「松山家」~第一章~(松山一族物語)
「拙者自身も知らなかった事、知っているつもりでしかなかった事、
知ろうとすらしていなかった事。
思わぬ時に訪れる新たな発見、繰り返す歴史の積重と修正、
それに伴う記憶の再構築。
虚構と夢、現実と真、鏡合わせ、隣り合わせ。
二面性の狭間にある異世界は拙者の存在自体がその証明。
その中でまた分裂と結合が繰り返され幾層にも成る。
夢幻は即ち無限なのだ」
大衆プロレス松山座・座長
松山勘十郎は自身の生まれた血脈のルーツについて初めて語った。
ナニハトモアレ世知辛い時代でございましてねぇ。拙者の思想妄想幻想世界の具現化にも先立つモノをお許しください。ここで頂きましたサポートは全て当一座の舞台への糧となります。「オダイハミテノオカエリニ」ササ、オキモチテイドデモ、ドウゾドウゾ