ファッションというより自分

◯マインド
 「半ズボンというより自分のことが好きじゃない」というマインドがあるため半ズボンを履くことができない。

 半ズボンに関しては、肌が出ているとか半ズボン男性の独特の怖さがあるとか細かい理由もいろいろある。
しかしそれよりも僕には、それを身に付けている自分の姿がみっともなくてキモくて加害的に感じるから取り入れられないファッション要素がある。
帽子とか、Tシャツをタックインすることとかもそうだ。

 おじさんが、僕が何を着ればいいのか、あるいは何を着なければいいのか、そんなことにこだわっている。

ファッションにおいてはそんな必要はなくて、自分の好きな服を好きなように着ればいいんだよとい話もあるが僕は、嘘つけ実は着てはいけないもばかりだろとも勘付いている。

ファッションにおいて、自分を「許す」段階があるの、すごいマジなのにあまり表沙汰になっていないよなと思う。

◯アクセサリー
 そんななかでも僕は、アクセサリーをつけてみたいなと常々思っていて、実は通勤の移動の間とか、家族にも知り合いにも合わない時には既につけていもする。
それを許しているというより、まず身体にその状況を慣れさせようとしている。
家を出てアクセサリーをつけて、会社に着くときには外して、つけている自分に慣れようと血反吐吐きながら暮らしている。

つけるアクセサリーも一通り増えていっている。
ネックレスやブレスレットから慣らしていって、最近はついにイヤーカフをつけていることだってある。

 その日は、仕事で使うものを取りに寄るため、普段の定時よりも2時間近く早く会社に寄ることにした。
すると既に1人後輩が会社にいて何か作業をしていた。後輩もイレギュラーな作業が何かあったようで会社に詰めていたようだった。

軽く挨拶をして、自分の仕事を済ませて出ようと声をかけたら、後輩がちょっと面を食らったような顔をして、「つっ、、、お疲れでーす」みたいな挨拶になっていた。

会社を出てからその違和感について考えていたんだけど、僕の右耳にイヤーカフが2個ついていたのだった。
ブレスレットやネックレスはチャラチャラ音がするからつけてること気がつくんだけど、イヤーカフは静かだったのだ。
見られたー!と思ってなんかすごい苦しくなっちゃった。
見られても大丈夫なほどには、まだ身体に馴染んでいなかったのだ。

 後輩は、僕にイヤーカフのこと触れてこなかったし、その後も特に何も言ってくることはない。
僕がそういうのイジられるの苦手なことも知って慮ってくれているのだろう。
あー、イヤーカフつけていることを黙らせちゃうおじさんが現れたんだなー思いながら、こんなことになるならもういいかと、イヤーカフ含む全てのアクセサリーを箱にしまった。

教訓や変化は特にない。 
僕が、いつも通りの考えで、また道を塞いだ話だ。

サブウェイのアボカドベジー食べます