気持ちの整理と新しい挑戦とepilogue

 こんばんは、春雨です。今年は暖冬で雪も指折り数えるくらいしか振りませんでした。

 前置きはさておき、MHF、モンスターハンターフロンティアが終わってからひと月が経ち、F民はいろいろな新天地に旅立ちました。かくいう自分もMHWでいろいろやってますが時折、頭の中でフロンティアがあり続けるんですよね…いまエンディングムービーを流しながら記事を書いていたりしますが、やはりあの世界で生きていた自分のキャラクターって操作はしていたけど生きてたのかなって思うんですよね。だから自分のプレイ歴をフロンティア終了までをすこし物語風にして書いてみようかなとおもいました。おそらく相当長いシリーズみたくなりそうなのでキリンのようにながーーーーーーーーーーーーくお待ちください(素人が書くので色々とご了承ください。)

 そこは一面真っ白な白銀の世界、聳えるフラヒヤ山脈の山々、吹きすさぶ風、頬に当たる風は身を凍らせるほどに冷たい…道らしき道は雪で埋もれて見えず、移動する目印のような長い棒に括り付けられた布がはためく。荒めの息遣いとザクッ、ザクッ…と雪を踏みしめる音だけが一人の存在を感じさせる…

 雪国特有の動物の毛皮などで作られるマフモフシリーズと呼ばれる装備。最低限の防御力を保持しつつ環境の寒さを和らげる効果があり、ホットドリンクと併用することで山岳部などのより寒い地域にも踏み入れても平気なようになる。これから向かう村では一般的に普及していて、普段着のように切られているらしい。

 一般的に村から街などにでる際は、モンスターなどの住処や狩場を避けて移動するが単独ではほとんど移動しない。護衛やある程度集団を形成して行動することがほとんどだ。
しかしこの歩みを進める者には行商人や村人とは一目で違うことを示すことができるものがある。”武器”だ。ハンターナイフと呼ばれる鉄鉱石から生産される片刃の刃と円形のバックラーのような盾で一対になる装備だ。このことから彼は"ハンター"であった。

 ハンターズギルドからの依頼でとある村へ行ってくれないかと言われ、渋々承諾して持てるものを持って今向かっている次第だ。

 僕の名は春雨、町でハンターを始めたばかりだったけどアオキノコや薬草を採取する依頼をしていたが急募とあったこの依頼を面白そうと思って受けてみた。

が…

「さみぃ…寒すぎだろうが…」

町育ちに真冬間近、夜の山岳地帯の寒さは防寒着とホットドリンクを持ってしても耐え難い。幸いなことに風のおかげで雪雲は流れて吹雪は収まり月が出始めてきた。差し込んだ月明りのおかげである程度地形が見えて目的地である村がうっすらと見えていた。”ポッケ村”だ。手持ちの地図をすこし広げて移動ルートと地形を頭に叩き込む。ということはすでに山頂付近まで来ていることが分かり少し気が楽になる。この調子で移動すれば昼間には到着するだろうと携帯食料を齧り、ホットドリンクを煽った。


「こんなところに洞窟がある…奥に何かいる……?”ポポ”…か?」

山頂手前にくりぬかれたような洞窟があり、その奥では数体のポポが身を寄せ合って洞窟の外を見回していた。"ポポ" 寒冷地帯に生息する草食動物だ。口元から上へ反った牙、前身は毛皮で覆われ、背中にはコブがある。
付近の地域では家畜としても飼われており人々の生活に馴染んでおり、毛皮や肉、骨に至るまで様々に使われ、その舌”ポポノタン”は絶品だとか。そんな街で聞いたグルメな話に想像を掻き立てながら少し足が早まる気がした。

洞窟を横目少し緩やかに曲がった坂を上っていくと景色が開けた。眼下には真っ白な山脈や谷間や開けたところに村らしきものが見える。山頂には旗だろうか、掲揚基のようなものがある。

「うわあ…絶景…」

街では見れない景色に意識を持っていかれる。しかしその時ただならぬ気配と何かの叫び声にも似た、咆哮が聞こえハンターの本能がすぐさま訴えかける。
武器に手をかける。辺りを見回す…

静寂…

来た道を何かが上がってくる音が聞こえる。

身を隠す場所と時間はない。モンスターを遭遇すること自体を危惧して夜間での行動をしていたのに、なんてことだと心の中で愚痴る。
ドスドスという音と雪を舞い上げながら”それ”は姿を合わした。

 筋骨隆々の四肢、先ほどの咆哮の理由を容易に想像させ、雪を染め上げる赤く濡れた爪と牙…筋骨を砕くであろう強靭な力を持つ逞しい顎。真っ白い雪には似つかわしい黄色と青の縞模様を持つ体表。

それが持つ青い目と視線が合った瞬間、身が縮まった。

「…!」

『ガァアアアアアアアアアアアア!』

前脚で上体を上げ、凄まじいほどの音圧。
あまりの音量と生物としての本能が耳を抑えさせ、行動を許さない。

「なんだよこいつ!!?」

ハンターナイフを抜刀しながら、頭の中で図鑑を開く。
しかし事前に読んでいたハンター図鑑に特徴が当てはまらず自分の知らないモンスターであること、今の装備では歯が立たないことは明白だった。

モンスターは四肢に力を籠め、走り出した。

まずい。と思ったがもう遅かった。一瞬の判断で武器を取り出してしまったために場から走り出して身を投げ出すようにすれば突進を交わして避けれるかもしれない。そう思ったが武器を出してしまった以上、それはもうできない。無防備に巻き込まれるくらいであればと重心を落として、体の前に盾をどっしりと構えて衝撃に備える。

そして勢いをつけた黄と青の縞模様のモンスターは跳躍した。


ガッ!!

体がバラバラになるかと思うほどの衝撃と痛み。意識が飛びかけるが気絶は免れた…と安堵もつかの間に浮遊感を感じた。


「うわあああああああああああああああ!!!!」


『ガァアアアアアアアアアアアアアアアア!!…』


ガードの反動を殺しきれぬまま山頂から崖下へ吹き飛ばされ、ぼんやりするしかいの外で勝ち誇るような咆哮が荒れてゆく山脈に木霊した…





以上、僕のデビュー作品”モンスターハンターポータブルセカンド”(MHP2)
エピローグでした。

ここから僕のハンター生活が始まったわけですね。
物語風なのでセリフなどはあまり入れずに自分が辿ってきたモンハンの世界観をすこしでも共有してもらえればなぁと思います。

不定期ですが、次回もお楽しみに。



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