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官民連携まちづくりDAY2022[登壇者紹介③]名畑 恵さん(錦二丁目エリアマネジメント㈱)

こんにちは!官民連携まちづくりDAY 2022事務局です。

2022年2月14日(月)に国土交通省と全国エリアマネジメントネットワークが開催する当イベントの、トークセッション登壇者と、まちづくりの取組を全4回に渡ってご紹介します。

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第三弾は、錦二丁目エリアマネジメント株式会社 代表取締役の名畑 恵さんより、錦二丁目地区のまちづくりの取組をご紹介いただきます!

錦二丁目地区について

愛知県名古屋市中区の錦二丁目地区(1街区~16街区)は、江戸時代に城下町の一部としてまちの骨格が形成されました。
戦後の焼け野原の時代から日本有数の繊維問屋街へ発展し、碁盤の目状にきれいに整った16街区による街並みが特徴です。

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錦二丁目 長者町繊維街の様子(同社HPより)

まちづくりにおいて、多様な分野の企業を巻き込み、不動産や賑わいだけでなく様々なコミュニティサービス充実につなげるため、錦二丁目エリアプラットフォームを立ち上げ、広報・プロモーション・イベントの実施・各種実証実験をしながら、参加型・実験型のまちづくりを進めています。

錦二丁目地区のまちづくりビジョン

錦二丁目地区では、2011年につくったまちづくり構想を羅針盤とし、10年を経た今あらためて錦二丁目未来VISONをつくって現代に合わせた拡張と加速をはかっています。まちづくり構想にある「安心居住」「元気経済」「共生文化」にむけ、自分たちのまちの暮らしを良くするサービスは、自分たちで開発に携わりたいとの考えで、様々な人が活躍できる「舞台」を目指しています。

錦二丁目地区まちづくりのビジョン

錦二丁目の8つの目標セット(錦二丁目未来VISION HPより)

錦二丁目エリアプラットフォームについて

錦二丁目エリアプラットフォーム(通称:N2/LAB)は、事務局を錦二丁目エリアマネジメント㈱が担い、愛知県・名古屋市・独立行政法人・まちづくり会社・商工会議所・任意のまちづくり団体・NPO団体から構成されています。

企業や行政、大学など様々な主体が関わり、未来の地区・コミュニティの実現に向けた構想・研究・共創を進める実験の場として活用しています。あらゆる地域で深刻な都市課題が広がる現在において、新しいアイデアを積極的に実証・実装するリアルなまちの実験場として、この地区から日本、世界に向けた新しい「くらし」「しごと」を作る挑戦を、皆様とともに進めます。

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N2/LABについて(同社HPより)


当地区は道路が地区の40%を占めています。安全安心かつ快適な公共空間を実現するため、マーケットやイベントなどをはじめとした道路空間を有効活用した賑わい形成のための取組の準備を進めています。
これまでまちづくり協議会等が進めてきた交差点の安全対策や歩道拡幅のための社会実験の効果や課題を踏まえ、多様な世代が安心に、楽しんで使える公共空間の実現に向けて様々なアイデアを実現するための取組を行っています。

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N2/LABワークショップの様子(名畑さん提供)

錦二丁目における主な取組

名古屋アウトサイドシートストリート(令和2年9月)

新型コロナウィルス感染症の影響を受ける飲食店等の支援の一環として、3密の回避などの「新しい生活様式の定着」に対応するために、歩道空間に客席を設置して飲食等を楽しむことができる取組を錦二丁目エリアマネジメント㈱と錦二丁目まちづくり協議会、地区内の町内会で合意形成し実施しました。

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「新しい生活様式」を楽しむ住民の様子(名畑さん提供)

長者町ストリートウッドデッキ(平成24年~現在)
長者町の路上駐車升に都市の木質化によるデッキ設置を構想し、イベントで活用実験を行いました。当実験には、錦二丁目エリアマネジメントも所属する錦二丁目まちづくり協議会や、都市の木質化プロジェクト、名古屋大学、mokkoなどが参加しました。その後、民間オープンスペースに移設し、3年毎に参加型で普請し更新しています。現在3世代目のデッキとなります。

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活用実験の様子(名畑さん提供)

みちにわSDGsマルシェ(令和2年、3年)
長島町通り(錦二丁目)の1ブロックを通行止めにし、SDGsをテーマとしたマルシェを2日にわたって開催しました。「みち」を「にわ」にするコンセプトで、車道の一部に人口芝をひき、滞留空間をつくりました。キッチンカーやテントで27ブースを設け、SDGs(持続可能な開発目標)が描く未来の暮らしを体感できる43店舗のマルシェとなりました。
これは、なごや環境大学との協働のもと、錦二丁目を舞台に、地域・企業・団体が連携してSDGsに関する多彩企画を展開してきたSDGsWEEKsの一環として行ったものです。

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「みちにわ」の様子(名畑さん提供)

登壇者のご紹介

錦二丁目エリアマネジメント(株)

代表取締役 名畑 恵さん

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全国各地のまち育て活動や公共事業のファシリテーターとして携わる。また、名古屋市錦二丁目・長者町地区に学生のころから携わっており、あいちトリエンナーレのまちなか展開事業や「錦二丁目まちの会所」運営を担ってきている。2018年3月には地縁組織と共に錦二丁目エリアマネジメント株式会社を立ち上げ代表取締役に就任(現在に至る)。2018年5月NPO法人まちの縁側育み隊代表理事就任(現在に至る)。

まちづくりQ&A

名畑さんがまちづくりの取組を行う際のポイントなどをいくつかご回答いただきました。

Q.まちの自慢を教えてください!


A.都心の中でも顔の見える関係があること、長老世代が若者を育てる文化があることです。


Q.まちづくりの取組を進める際、重視している事柄はありますか?


A.新しいサービスや技術など知恵と地域課題が出会う場として、企業を巻き込んだワークショップを積極的に行っています。また、大学の演習をフィールドとして積極的に引き受けています。


Q.地域ビジョンを策定するうえでのご苦労やエピソードを教えてください。

A.コロナ禍のため、地域の声を反映するためには、一人一人にヒヤリングにいったり、人数を抑えたワークショップを行ったり、工夫が必要でした。


Q.コロナ前後で感じる、都市空間や人々の居場所の変化や、地域の状況について教えてください。


A.日本は倫理観にゆだねるところが大きいので、疑心暗鬼のひろがりを感じる時もあれば、むしろまちづくりの大切さを実感する面もあり、価値観がどんどん多様化していると感じます。飲食店営業に対する苦情等も難しい問題です。


Q.最後に、本イベントへの意気込みや、期待していることなどをお聞かせください。


A. 他地域の到達点に刺激を受け、同時代の悩みと展望を共有しできるとうれしいです。


名畑さん、ありがとうございました!イベント当日のお話も、ぜひお楽しみに。

次回は、いよいよ最終回として、園田さんのご紹介を予定しています。ぜひチェックしてみてくださいね。

参加申込方法

当イベントは、事前申し込み制です。

お手数ですが、2022年2月9日(水)までにお申込をお願いします!

お申込先

https://forms.office.com/r/73yTNqGxtH

【官民連携まちづくりDAY2022】参加申込フォーム_QR コード

ご質問も募集中!

セッション①(地域ビジョンのつくり方)、セッション②(ニューノーマル時代に求められる空間と機能)に関して、それぞれご質問を受け付けています!

皆さまの抱える疑問を全国で取組推進をしている登壇者の皆さんと一緒に考えてみませんか?

参加申込をお済ませの上、2022年1月31日(月)までにお寄せください!

質問受付先

https://forms.office.com/r/aQemLBPcbT

【官民連携まちづくりDAY2022】質問受付フォーム_QR コード

※必ず、参加申込を済ませてからご入力ください。

本noteアカウントでは、今後もイベントに関する情報を発信いたします。

皆さまのイベントへのお申込とご質問、お待ちしております。

お問合せ先
官民連携まちづくりDAY 2022 事務局
有限責任監査法人トーマツ
メール:kanmin-machi@tohmatsu.co.jp
担当:西村・大庭・原田