)黒いビスチェみたいな下着の上から赤い縄で亀甲縛り&首輪状態なんですね…セ、セクシイ…というかちょっとアレ…。

・デル・ソル島の住民は役者さんたちの名前をもじってましたが、他のサブキャラ(劇団員やアクション組)の名前は由来があるのだろうか。
粟根さんの役名は前作がメガネ、今回がレンズということなので、他の人たちもなんかありそうですよね…。
「ラビータ」はウサギとかそういう意味か?と調べてみたけど違うみたい。うーん。

・冒頭、川原さんの役が高田さんといち早く通じた、みたいな描写があったので、(おっ、今回も愛人ポジションか!?)と思ったけどそういうわけではなかったですね。
ああいう格好してる川原さんは、「薔薇サム1」そして「轟天VS五右衛門」での”マローネの愛人”イメージが強いので、マリアのダンスのお相手、してあげてよ!とか思ってしまいました(笑)

・そして映画館を出てから、(ゲッペル先生のカバン、チェックするの忘れたー!)と気づきました…。
(「神州無頼街」ディスクオーディオコメンタリー参照)

・新宿バルト9で出ていたコラボメニュー。

「ボルマン特製 パライソ・ブランカサンド」
…なんつーものを食わせるんだ!!(笑)
美味しそうなのがまた、罠ですね…。
お腹空いてたんで食べちゃおうかと思ったけど、やっぱりイメージ良くないな、と止めました(苦笑)

・今回聞いた場内会話
お隣の2人連れが、劇場で見た女性&その人に誘われてきたお友達(女性)って感じだったのですが、観劇経験あり、と思われる方が例のアルセーヌ伯について
「劇場で見た時はヤバかった、まだ客席で声出ししちゃいけない時期だったんだけど、『ヒィー…』みたいな声にならない声が聞こえた」
というような熱弁をふるっていました。
(わかります、わかりますよ!!)と内心であいづちを打ちました…。

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