(詩)いつも箱に入ってる

「自分」はいつもは箱の中に入っていて

なんだか窮屈に暮らしている。

私が一人になれた時にやっと

「自分」を箱から出してあげるんだけど

いつも箱の中にぎゅうぎゅうと詰め込まれているから

いつも型崩れしている。

話を聞こうと思っても

長いこと話していなかったときは

なんだかうまく話せないし

他にやりたいことがあると

全然お話をしてくれない。


「自分」の望みは

箱に入らない暮らし

どうして箱に入っているの?

私が箱に押し込めたから

「自分」が箱に入っていてくれないと

生活がうまく回っていかないから。


でも「自分」の望みは箱に入らない暮らし

どうしたら箱に入らなくても暮らせるの?

それはいつも箱の中身を出しておけるスペースを確保できればいい

「自分」を広げられるスペースがあればいい

あるいは、誰かが「自分」を一緒に持ってくれたらいい

一時的にでもいい。

大変な時は、たまになら箱に入っててもいい。


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