(詩)心配は鎖

「うるさいな」

「ほっといてよ」

と、心がつぶやく。

誰も何も言っていないのに。


心配は鎖だ。

人の行動を縛る。

犯罪を犯しそうになった人が

「親が悲しむ顔を見たくなかった」と言って

踏みとどまることがあるという。


だけど、僕は心配に縛られている。

あなたは、心配で僕をがんじがらめにして

僕は身動きが取れない。

「あなたが失敗するのを見るのが怖い」

「だから何にも挑戦しないで欲しい」

そんなあなたの、心の声がきこえる。


「うるさいな」

「ほっといてよ」

僕に鎖を巻き付けないでよ。


どこにも、行けない。


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