ヲンナが家をつくるトキ 価値観激変編1
私たちは今月末に奈良から西土佐に移住!!
高知市内から車で2時間。
愛媛の松山空港まで2時間。
四万十川の源流のほど近く。
なぜ、好き好んでそんな場所に移住するってか?
そこには大きな価値観の変化があったからなんだにゃ〜。
とはいえ、昨年あたりから「自分たちのライフスタイルにあった家に変わりたい」そんな思いが、どこかにはあったんです。
慣れ親しんだ関西から離れるなんて考えてもなかったので、今住んでいる奈良のどこかにいい物件はないか?とアンテナを張っていたのです。
今の奈良の家は築65年のリフォームされた家。
古い家は好きだし、苦にはならない。
何よりも味があるし、温もりがある。
とはいえ今度の家は築7〜80年の元旅館。
はい。元「旅館」です。
何人で住むのかって?
えーえー。私と旦那(マグワイヤー)の二人ですよ。
ふ・た・り!
部屋は10部屋あります。
はい。2人で住むのに10部屋です。
あら。どうしましょ。
あらあら、どうしましょ?
玄関は今こんな風なのですが。
なんと今度の家はこんな玄関。
いきなりキャパが大きくなっちゃいましたねえ。
家に味は確かにあります。
と言うか、味しかない!
木製雨戸の家で縁側もこんな感じ。
内側の壁も綿壁。
時々部屋内の壁の隙間からちょっと外が見えたりして(汗)
でも、半年前まではちゃんと人が住んで生活をしていた家ですから、人氣はあります!
さて、今度のこの家がある場所は、高知と愛媛の県境にある山中。
集落には70人ほどしかいないらしい(笑)。
今まで暮らしてきたすぐ電車に乗れる、すぐスーパーがある、などというような場所では、もちろんございません。
大雨や大雪でも降ろうなら、孤立するかもしれないと言われるのでヘリポートまであるようなそんな場所だったりして(汗)
どうしてそんなところに移住するんだって?
なんでそんなとこ決めたのかって?
その訳は…
ほとんど、ない!
ただ、私の中で大きな価値観の革命が起きた!
どんな価値観の革命が起きたのかって?
その価値観革命の流れを少しお話ししようと思います。
始まりは昨年10月に行った2週間のワークショップ。
めっちゃ変態なワークショップ。
1.ワークショップの告知が開催7日前だったと言うこと。
2.9月末の夏の終わりとはいえ、沖縄の山中で2週間のテント暮らし。(テント暮らしを2週間もしたことがない、と言うか、そもそもテントがない。)
3.沖縄の山中にあるものだけで小屋を作る。
そんなワークショップに行こうと思う私もかなりの変態だけど、やっぱり相当いろんなことを考えましたよ。
まずは、言っておきますが、私は二級建築士。
もう、第一線では仕事はしていないけれど、現場監督もやっていたくらいのバリバリの建築現場で活躍(自分で言うかって?)していた私。
そんな私が、加工された角材もコンクリートも使わない、ただそこらへんに生えているだけの木々や草や土で、本当に家を作ることができるなんて、マジにできるの?!どんな風にやる!?とめちゃくちゃ実験したい感覚が起きたんです。
もう一つ言って起きたいこと。それは私って強烈Gブリ嫌いってこと。
死ぬほど嫌いで、いや…死んでも嫌い!
その嫌いが転じて夏の沖縄には絶対に行かない!と決めていたやつなのです。
そんな奴が、ですよ?2週間夏が終わったばかりの沖縄の山中に、大自然の中のテントで過ごすと言うんだから、自分でも氣が狂ったのか?と思うばかりの衝動でした。
そう。本当の衝動って恐怖を簡単に飛び越えちゃうんですよねえ。
1.ワークショップの告知は開催7日前の件
さて、決めたはいいけれど、ワークショップの開催まで7日ほどしかありませんでした。
主催者が9月10日に思いつき(多分これも衝動?)で「来週の新月の9月17日から2週間ワークショップやろう!」となったのが発端。
7日後には沖縄なのです。しかも2週間!
9月10日朝、目が覚めて、布団の中で日課の「さとうみつろうさんのブログ」でそのワークショップを知った瞬間、
「これは絶対に行きたい!」
と、いつもハラがクールな私が滅多に起きない、ビビビビビ!と体じゅうを突き抜ける衝動。
だめだ。この衝動の強さは自分に嘘をつけないタイプのモノだ!
でも一番最初に頭をよぎったのは、2週間「も」仕事を休んで沖縄に行くということ。
仕事人間な私。
旅は大好きなので日本全国いろんなところに旅をしているけれど、でも大体の旅のスタイルは、旅×仕事。
でも今度は違う。
なんの収益も上がらない、逆にエネルギー使うだけのワークショップ。
しかも2週間(くどいって?でも考えてみてね?仕事を持っているあなた!今すぐ2週間遊びに行きます!って言える?笑)
日程的にチェックすると、前日入りしないと間に合わない!
(本当は出たり入ったりできるワークショップだったのですが、やっぱり同じ行くならしっかりコンプリートしたいじゃん?←ここセコイところ?)
7日ほど前の告知で、沖縄に行くかどうか『即』決めなきゃならない!
ガバッと起き上がり、すぐにスケジュールチェック。
わお!もう2週間にいくつかの予定がすでに入ってる。
「でも行く!」
そう覚悟して、伴侶に即話しをして、決めたら、新幹線のぞみ並みに早かった。
すでに決まっていた予定の相手に即メール。
心を尽くしてお断りしたり、延長していただいた。
これは私にとっては本当にやったことのないチャレンジ!
迷惑をかけてしまう?
がっかりさせてしまう?
呆れられる?
バカにされる?
無責任すぎる?
様々な思いが自分の中をぐるぐると駆け巡ったけれど、嘘をつけないタイプの私なので、お相手には、沖縄に行くこと、このワークショップは滅多と参加できないようなもの、などと説明を尽くして丁寧に予定を断ったのです。
高さ30メートル級のバンジーを飛んだ勢いでしたよ。
冷や汗ものでしたから。
でも、本当にみんないい人ばかりで、快く予定の延期やお断りを受け入れてくださり、順調に飛行機も取れて、行く前の日には仲間たちとトークショーをしましたよ!
人生を爆上げする秘訣をトークしたのだけれど、やっぱり秘訣は【自分に正直になる】ということ。
この時すでに自分に正直にしていた私は、まあ楽しいトークショーになりましたねえ。
2.9月末の夏の終わりとはいえ、沖縄の山中で2週間のテント暮らし
(テント暮らしを2週間もしたことがない、と言うか、そもそもテントがない。)
さて、翌日から述べ17日に渡る沖縄生活が始まった…のですが、ここで言っておきたいのは、『17日のうち14日はテント生活』だったということを前置きさせて!(笑)。
しかも、テントを張れる場所はもともとなかったのです。
そう。テントを張る場所がないところに我々は小屋を建てるところからやると言うことに、参加してから聞きました。
と言うことは。。。寝る場所を確保するために山中の開拓からやらねばならない!と言うこと。(まじか!)
見渡す限り、道はない人1人が通れる何となく人が通れる幅の道があるだけの林にテントを張ると言うではないですか。
大雑把に「ここら辺」と場所を定めて(定めるというのか?)
ここら辺を開拓しない限り我々はその夜は眠れないと言うことになる。。。
開拓なんかやったことのない参加者がほとんどで、大きな木こそはないけれど、しなやかだけどなかなか切れないような木ばっかりのところを、ひたすら平地にして行く作業。
そしてお風呂もない。なのでシャワーコーナーも同時に作り始め、なのに2日目には露天風呂まで作ろう!なんてことになった!
何と言う無計画な、いや、サバイバルな。。。
この辺りの日は沖縄で住む人たちも「暑い!」とうだっているような日。
しかも雨がしとしと降ったりして、めちゃくちゃ蒸し暑く、日よけのないサウナの中で開拓作業をする2日間だった。
うん。一生分の汗はかいたかも。
テントは現地で買って、1人用テントに2人で寝ようとしたから、氣分はアフリカ。
暑苦しくて眠れない。
しかも蚊だらけ。
ヤスデだらけ。
大のGブリ嫌いの私が、何と沖縄の夜をランタンなしで裸足で歩くなんて。。人生では想像できない氣持ち悪さだった。
何を踏むかわからない。
昼間なら見えるけれど、夜はわからない。
手のひらサイズのマイマイも、あちこちにいるから踏んだらさあ。。。
こんなやつがゆっくりあちこちを横断してるんまよー。
3日目の夜くらいまで、夜トイレに行くのも嫌だから水分とるのを控えたりしていたら、次の日の暑さに熱中症的なことになりかけて、水分を摂るようにしたら。。。
やっぱり夜トイレに行きたくなって、漏れそうになるのに、ゆっくりゆっくりと確かめるように恐々歩いて何とかトイレまで行けるようになった。
でも、不思議なもので5日目には全く氣にならなくなり、時々野良猫がガサリ!と草むらを走った音でビビらない限りは、マイマイを踏んでも、なんくるないさー!的になっていた私でした。
そう。夜の見知らぬ林を歩けるようになったのですよ。
しかもランタンなしで。
何でランタンなしにしたかって?蛾とかがランタンにたかる方が嫌だったからと言う理由。
あと大きかったのは4日目、ジャングルの中に分け入った時の経験が大きかったかな。
傾斜60度くらいの湿気のために滑りやすい熱帯林的な林を、このいでたちで入ると言う馬鹿さ加減。
何でバカかって?
蚊がみんな顔に集中したのですよ。多分人生で生まれて初めて、蚊が自分の顔に「集中してたかってきた」のを追い払えない状況になりまして。
足は滑るわ、痛い五十肩で傾斜を登るわ、今度は降りれずに滑って落ちるわ、服の上から蚊が刺しまくるわ。。。
えらいことでございましてね。
こんなことを毎日やってりゃ、そりゃ観念破壊も起きるって?
と言うことで、結構長くなったので、次のテーマの価値観が変わったポイントは次回に書きまする!
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