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広報公聴常任委員会で研修/道の駅ふくしま

2022年4月27日にグランドオープンした道の駅ふくしまに視察に行ってきました。研修の目的は、

  • 取扱商品

  • キッズスペース

  • 導線

  • テナント

という感じです。

取扱商品

導線にもつながるんですが、やっぱりメイン商品は果物です。入ってすぐにドカンと売り場面積をとって山積みになっています。ヨドバシカメラ式ディスプレイと勝手に名前をつけていたドカッとボリューミーに積むあれです。さすがフルーツ王国ふくしま。という感じです。

それで気になったものをお買い物してきました。

さば缶のなにか

”じゃがりこ”の上を閉じた感じのボックス型の商品になっています。マットな質感。超絶おしゃれ。内容量少なそうだし、ノリで挟んだおつまみ以外の情報がわかるようでわからない情報量なのに買いたくなる。絶妙。軽くてかわいくてお土産にしたくなる商品でした。一番うおっ!となった商品です。

意味不明なクラフト封筒

一番ファンキーな商品。謎。ウミネコ商店さんのドリップ珈琲パックです。どうみてもオリジナルの商品ラベルです。僕がみただけで3種類ありました。リスクの塊。そりゃ全種類買いたくなる。リスクを取ってパッケージを数種類作ると売り上げが倍々ゲームになる商品ラベルだと思いました。しかも150円。無限に買ってしまう。

だれ?

完全に商品ラベルの勝利。商品としては食べるラー油なので出尽くした感あります。なので味は想像できる→ラベルが良ければ買いやすい。と他社の成熟期の商品をベースに上手く次の波を作ったなあと感心した商品です。他にも5種類ぐらい横展開していて全部「だれ?」と思う秀逸な商品でした。

青トマトなら買うしかない

只見の農業法人のさんべ農園さんも青トマトの商品を作っています。研究用に買って帰りました。

キッズスペース

一番みたかったのがこのキッズスペース。本館とは別棟になっており、お客さんが混線しないようになっていると思います。

利用時間制限あり、入場整理券必要(現地配布&アプリ予約)です。土日は激込みだそうで予約必須。アプリだと1週間前?から予約ができるそう。すごくいい。利用料は無料(のはず。記載なし)
管内の撮影許可をいただいています。おむつルーム、授乳室、給湯室があり完璧なんじゃないでしょうか。
トイレ。全年齢対応。完璧なんじゃないでしょうか。
木の遊具。この連なったボックスみたいなのの中に入って遊べます。楽しそう。大人も一緒に遊具の中に入って遊べます。
光がたくさん入るように設計されてます。腰かけも座りやすい。保護者の休憩場所ってポイント高いと思いました。
迷路みたい
ぐるぐる
砂場もあり。タオル必須。知らなかった!という初回の方にはタオルを貸してくれるそうです。楽しそう。
ロッカーもかわいい
外観

メインの木の遊具があるところは賑わっていて、入館者さんの顔がどうやっても写るので写真なし。子どもたち楽しそうでした。

ここにくる理由

会津若松にできたTUTAYAもそうなんですけど、人に来てもらう、来たくなるような仕組みやデザインがしっかりと考えられていると感じました。
昔勉強したUSP(ユニークセールスプロポジション)を思い出します。今でもあるのかな。

沢山の道の駅があるのに、なぜわざわざこの道の駅にいくのか?

に明確な答えがあります。会津若松のTATUYAも道の駅ふくしまも。
それがないと無理ですよね。ただ欲しいからとか、うちの町だけ道の駅がないからという理由では。

また人が集まることには無料、もしくは少額赤字でもやっていると感じます。広告費の考え方であったり、住民サービスの考え方だったり総合的に費用対効果をみている気がします。

只見でいうと、”仙台から美味しいキッチンカーがきてくれた””ピザーラトラックがきたぞ”みたいなのだと人は集まるんです賑わい。そこに出展料だとか電気代とかを請求していたら、集まるものも集まらないと思います只見の場合。

郡山のブルーバードアパートメントの佐藤さんがお話しされていたのは、
地域にないものがあるから、地域の人が集まる。地域のものばかりあると、地域の人は集まらない”(大意)そういうことだと思います。

導線

またまた会津若松のTUTAYAなんですが、中の人に教えてもらったんですが、こわいほど導線が考えられています。こういう風に人が動くようになっていると後から聞いて、僕もその通りに動いていました。

道の駅ふくしまもなんとなく感じます。”うちはこれ!それでこういうもんもあるよ!”という順番になっていて、最後に定番物がありレジがある。という流れでした。やっぱりそうだよねと思いました。

テナント

https://m-fukushima.com/facility/eat.html

レストラン、海鮮、ラーメン、カレー、デザートとスキのない布陣です。と書いていたら将棋の佐藤さんと橋本さんを思い出しました。


閑話休題。
なんでもござれなテナントに付け加えて、お弁当とパンがめちゃくちゃ充実していました。朝の早くから行ったので納品業者さんを色々見ることができました。

道の駅全体の収容人数に比べて、飲食店の席数は少なく感じました。食べるとこをないぞー!となってからお弁当・パンを充実させたのか、それとも最初からそういう設計だったのかはわかりません。けど色んな事業者さんが競って美味しいお弁当を作るのっていいなと思いました。

その他の施設

レンタサイクルが全然わかりませんでした。自転車が目に見える位置なかった気がします。奥の方にあったのでしょうか。レンタサイクルやってますよ!とわかりやすく自転車置くのは大切ですね。私が節穴なだけでしたらすみません。

最後に

只見町に道の駅を作るならを念頭に視察しました。
”只見町の特産品を売る施設””雇用創出の場””観光客向け”なら必要ないと思います道の駅。バッサリ言うので反感を買うでしょうし、なにいってんだこのやろう。な方もいると思います。すみません。

只見町の来町者は季節によって、めちゃくちゃ変動があります。今は完全にオフシーズン扱いの冬は大赤字です道の駅。通年通して黒字化するのはまずもって不可能です。そうすると

なんのために税金を使うの?

に明確な答えがないと作っちゃダメなんです。USP。ただでさえ、町内に点在する各施設の役割が明確になっていない(と私は感じている)のに、目的が不明確な赤字の建物を作ったら益々意味が分からなくなります。例えばですね、

  1. 町民が休みの日に季節・天候関係なく行きたくなる場所

  2. 町民以外の人が、いってみようかなと思う場所

  3. 1と2が交流できる空間がある場所

  4. 3に道の駅機能(特産品、休憩、非常時)がある

とかはどうでしょうか。そういう場所って私はいいなと思うんです。
町税は町民のために費用対効果を高く使うべきだと思うのです。町民以外の人に向けて使うのではなく。

  • 道の駅を運営する会社に委託費を払う→税金を使う

  • 町民に必要なサービスを提供する会社に委託費を払う→税金を使う

は印象がすんごい違うと思っています。
道の駅って町民サービスなの?と思う方が多いのではないでしょうか。
たぶんそこが大切なポイントなんだと私は思います。