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『薔薇とサムライ2』 (2022年上演時感想)

(↑ 画像はゲキ×シネ時のものです)

ゲキシネを見に行く前に、劇場上演時(新橋演舞場)に見た感想を上げておきます。
当然ながらネタバレあり。


(ネタバレあり)


天海さんステキでした…、女王陛下のドレス、海賊姿、どの恰好もサマになる。
そしてなんと言っても黒髪の男装の麗人!!
ひゃー!と声が出そうになってしまいましたよ。
もうステキで格好良くて色気がすごくて、劇場中のみんながひゃー!ってなってるのがわかりました。
マリア様ならずともメロメロです。たまらん。
私は宝塚時代の男役である天海さんは存じ上げないのですが、あれだけ恰好いいなら、もうたまらんよな、そりゃあ…と納得しました。

エマさん軍服姿かっこよかった!
(1幕終了して休憩に入ってからの第一声が「エマさん格好いいねえ!!」でした)
終演後に気づいたけど、「女性王族のそばに寄りそう軍服姿(男装)の女性」って、ベルばらのオスカルが悪役側だったら、みたいなイメージなのでは!?
ウエーブかかった金髪の長髪だし。
マリアが踊るパートナーがいない時に、すっ、と手を差し出した姿に萌えました。(すぐに男装のジャンヌが来ちゃうんだけど)

そう考えるとマリアも「マリー・ア」ントワネットなのでは!?とか。
やたら宝石箱を盗んだり宝石箱を取り返す、ってのは「マリーアントワネットの首飾り事件」がモチーフなのでは!?とか、いろいろと気づく…。

ご時世的に「他国への領土侵略」「戦争から他国へ避難する国民」とかが絵空事でなく…、考えさせられる展開になってしまいました。
ヨーロッパはずっと領土を巡っての戦争が絶えないわけだしね…。
領地争いや地理のややこしさを、ちょくちょく画像を出してくれる・国ごとにテーマカラーを設定することでわかりやすくなっているのですが、侵略される国のカラーが黄色と水色の組み合わせなのに(あっ!)と思った。

高田さん、粟根さん、みはるさんは前作からの続投ですが、同じ役なのはみはるさんだけなんですね。
粟根&みはる夫婦のあの関係が好きだったので、粟根さんが別役というのが残念だった。
ひょっとして実は同じ人?とか期待してたんですが、やっぱり違うっぽい…、と思っていたら、「5年前に病死した」というセリフが!!
ガーン!!粟根さん死んじゃったの!?(いや、ゲッペル先生役でちゃんと舞台上に粟根さんいるんですが、それはそれとして…)
しかし息子役をなぐさめるのがやっぱり粟根さんだったり、立ち回りの時にゲッペル先生がジュリエッタをかばってたりして、おやおや?と思ったら、
結局再婚するのかー!(笑)嬉しいけど。
まあ同じ役者さんだからこその遊びというかストーリーの面白さですよね。
今回の粟根さんは最初から最後までいい人(味方側)だったので、それもめでたしめでたしでした。

高田さんのマローネは五右衛門VS轟天でケリがついたので、別人になるのは分かるのですが、またも同じような悪役というのが…。
もちろんハマリ役だし、面白いんですが、これだけ貫禄のある悪女役が続くと、違うような役どころ見たいなー。

生瀬さん、歌お上手なんですね!
ちゃめっけというか小悪党的なかわいげもあるけど、しっかり冷酷な悪、もできて、ギャグももちろん。
なんというか、見てて安心感しかないというか。
「来週こそ覚えてやがれー!」はタイムボカンのボヤッキーをやってたから?

早乙女友貴さん、最初出てきた時は誰だかほんとにわかりませんでした…。
立ち回りのすごさを見て(あれはひょっとして、早乙女一門の太刀筋!?)と気づいた。
凛々しくなってからの紫と黄緑のマントは(エヴァみたい…)と思いましたが、お好きなんでしょうか?

石田ニコルさん、歌がお上手!
戦う前に説得する時の歌は本当に心に沁みました。
あのシーンは歌と演技、両方がうまくないと説得力なくなってしまうと思うので、それがすーっと入ってくるのはすごかったなあ。

五右衛門がちゃんと箱馬持って出てくるのに笑いました。
(そして結局その箱馬は使わない、という)
箱の側面になんか書いてあるぞ…と双眼鏡で見たら「新橋演舞場」と印があった。ほんとの備品か!

ちょっと百合っぽい展開がちょこちょこあって、私は嬉しいのですが、ど、どうしたんですか!?という気持ちもあります…。
エリザベッタ、けっこう愛が重いタイプだったのね。

冒頭、書斎にいる粟根さんが何かを発見するところから始まる、とか、五右衛門が右近さんの役に化けている、とか、前の作品を踏襲しながらも、
アンヌが五右衛門みたいに化けてて現れたり、ひねってあるのにもやられたー!ってなりました。

銀髪ロングで黒い衣装、はエリザベートのトートだよな…、と思ってたら、「最高のタンスはおれのもの」に笑いました。
トート!?ってなって、そこから笑わせといて、その後黒髪の美青年なんだから、ずるい。
「怪盗紳士」が盗むさまを少女マンガ風に描いた映像、すごく良くできてましたね!
私は「パタリロ!」だと思ったんですが、「ベルサイユのばら」の可能性もあるよな…。

川原さんのこと、最初逆木さんか村木さんかな?って思ってました…、お、おなかまわりのボリュームが…。
立ち回りになると華麗なので、あっ、川原さんか!?って気づいたんですが。
もうちょっと丸みが取れると、見てる側としては嬉しいなー、とか…。

当然のことながら、オープニング・エンディングがかっこよかった。
旅芸人風の歌い手3人もよかったです。
さすらいの民&サイバーパンク風味もある?カナコさんのいでたちもよかったなー。

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