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考察好きこそハマる!?占いが気になるなら『覚えないタロット』シリーズでタロット沼へ気軽にドボン

考察することは、好きですか?

映画や小説、マンガ、ゲームなどの、もともとのストーリーを楽しむだけではなく、考察をするまでがエンターテインメントという人は、たくさんいるのではないでしょうか。
その証拠に、いろんな考察動画や考察記事が出回っていますよね。
画面に映り込んだ小さなものや、さりげない演出、セリフのひとかけらを手掛かりに、明確に語られていない裏ストーリーを掘り出していくのは、自分でやっても他人の考えを知るのも面白いものです。

そんな考察好きな人が実は楽しめるのではないかという意外なものが、タロット
占い師が使う、あのタロットカードです。

本記事では、考察が好きで占いも気になる、という人に特におススメしたい、タロットの本をご紹介します。

「覚えない」とタイトルにあるのは、タロットは78枚ものカードそれぞれにキーワードがあり、本来はそれらを組み合わせて読み解くものだから。
しかし、著者の彌彌告(みみこ)さんは「覚えないほうが、読み解ける!」と断言します。

暗記して覚えた事柄に縛られず、タロットカードが与えてくれる「イメージ」を使うことで、あなたが必要とする答えを導き出す―――それが、「彌彌告式」です。

(「はじめに」より)

彌彌告さんは、代官山・恵比寿にサロンを構え、予約が取れない占い師として名を知られています。
これまで1万件以上の鑑定でタロットを用いて来たそうですが、その著者が「覚えない」というのですから、その信ぴょう性は折り紙付きです。

では具体的にどう占うのかというと、カードをパッと見たときのインスピレーションを大切にするそうです。
彌彌告さんは、「連想ゲーム」とも言っています。
カードに描かれたイラストの中で、目に入ったポイントを深掘りしていくのだそう。
つまり、「考察する」というわけですね。

とはいえ、カードのことを多少なりとも理解していないと、どこを見ていいかもわかりませんね。
そのため本書では、タロットカードの中でも特に大きな啓示をつかさどる「大アルカナ」22枚それぞれのエッセンスを、物語にして解説しています。

言われなければ見落としてしまうような、「ばら」や「赤い羽根」などのアイテムについての指摘はもちろん、色が示す意味などの知識も詰まっていて、右下の「キーワード」を覚えなくても、こんな雰囲気かな?というのがつかめる解説になっています。

それでも読み解き方が合っているか不安だからキーワードを知っておきたい、という人のためには、「大アルカナ」「小アルカナ」それぞれのキーワード早見表が掲載されています。
彌彌告さん視点での読み解き実例も載っているので、タロット自体が初めて、という人でも実践しやすいのではないでしょうか。

もちろん本書では、「大アルカナ」ではない、56枚の「小アルカナ」のカードの見方も10ページに渡って解説していますが、もっと詳しく知りたい!という方は、「小アルカナ」のカードの意味を解説した『もっと読み解くための 覚えないタロット 「小アルカナ」編』が発売されましたので、そちらもあわせて参照ください。

どちらもタロットカードを引いてみたくなってしまう1冊。
かくいう私も、カードのセットを購入し、繊細な絵柄の考察を楽しんでいます。

(文=安岐はづき)


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