【お仕事】相手の視点を考えるということ

 こんにちは、カンキツと申します。
今回はお仕事について話そうということで、私が大事にしている【相手の視点を考える】ということについて語っていきたいと思います。

 多種多様な業種・職種が世の中にはあるので仕事の進め方や管理方法等は様々ですが、おそらく共通してあるのが仕事には【相手】がいるということではないでしょうか。

 例えば、職人さんであれば作り上げたものを使う人がいますし、接客業であれば言わずもがなお客さんが商売相手ですね。つまり、ほぼ全ての仕事は何かしらの成果物や提案を受け取る相手がいると思います。

 それを前提としてここからが本題なのですが、仕事の質を高めるために大事なものはなんでしょうか?
専門的な知識や技術?もちろんそれは必要で、無くてはならないものです。しかし、仕事の質を上げることに必ずしも貢献するとは限りません。

 これを読んでいる方は色々なお仕事をされているので、それぞれ出てくる答えは違うかと思いますが、私の答えは【相手の視点がどれだけ把握できているか】ということになります。
いきなり言われても何のことかさっぱりだと思いますので例を上げていきましょう。

 仮に新しい時計のデザインを作るプロジェクトが進められているとします。この場合企画を考える方に求められるのは【作りやすさ】、【使いやすさ】、【売りやすさ】などをデザインすることだと思いますが、これらそれぞれの要素に【相手】が存在します。

相手を並べてみると以下の通りになります。
【作りやすさ】 : 時計の製造担当
【使いやすさ】 : 実際に時計を使うユーザー
【売りやすさ】 : 時計を売る販売員

 さて、これらの要素をバランス良く満たすことが求められる訳ですが、ここで【相手の視点】の解像度を上げておくことが質の向上につながると私は考えています。

まず【作りやすさ】には材料の確保方法、加工方法、コストなどの要素があります。ここの解像度が低いとそもそもプロダクトを作る現実性が薄れていきます。
次に【使いやすさ】、これはシンプルに出来上がったプロダクトがどれだけユーザーフレンドリーかということです。当然ですが使いにくい商品は人気が集まりません。
【売りやすさ】はいまいちイメージしにくいかもしれませんが、これは営業する売り場のスタッフが客に提案をしやすいプロダクトであるかということを意味します。分かりやすく言えば商品の強みが明確であり売り込みやすい要素があるかということですね。ここが欠けていると悪くない商品だけどパッとしないなんてことになりがちです。

これらの要素を検討してプロジェクトが進められるかと思いますが、失敗例として良くみるケースではどこかしらの【相手の視点】が軽視されている点が多いと言えます。

 例えば【作りやすさ】の視点が欠けていて、想定以上のコストがかさむプロダクトになってしまった。あるいは【売りやすさ】を重視し多機能であることを優先して【使いやすさ】の視点を軽視した結果、使いにくくて売れないものができあがった……なんてことが挙げられます。

 このように仕事を行う上で【相手の視点】を持っているということは仕事の質に大きな影響を与えます。
視点を持つということは相手を考慮した行動が取れるということでもあるからです。

 もちろん必ずしも全ての相手を考慮して行動しなければならない訳ではありません。他の要素とのトレードオフの結果、どこかしらの相手が犠牲になることもあるでしょう。

ただどこを犠牲にしたかという認識を持つだけでも印象というのは大分変わるものです。仮に製造を犠牲にすることが避けられないものであったとしても、前もって根回しをしておくことで無用な軋轢を防ぐことができるかもしれません。

 ここで挙げた例では分かりやすいように視点を3つに絞りましたが実際にはもっと細かな視点があるかと思います。

よろしければ一度、仕事をする際に関わる人の数・種類を考え見てはいかがでしょうか。

仕事で今までのは本当に良いやり方だったのかと気になることが出てくるかもしれません。

#仕事について話そう


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