見出し画像

知らないことは…知らないから仕方ないけれど

 うちの家は、家の詳しいことがわからない代理の方を通して借りているので、家のこともいくつかわからないことがある家。
 お風呂もその一つ。
 どうやら以前は、薪でお風呂を炊いていたようなのですが、えんとつとかも歪んでいて使えそうにないため、ボイラーで沸かしたお風呂のお湯を張っていた『らしい』と聞いていました。
 いざ、使ってみようとしたときに発覚したのが【お風呂の栓がない】という事実。

 まじか!お風呂の栓がないと湯が浴槽にはれないじゃないの!
 いま考えたら、そもそもの思い込みはここから始まってたのです。

 お風呂の栓がないからと、車で30分ほどのホームセンターに行き、市販の風呂の栓を探してあまりの種類の多さにびっくり!
 もう一度家に帰り、穴の直径を測り、そのサイズの栓買ってきて塞いだのです。
 だけど、栓はしっかり入らない!
 ゆるーくお湯が漏れる状態…。
 お風呂にお湯がためれない。

 西土佐の春は思ったよりも寒くて、暖を取るのも一苦労。
 せめて、お風呂でしっかり温まりたい…そう思ってたのに!

 どうしたらいいのか?

 ネットでも色々検索してみた。
『浴槽 排水 横にある 栓』
『お風呂 排水栓 サイズ合わない』

 しかし、ネットに上がってくるのはうちのような浴槽の種類にヒットしない。

 まあ、冬はとても寒ったので、うちでのお風呂は車で20分程の温泉に行ってましたが、さすがにお客様をお泊めし始めたらずっと温泉ってわけにはいかないよねぇ。

 そんな想いで過ごした4月でしたが…。

 イベントも終わり、初のお客様のお泊まりも終えて、やっぱお風呂はちゃんとせなあかん!どうやって業者に見に来てもらおうか?
 思い悩んで友人である工務店の社長に聞いてみたのです。

 この友人、私の30年近くになる建築時代の上司であり友人。
 いつもお世話になりっぱなし。

 古民家でわからないことも最初いっぱい聞いておりました。
 だから、ずっと、いつも聞いてるだけじゃあかん!自分でやらんと!と、ずっと聞くに聞けなかったのです。

 さてさて、そんな友人N氏との会話。

 しばらく、ご覧ください、

 ネジを切る排水?

 意味がわからなくて、排水蓋を開けてみた、

 ごえもんぶろ?

 五右衛門風呂?

 このお風呂が?

 昔、田舎のおじいちゃんちの五右衛門って、

 こんなのだったはず!

 こんな↓↓普通の浴槽の五右衛門風呂?

 でも待て!落ち着けちづる!
 たしかに薪でお風呂を沸かして入ってたなら【ごえもんぶろ】だろ?

 排水キャップ?

 も、もしかして、これ?

 恐る恐る聞いてみた。

 
 あまりのショックというか慌てっぷりで、誤字脱字だらけでわちゃわちゃ!

 そして、N氏から、めちゃくちゃ恐ろしい言葉が返ってきた。





















 もう一度お風呂に駆け込んで、
「まさか?まさかだよね?」

 ここを回してみた。

 回る!回ったぞ?!!

 すぐさま、シャワーから水を出して風呂桶に入れてみたら…排水口に水は流れて来なかった。
 そう、湯船に水が溜まっていた。

 2月1日に引っ越しできて以来…ずっと悩んでいたお風呂の栓問題はこんな形で解決してしまった。

 なんと、ここを回してなかった、というだけ。


 お風呂のお湯問題が解決したのはメチクチャ嬉しい。
 だけど、あのお風呂に浸かれなかった寒い夜や、何度もホームセンターに足を運んだ時間、穴の直径を測ってあれこれ悩んだ時間、買ってきた栓が何の役にも立たないとわかった虚しさ。

 もっと早く聞いときゃよかった!

 あんぽんたんです。
 はい。

今日の教訓

 古民家は
 既存の知識に当てはめず
 周りに依存し
 手を掛け
 手を入れ  ちづる心の涙の句

 知らないって怖い!

 思い込みって怖い!

 こんな友人がいてくれることに感謝しかないけれど、これで二級建築士っていうんだから、ほんと、まだまだ先は長いわ!

この記事が参加している募集

おうち時間を工夫で楽しく

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?