(詩)痛みと共に生きていく

臆病な自分は
きっと痛みが大嫌いだった

自分の近くに
痛みが現れて欲しくなかった

痛みって奴を
疫病神のように思っていた


だけど

生きていれば必ず
痛みがやってくる

どんなに遠ざけようとしたって
必ずやってくる


やってしまった過ちは
取り戻せないし

死んでしまったあの人は
生き返ることはない

もう、戻せない


だから
痛みとともに生きることにした
思い出したときに「チクッ」としても
思い出したときに涙があふれても
その痛みは自分の一部
大切な自分の一部

忘れることは出来ない
だって忘れたくないのだから

胸が痛む自分
そっちの方がいいじゃない?


「痛くなんかないんだ」
そう嘘ついて生きていくより

痛みを大切に包んで胸に抱いて
痛がるたびになぐさめて
大切な子どものように
一緒に生きようと思うんだ


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