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やっと夢に向かって歩き始めた話

もともと自分に自信がなくて、だけど承認欲求は高くて、長年苦しんでいました。

けど、やっと自分の夢をはっきり言える状態に至ったので、
その経緯についてまとめます。

WEBデザイナーとして働き始める


まず自分のスペックから。

<かんちゃん性格>

良要素:
・集中力はある(短距離型)
・影響受けて行動に変えられる
・新しいもの好き
・ファイル整理 / 管理が好き

負要素:
・思い込みがはげしい
・すぐ落ち込む
・人の目が気になる
・批判されるのがこわい
・とにかく自信がない
・興味はあるから目ばかり肥える
・すこし面倒くさがりや
・過去の失敗をずっと考えてる
・飽き性

この性格ですが様々なご縁があり、念願のWEBデザイナーになる夢を果たします。うれしくて、とても張り切っていました。

しかし、WEBデザイナーとして職場で働くうち、何度も下記のような体験をします。

自分の実力が足りず、人の役に立てなかった 
「企画を出すなら良いものだけ出せ!屑を出すな!」と恩師に言われた

この2つが何度も頭をよぎり、
それからわたしの人生に何度もストッパーをかけることになります。

そして、

周りを見ると、自分より遥かに実力も実績もスキルもある人がたくさんで、
気にしすぎな性格も相まって、
「自分が他人のために仕事するのは早いんだ」
「プロになったからには完璧なものしか出しちゃいけないんだ」
と考えるようになり、仕事以外の活動について、一歩も動けなくなってしまいました。

さらに、

子どもの頃から、賞をとったり表彰されたりすることに無縁だったので、
「誰かにほめれたい」という低位の承認欲求だけは満たされず大人になってしまったせいもあり、下記のような状況になっていたのです。

【 仕事以外で活動しない 】
【 練習や試験的な検証を誰かに見せることをしない】

=> 誰の意見ももらえない
=> ほめられる機会もないし、成長できる機会もない
=> でも、ほめられたい!
=> 腐る!

わたしは自分の学びを外に出すのが怖く、
何かを出しても、それが著しく評価を下げることになるのでは・・・と心配し
ただひたすら「WEBデザインが上達するためにはどうしたらいいか?」を検索するBotになっていました。

ここで、転機が訪れます


「WEBデザインを上達させるにはデッサンができないとダメ!」

という記事を目にし、人生で1度もデッサンに向き合ったことがないわたしは、すぐさま 砂糖ふくろう先生の『8つ勉』(https://satoh-blog.fun/seminer/study8)を受けることを決めます。

その『8つ勉』はとても面白く、情熱的で、楽しかった。

ようやっと、当たり前のことに気づきます。

・練習しないと、うまくならない
・自分の「できない」を認め、自分の「できること」からコツコツ歩んでいく覚悟

やっと気づいたのです。
とんでもなく無駄な10年を過ごしていました。

目ばかり肥やして、自分を押し込めていたのです。



それから、オンラインサロンに入りました。
人生でほめられたことない分野の、「絵を描く」オンラインサロンです。

何かをつかみたかったし、じっとしていられなかったし、
実際に手を動かしたかったのが理由です。

絵はもともと好きだったけど、多感な時期に
「その絵で『好き』って言うの、恥ずかしくない?」
と言われたこともあり、
「うまくないと好きって言っちゃいけないんだ~」と思い込んでいました。

オンラインサロンでは、
それぞれの人が
それぞれの事情を抱えながら、
それぞれの個性を生かした絵を描き、
『絵を仕事』として、プロとして、お金をもらっていました。

そんなすごい人たちのサロンで、
わたしは千切れる思いで、絵をアップロードしました。

すると、なんと、そのすごい人たちがほめてくれたのです!

わたし個人の絵を!
社員という属性を持たない、わたし個人の絵を!

まあ、サロンでは「相手をくささない / ほめあおう」が方針だったので、
多少の社交辞令と応援の意味もあったでしょう。

でも、目に見える形で数人の人がわたしの絵をほめてくれたのです。

一気に視界が開け、「もっとがんばりたい」という気持ちがふつふつ湧き、
調子にのって練習絵もアップロード!

練習絵をほめてくれる~~~~~!???
応援もしてくれた!???

わたしの中の認識が一気に覆った瞬間でした。

思えば、
『誰かが一生懸命作った成果物に対してくさすような言い方をする人』は
ほんの一部なはずなのです。(現に、わたしもそういうことしないし・・・)

100人の人がいれば、2人は絶対否定的な意見を言う。

わたしはそのごく少数の2人ばかり気にして
自分の活動を自分で縛っていたのです。


ここで、またまた転機が訪れます


それはオンラインサロンでの『ドリル部屋』の存在でした。

『ドリル部屋』とは同じ勉強をしたい人が集まってグループを作り、
集中的に学ぶというものです。

わたしはそこで『100日チャレンジ  / ストックを作る』の『ドリル部屋』に入ります。

ストックイラストを作りたい、という気持ちもありましたが、
「飽き性のわたしが100日続けるにはどうしたらいいか?」
を勉強したかったのです。

わたしは今年の目標のひとつに『連作を作る』を上げており、
何か同じテーマで作りたかったので、
以前ほめてもらい手ごたえを感じた4コママンガを作ることにしました。

「飽き性のわたしが100日続けるにはどうしたらいいか?」を考えるにあたって、わたしは自分の『良要素』を最大限使おうと思いました。

ちなみに「『良要素』を使おう」と自分で思いついたのは、
自己肯定感が低かった以前のわたしでは考えつかなかったことです。

「確実にわたしは、変わってきている」
と思い、うれしくなりました。

良要素:
・集中力はある(短距離型)
・影響受けて行動に変えられる
・新しいもの好き
・ファイル整理 / 管理が好き

まず、『管理が好き』を活かしプロットをGoogleスプレッドシートに並べることにしました。
『新しいものが好き』だったので、思い切ってProcreate / Illustraterを離れ、
Clip Studioで描くことにしました。
『影響を受けて行動に変えられる』のはわたしの強みだったので、
Twitterでゆるく4コマを描いていらっしゃる方を参考に、やる気を燃やしました。

ここで、もう一段自分がやりやすいやり方を考えようと思い、
短距離型集中を活かして、作業工程を分けることにしました。

① プロットで文字を書く
② プロットに書いた文字だけをコマに埋める
③ セリフ枠と手描き文字を入れる
④ イラストを描く

気乗りしないときでも、何かやれる気がしてきました。

集中モード => ① / 描いたマンガの修正
頭からっぽ作業モード => ② / ③
遊び心爆発モード => ① / ④

『自分の弱さ(飽きっぽい)』を認めたわたしは、
『自分の強み(良要素)』を活かして乗り切ってやろうじゃないか!

という発想に至り、やっと人並みの思考に戻ってきたのです。

わたしの中で生まれたての思考を大事に育てようと思い、
本も読みました。

4コママンガを50個ストックしたので、
ついにTwitterに流すことにしました。

「Twitter記事も管理したい!」と思ったので、
初めて予約機能を使いました。

修正が終わった分を淡々と登録することで、
途中で「あ~~きた!」「恥ずかしいからアップやめる!」を
防ぐ事ができます。

戦略ゲームをよくやるのに、
「リアルな生活についての戦法を考えていなかった!」と気づいたときは
笑ってしまいました。

Twitterに流した4コママンガは、
オンラインサロンのみなさんの温かい応援もあって、
「いいね」をたくさんいただきました。

ここで、かんちゃんに異変が起きます


なんと
自分自身で「わたしの描いたマンガ、なかなかええやん」と、
思うようになったのです!

マズローの5大欲求のひとつ『承認欲求』での
高位の承認欲求(自分で自分を認める)が満たされ始めたのです。

それと同時に「いいねが何個ついたか」を気にしなくなり、
「まあ、自分でやれることはやったからええがな」と思うようになりました。

さらに、唐突に、
「WEBデザイナーをやりたい!」というかつての気持ちが
帰ってきました。

それも、恥ずかしさなしで胸を張って、
「WEBデザイナーをやりたい!」を言えた・・・・・・仲間に、そして家族に。

やっと、やっと、ここまできました。

マズローの5大欲求が心の成長の全て、とは一概に言えませんが、
『わたし』という個人がやっと人間の形になってきたのです。


自分のストッパーを壊す


わたしは長年、自分をしばってきたあの問いを友人たちに訪ねました。

かんこ:
「自分の実力が足らなくて相手に迷惑をかける、とは思わない?」
友人:
「まあ、そのときはゴメンって感じで。次の人のときがんばる」

なんだ~~~~~、そんなことだったんだーーーーー!

ダメだったら、次がんばればいいし、
落ち込む必要はないし、
落ち込む暇があったら、鍛錬を重ねればいいだけだったのです!

「誰かの期待にこたえれない」は死の宣告ではなかった。

「自分がせっかく手に入れた『WEBデザイナーとしての自分』の全てが終わり、もう一生WEBデザイナーとして名乗ってはいけない!」

わたしがただ独りよがりな考えで、自分を罵倒していただけにすぎなかった。

もしくは、アドラー的に考えるとするならば、

「人に否定されるのが怖い」
「努力してそれでも何も得られなかったら怖い」
だから、『何もしない』でいよう!

と自分が楽な方向に自分を流してしまっていたのかもしれません。

今再びかつての気持ちで自分に宣言することで、
たくさんの勉強と、他人の否定が待っていることでしょう。

そう思うと「WEBデザイナーになる」宣言は早計だったのかもしれません。

他人に否定される恐怖は、そう簡単に克服することはできないのです。


自分のしたいことを、する


サロンの友人たちはイラストやデザインでお金をもらっている人が多く、
わたしの憧れです。

悩んでいること、疑問、質問に親切に愛情をもって教えてくれて、
日々本当に感謝しています(と書くと宗教じみた感じがしますが)

その中で、ずっと疑問に思うことがあって聞けないことがありました。
「今回はうまくやれたとして、次うまくできなかったらどうする?」と。

とんでもなく失礼な質問です!

プロとして大活躍の常勝の猛者たちに、このような質問をするなんて・・・と
いつも唾と一緒に飲み込んでいました。

しかし、とある友人のひとりがこんな話をします。

「自分の好きなもの詰め込んだサイト作って、アフィリエイトで毎月500円稼ぐんだ〜」

ア?

あああああーーーーー???

プロなのに、個人の趣味で遊んでいいんだ~~~~~!!!
そっか、そっか、そうだったんだ!!!

ここでわたしは『プロ』の定義について大きな勘違いをしていたことに気がつきます!


確かに『完璧超人のプロ』は存在します。
ですが、わたしがなりたいのは『完璧超人のプロ』なのか・・・?

おそらく、『完璧超人のプロ』たちは全ての依頼者の期待に応えることができ、業界でもブイブイいわせて革命を起こし続けるでしょう。

では、わたしがなりたい『プロ』とは?

<かんちゃんがなりたい『プロ』>

・人の気持ちによりそいたい
・少しでも人の役にたちたい
・よろこんでもらいたい
自分の好きなこと(得意なこと)を活かして、他の人の力になりたい

朝までずっと語れる自分の好きなこと、
鼻をほじってでもできる得意なこと・・・

まずはそれを
わたし自身がしっかり把握し、かつ楽しんでやる。

自分のしたいことを、する。


ずっとわたしは

「『プロ』は人柱として常に勉強し、社会の役に立ち続けなければならない。
そのいでたちはスマート、かつエレガント。
自分の趣味と仕事は両立できない。
てゆうか趣味を仕事にするのは世の中舐めてる。
てゆうか『プロ』はウンコしない。」

と、できもしない謎の虚像を自分で描き続けていたのです!

今まさに、眼前でサロンの『プロ』たちは、
自分の「好き!」を大事にし、それを画風に反映させ、活躍しています。

わたしの悪魔城のような価値観は完全に崩れ、
小さな砂のお城が現れました。

手さぐりで、歪だけど、わたしは好き!
そう思える砂のお城です。

その城を見つめていると、急に「ウンコしてえな」と思いました。
いえ、「たのしいことしたいな」です間違えました。

そこでわたしは、自分のTwitterプロフィールを開きました。

ヘッダー画像のない、自分のTwitterプロフィール。

こんなところにまで、
「何を載せるのが最適か?」
「ヘッダー画像はページのキモ」
「失敗してはいけない」

とわたしのクソな価値観と心情が表れています。


よーーーし、ウンコすっぞ!


と10分で描きあげたのがこちらです。

アイコンの位置はかろうじて考えてはいるものの、レスポンシブ等いっさい考えていない画像です


頭カラッポのほうが、夢つめこめる


この1年間で、わたしは人間として、少し成長しました。

結局は、凝り固まった価値観がわたしを小さな箱につめていました。
しかしそれと同時に、その価値観は、傷つきやすいわたしを守ってくれていたのです。

「夢はいくつになってもみていい!目指していい!」
と友人たちは口にしました。
夢へと続くイバラの道をずんずん進むには、あまり考えすぎない方がいいかもしれません。
そして、あとは「今やれることをしっかりやる」だけです。

決意がみなぎったので、これにて筆を置きたいと思います。
ここまで長文を読んでくださり、ありがとうございました。


さーーーて、ウンコすっぞ!
じゃなかった、自分の人生をはじめるぞーーー!

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