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独身女がコロナ渦で都内に中古住宅を買った話 #1

2020年 
その頃住んでいた賃貸マンションは2DKの2Fで川の近くだったからかとてもジメジメしていた
カーテンとサッシの間は結露し、気を抜くとカビが・・・。
日当たりも悪く、バルコニーは(バルコニーというよりは室外機置場)小さく洗濯物も干せなかった
そんな環境で猫一匹と暮らしていた
ペット可の物件で広さの割に賃料が安く少なくはない不満も甘んじて受け入れていた

しかし2019年12月、中国の武漢で発生した新型コロナウィルスのパンデミックにより世の中は変わり私の会社もテレワークに完全移行した
毎日毎日このジメジメした部屋で、仕事をする予定ではなかった場所で仕事をし、一日中外にも出ずに暗い部屋の中にいたら少し心が病んだ
夜になるとなんとなく大きなルーフバルコニーがあるマンションを探していた
しかしルーフバルコニーはただでさえ物件が少ないのに加えペットが飼えるマンションで場所、賃料などの私の希望に叶うものはなかなか見つからなかった
だったら購入する?という軽い気持ちが芽生えた(思うのはタダだ)
中古マンションを探し始めたわたしだったが賃貸と同じ理由でときめくものは見つからなかった
さらにマンションの管理費や修繕積立費などもわたしの購入意欲を後ろ向きにさせた
そこで中古戸建を軽い気持ちで選択肢にいれた(これも思うのはタダだ)
探し始めてすぐに私の心を射止めた築2年の中古住宅があった
大きめのバルコニーに築浅物件 日当たりも良く角地で広さも十分
金額も想像できる金額だった
ただ、一人で戸建を買うことを決められるほど私は自分の人生を達観していなかったので軽く両親に話を振ってみた

「この家さ、安くない?」あくまで軽く
返事は「一人で住むには大きすぎるんじゃない?」だった

まぁ確かにそうだよな・・
一人と猫一匹で3階建ての戸建なんて持て余すよね・・・

両親に相談して返事を貰ったことで気持ちも落ち着き私の中の戸建ブームも去ってゆき・・・・・

ませんでした!!!

次の日の朝、両親から連絡が来て
「やっぱり買うべきだ」


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