働くということを考える

私のワクワクする瞬間は、自分の知らない文化や人と触れる瞬間です。自分の知らなかった世界を知ることで自分を見つめることができる、そんな感覚です。

1.興味のきっかけ

その対象として、”海外”がありました。その国々の独自の文化を知ったり、言語を学んでみたり、テレビ番組で世界的に有名な観光地の特集を見たり。
日本にない”当たり前”が世界にいくつも存在していることに刺激を受けました。
日本って世界とこう違うんだ、自分はこんな考え方をするんだ、、、いろんな発見がありますが、海外という「外」の世界を知ることが、自分の住んでいる日本や自分自身という「内」を知ることに繋がるのは非常に面白いです。

英語に初めて触れた中学生。英語オタクと呼ばれるほど勉強に熱中。

高校では初めての渡米経験を通し、英語を使って人と交流すること、自分を発信していくことに目覚めていきます。

大学生になってからはより海外との繋がりが濃厚に。
大学2年生の夏、アメリカのフロリダ州にあるディズニーで半年間のインターンシップを経験。また、2年半以上務めるアルバイト先では、イタリア人と共に働いています。
このような海外の人と多く接する職場での経験が、将来の働き方を考えるきっかけになりました。

そこで、今の自分が考える仕事をする上で大切なこと、気をつけたいことについて書きたいと思います。

2. 世界最大級のテーマパークでお仕事?

アメリカのディズニーときたら日本とは規模が全く違う。
とにかく広い!そして、ゲスト(お客様)、キャスト(スタッフ)が世界中から集まってきているのです。

アメリカは移民によってできた国。様々な人種が存在しています。皆さんも、どこかで”人種のサラダボウル(Salad Bowl)”という言葉を聞いたことがあるかと思います。
多種多様な民族が混在して暮らしている都市、またはその状態を表す。(Wikipediaより)

混ぜても決して混ざり合うことのないという意味からこの言葉が用いられるようになりました。多文化が共存するアメリカの社会をまさに表現しています。

実際に働いていて気づいたこと。
これは海外の職場だから、というよりも文化として根付いていること。それは、「個の尊重」です。それを基に、主に4つの特徴がありました。

・個性を認め合う
・褒める
・みんなが平等で、身分に関係なく発言をする
・仕事は仕事、プライベートはプライベート
 

職場では、キャストがお互いを認め合っていて、小さなことでも褒めることを大切にしています。色んなキャラクターの人が混在していても互いに尊重しあっているからこそ、自分の居場所を見つけて個性を発揮できるのだろうなと思います。仕事終わりのミーティングは、今日の幸せだった出来事、同僚の仕事ぶりを評価するなど、何か一つでも良いニュースをみんなで出し合う時間となっています。
また、ゲストがキャストに対して、その仕事ぶりを評価できる制度があり、Twitterでタグをつけて発信すればそのキャストが特定され、職場でその功績が称えられることとなります。

このように、頑張ったことが周りにきちんと認識される環境は、職場ではとても重要だと私は考えます。自分の労力が必要とされ、認められることって嬉しいですし、モチベーションに繋がります。

更に、驚いたこと。
エリアマネージャー(いわゆる上司)は年上か更に年配の方ばかりでしたが、上司と部下に年齢の壁はほぼないと言っても過言ではありませんでした。
上下関係でのストレスは少なく、年齢に関係なく意見を発することが当たり前の環境でした。

日本での働く場面では、チームワークが最重要視され、上司と部下の間にまだまだ距離感があるイメージがあります。

去年エン・ジャパンが1万人を対象に「職場での人間関係」についてとったアンケートの結果ですが

20181009_エン転職(職場の人間関係)4


このグラフから上司に対して人間関係で難しさを感じている人が圧倒的に多いことが分かります。
グローバル化してきている日本の社会でも未だに日本は年功序列の文化が強く残っていて、会社の文化としてもその特徴はあるのでは、と思います。

日本でも、上司と部下が下の名前を呼び捨てで呼び合うとまでいかなくとも、もっとオープンで、お互いを立派な社会人として認め合う関係になることで、一人一人の能力が発揮できる職場の環境が整うのではないでしょうか。

最後に、仕事とプライベートを分けること。

これがきちんとできて趣味を楽しんでいる人=海外の職場では良しとされているように感じました。

日本では常に仕事に熱中し、更に残業時間を重ねる、休日も会社の付き合いで飲み会に強制参加などが原因でストレスを抱えてしまうケースが多々あると思います。
しかし、仕事は人生を占めるものでは全くありませんし、むしろプライベートが充実していなければ仕事もうまくいかないと思います。


3.イタリア人の人口密度が東京一一高いレストラン?

私はとあるイタリアンレストランで2年半以上働いています。ですが、そのレストランはちょっと普通じゃない。いや、ちょっとどころかだいぶ。笑
オーナーはナポリ人。更に、2人のイタリア人がホールスタッフ社員として働き、主に日本人のスタッフはキッチン作業を担当。
店内に入るとすかさず響く「Buongiorno!」(イタリア語で”こんにちは”)というあいさつに始まり、オーダーは全てイタリア語で通す。

私はそれまでに、他の飲食店をいくつか試したが、どれも長続きしませんでした。
でも、ここでは2年半以上アルバイトとして通い続けています。

その理由はずばり、職場でみんなが楽しみながら働いていることと、美味しいものを自信を持ってお客様に提供ができていること、この2点であると言えます。

楽しく、ワクワクできる環境が仕事場にあれば最高だな、とイタリア人の働きぶりを見ていて思います。彼らはどんな環境でも楽しみを見つける達人です。
例えば、忙しくて周りが疲れていたりしていると、周りに気を使うことが難しくなります。
でも、気分屋な態度は周りの人に悪影響を与えるだけ。自分が辛い時こそ周りに気を使ってみる。そうすると自然とコミュニケーションがとれて、周りの士気も上がるんです。
自分はマイペースで気分屋なところがありますが、常に楽しむ姿勢を忘れないこと、嫌なこと、辛いことなんでも笑いに変えてしまうポジティブさはこれからも見習い、社会人生活に活かしたいと思っています。

また、仕事をする上で、プライドを持って働いているか。

これも非常に重要だと思います。
自分が心から美味しいと思ったものをこだわりを持って、お客様に提供をしている。だからこそ、喜びの声を聞いた時の嬉しさは倍増します。
個人経営のお店なので食材や調味料は全てイタリア直産のもので、調理方法も本場のものを忠実に再現しています。食べ物だけでなく店内の装飾や、公用語など。
隅々にこだわることで、プロフェッショナルとしての自覚を持つことができるんだということを学び、自分が一人前の社会人として活躍していくために、一流のもの・価値を提供できる人になりたいなと思います。


最後に


海外での経験や外国人と働く経験は、自分のキャリアを考える上でとても役に立ちましたし、これから社会経験を実際に積んでいくなかでより、具体的な働き方が見えていくと思います。
これからも自分の知らないことをたくさん吸収して、どんどん学ぶ。キラキラと輝く未来がとても楽しみです!
社会人になるまでの4ヶ月、後悔しないように日々を過ごしていきたいです。