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「カネくれ、金!」あらやだ、和訳はエグすぎた。(オレンジ編)


みなさん、こんにちは。完熟オレンジことミドリーです。
なんと今回のテーマは「金」。「きん」ではなく「かね」と読みます。
「お・か・ね(うふふ♪)」とウインク付きじゃなくて、「かね!かね!かね! かね持ってこんかい!」となりそうなのが、完熟風味でしょうか。

それで思い出したのが、ABBAの「MONEY MONEY MONEY」。
ミドリーが最初にはまった外国人の歌うたい=ABBAの大ヒット曲です。

何を隠そう小学生だったミドリーが親戚の家で泊まっていた時のこと、「歌うヒットスタジオ」だか「ザ・ベストテン」だかにABBAがゲストで登場したのを見てしまったわけです。
おぼろげな記憶の中では、「ダンシングクイーンが1日にすごい枚数売れちゃった(世界記録更新)」って紹介されていました。
そして流れた、あの美しいイントロ。やられました。

そこからABBAが大好きになったのですが、英語なんてわかるわけなく。研究熱心でもなかったので歌詞の対訳を読み込むわけもなく、何が歌われているとも知らず、雰囲気だけで口ずさんでいました。何十年という月日。

それが、大人になってカラオケで久しぶりにABBAの歌詞を追いながら歌ったとき、わからないながらも「むむむ?!」となったのが、この「MONEY!MONEY!MONEY!」。
極めつけが「Gimme! Gimme! Gimme! (A Man After Midnight)」。意外なところで「Angel Eyes」。そして、私がABBAの曲の中で1番好きかもしれない「That’s me」です。

対訳を調べてぶったまげました。
「ABBA、はっきり言いすぎぃ」って。

著作権に触れない程度でざっと説明しますと・・・
「MONEY MONEY MONEY」はタイトル通り!

「世の中、金!金!金! 働いても働いてもじっと手を見る状態だから、お金持ちゲットしてラクして暮らしたいと思ったけど、私なんて相手にされないから、ラスベガスかモナコに行ってひと山当てるわ!」

潔いのか、悪いのか、計画性があるのか、ないのか! 
悲観的なくせに賭け事には夢を持てる楽観的な女性の独白です。「金、金、金って、ふん、変な世の中」という斜に構えたところに現実味があって、わかりみです!

「Gimme! Gimme! Gimme! (A Man After Midnight)」
これもタイトル通り。もう!絶対、英語圏の殿方の前では歌えません!ぶりぶりっ。
それでも、まあ、「マネマネマネ」も「ギミギミギミ」もとってもストレートで、アレンジもあおってくる系でさもありなんなのですが、ABBAにはやられたわ!と思うのが・・・

「Angel Eyes」
50秒あたりから始まるアグネタとフリーダの複雑に入り組んだ美しいハーモニー。そう、カラオケでどっちを歌えばいいか迷うほどの混線ぶり。なのに、天上へと誘われるような心地よい旋律の積み重ね。目を閉じて聞いたら、瞼にキラキラと音符の残像が残っているようなスパークリング感。

さらに聞き取れる単語が「エンジェルアイズ」「パラダイス」(2つだけ!?)なので、これはもう、ビョルン・アンドレセンみたいな北欧系の完璧美少年を賛美する歌かと思っていたのですが、微妙に違いました。

「ある日、元彼が若い女の子と歩いてるの見たんだけど、あれ、絶対彼の天使みたいな瞳にだまされてるわ。私がそうだったんだから。こりゃ言ってあげた方が親切じゃね? それにしても彼の瞳を思い出すだけで萌え萌え。いまだに忘れらないわ。」
って、いらんお世話な曲だったのです!

「That’s me」については、カラオケのリストにないことも多くレア的なため、前奏が始まっただけで「ぃやっほーい!」になるミドリーですが、これまた「ええええ!」と思う点が多くあり。なかでもこれ。

「あなた、ほんとに私のことわかってんの? 夜ステキに見えても、朝の光のもとでみたらとんでもないよ」って自虐の詩。
加齢によるシワですか? シミですか? 下っ腹のことですか? すっぴんのことですか? ひぃぃぃぃぃ。

今回わかったことですが、この「That’s me」の日本語版を、ピンクレディがラスベガスのステージで披露したそうです。

ピンクレディは、コスチュームでもABBAを参考にしていたことでも有名で、ピンクレディのことがこれまた大好きだったミドリーは嬉しい限り。ABBAの4人と、ミーちゃん、ケイちゃん、阿久悠先生、都倉俊一先生。4人の才能のコラボレーションは似ている!!ともに奇跡といって良いと思います。

話の流れで、阿久悠先生の天才ぶりにおったまげる「カルメン‘77」をご紹介しましょう。

わたしの名前はカルメンです(ええええ!?日本人だよね?)
もちろんあだ名に決まってます(ああああ、よかった。そりゃそうだよね!)

に、始まり、

「まだまだ無邪気なカルメンです」と自分で言い切る強さからの、「お色気ありそでなさそうです」と「ないんかい!」のオチ。
計算され尽されている。

一番びっくりするのが、2番の後半。歌詞はぜひ各自でお調べください。


最近、巷でカルメンが話題になっているようだと現状を認識したうえで、どうやら「危険な女」と言われていると。ああ、そうですか。それはいいんです。そういうこともあるでしょう。びっくりするのが、次のカルメンの発言。危険な女と言われることについて、「世の中もだんだんにわかる人がふえてきたように思えます」と、なんとも冷静に上から目線の何様発言。どやさ。

すごい女だよ、カルメン。これで決まりだよ。脱帽。

とまあ、ピンクレディの歌はカルメン(あだ名)、シンドバッド、宇宙人、モンスターなどなど、ある種テーマパーク的な世界観をもって作られているのですが、この荒唐無稽な歌の世界を、あの斬新な振り付けと美しいハーモニーで、違和感を感じさせることなく歌い切り一世を風靡したピンクレディも、やはり唯一無二。

あーーーー、野口五郎の罪は重いよ!(わかる人にはわかる)
ピンクレディがラスベガスを皮切りに、アメリカでひと山当てて、マネマネマネを実現できるところだったのに!!いやいや、五郎にも罪はない。それもまた人生~♪

ふぅ。昭和を語るのは楽しいですね!にっこり。

0829オレンジ


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