8月5日「かんもくフェスin富山2023」が開催されます
「かんもく富山」は、立ち上げから今年で10年。
「かんもく富山」といえば、けん玉名人の加藤さん(きつけんさん)です。彼は、これまでも、「かんもくフォーラム」での登壇、「NHKバリバラ」TV出演、そして、「ニュース富山人」TV等でも取り上げられました。
「かんもく富山」顧問の寺西康雄先生と彼が出会ったのは、きつけんさんが中学3年生の時だそうです。当時スクールカウンセラーだった寺西先生から、学校の相談室でけん玉を教わりました。その後も富山大学の相談室、大学の授業(内地留学の教師対象授業へのゲスト参加)の中で支援を継続され、お仲間の方たちと共に「かんもく富山」の活動を10年。きつけんさんと寺西先生のおつきあいは、なんと15年間!本当に息の長いおつきあいです。
「かんもく富山」と「かんもくネット」はこれまでに数回、富山でコラボおしゃべり会を開催しました。
「かんもく富山」は、とても素敵な会です。
誰もが気楽に立ち寄れる居場所、穏やかに人と交流できる場所、そして暖かな雰囲気の中で適切な発話練習ができる場所と感じています。
場面緘黙という症状は、人前で話せないことが続く症状。でも、それぞれのケースで状態は大きく異なります。症状の程度も背景要因も、発話以外で支援を要する問題も、それぞれ異なります。
きつけんさんの場合は、場面緘黙については小学校高学年での遅発性発症で、場面緘黙の症状は重度。人前では動作の制限が強く、他の合併症もあります。支援開始の時期は中3と遅く、いじめにあった経験もあります。
けれども、支援の基本は同じです。まず「発話以外の苦手領域」に目を向けて支援を行い「安心できる環境」を整え、様々な方法で「スモールステップでの発話チャレンジ」を行って、話せる場面を増やしていきます。様々な遊びやゲーム、電話練習やスライドインでの対面発話練習などのエクスポージャー法、録音やセルフモデリングなど手法はざまざま。
長い年月の間、苦手なことへの挑戦を続けてこられたきつけんさん。
そのモチベーションは、いったいどこからきたのでしょう。
「かんもくフェスin富山2023」では、きつけんさん本人、かんもく富山のみなさん、そして寺西先生が話されます。私も「場面かんもく改善のためのスモールステップ」のお話をしようと考えています。
全国で親の会や親子交流の場をもつ動きが広がっています。「かんもく富山」の活動は、会でどのような活動、どんな遊びをしたらよいかについても参考になるのではないかと思います。
◆「かんもくフェスin富山2023~学ぼう!伝えよう!場面緘黙!~」
日時:2023年8月5日(土)開場13:00/13:30―16:00
場所:サンシップとやま
問い合わせはお問い合わせ かんもく富山事務局 kanmoku_toyama@yahoo.co.jpまで
翌日の8月6日(日)午前には、「かんもく富山」と「かんもくネット」のコラボおしゃべり会も開催されます。
かんもくネット代表 角田圭子(臨床心理士/公認心理師)