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待ち受け画面はなんですか?(オレンジ編)

みなさま、ごきげんよう。今回のお題の言い出しっぺ。
完熟オレンジことミドリーです。

いまミドリーの待ち受けは「伊勢神宮の内宮」です。数年前に詣でたとき、薄暗い場所を何気なくパチリしたら、「ま、ま、眩しい!」と目が眩むほどの大きな光が!それをお守り代わりに表示しています。

スピリチュアル! 


ミドリーのまわりの女の古たちからも「有り難い!」と大人気のこの写真。もう、可愛いだの、素敵だの、うっとりだの、待ち受け画面にそんなことを期待する時期とはとっくの昔におさらばなのさ!!って感じでしょうか。「神頼み」の方が大切なの。これって、リアリストなのか、そうじゃないのか、よくわかんない。自己矛盾を丸ごと受け止めて生きていくのも女の古なのさ。ははは!

さて、ミドリーにとって「待ち受け画面」とは、
中学・高校で使っていた「写真を挟める下敷き」の延長線上にあります。

好きなモノをいつも見ていたい。ふとした瞬間に目の端に入っただけで気分があがる。癒される。授業中、先生の話を右から左に流して、下敷きの中のスティングやマット・ディロンにうっとりする。

思い返せばミドリーは、この下敷き作りに対してとってもマメでした。

明星、平凡、スクリーン、ロードショー、ミュージックライフ、PATIPATI、Rokin’onなどから、その時の萌え対象のベストショットを厳選して切り抜く。1枚でドカンと入れてみたり、何枚もの写真をコラージュしてみたり。試験前であろうと、宿題が山積みであろうと、思い立ったら即実行! 

カッターと定規とスティックのりで真剣に切り貼り。カラーコピーが家にある時代ではないので、一発勝負。お取り扱いは超丁寧に。失敗は許されません。昔はいろんなことに緊張感あったなぁ。集中力も鍛えられるわー。

コラージュには、もはや作品と呼んでもいい出来のものがいくつもありました。ちゃんと写真に撮って残していたらと悔やまれます。

その時のマイブームが凝縮された萌えの象徴なのですから! 

誰の写真を挟んでいたかなぁ。圧倒的に外タレさんが多かったけど、思い出せないなー。ハリソン・フォードは間違いなくラインナップされていたけど、正統派イケメンって案外忘れるのね。今思い出すのは、テニスのジョン・マッケンロー(笑)。

個性的な人の方が心に残るのね。あー。きちんと記録にとって年表にしたかったなぁーーーー。ミドリー博物館の入り口からすぐの所に展示できたのに! どんな博物館!?

また、この下敷きは「それを持っているわたくし」を外向きにアピールすることになる点で、

自己ブランディング確立のための重要アイテムでもありました。


はい。例えば、学外の図書館へ行く場合。学内では「ミドリー=こんな人、変な人」ということはいまさら隠しようがありませんが、ここでは私はストレンジャー。そんな場所にデビューする際の名刺代わりとなります。

仮に、仮にですよ、ミドリー、実は矢沢永吉大好きなのに、学校では、下敷きにミュージックライフからの洋タレ写真てんこ盛りで、「私、UKロック中心に聞いてるんで。夜露死苦!」な人としてブランディングしているとします。夜露死苦!にヤンキー臭を隠し切れないけれども。

しかし、学外では永吉ファンとお友達になりたいなぁと思った場合、図書館入場の際に、肩から「E.YAZAWA」タオルをかけておくのがてっとり早いですよね。図書館内の潜在的な永ちゃんファンからすぐにチェックされ、ダチの称号を与えられ、勉強終了後には、図書館の入り口付近でう○こ座りして熱く語り合えることでしょう。

しかし、それではあからさま過ぎるわけです。ミドリーはお箸の国の人ですから、侘び寂びの精神を尊びたいわけですよ。そこで、「下敷き」です。

グラマーの問題集とノートを机に広げますでしょ。ノートには、永ちゃんの写真入り下敷きを挟みますでしょ。しばらく問題を解き、ノートのページがいっぱいになり、次のページに移ります。その動作の途中で、下敷きがチラっと見えるわけですよ。向かいに座っているちょっぴりやんちゃな永ちゃんファンに。

「いま、永ちゃんっぽい写真見えたけど、まさかな」。でも、気になるわけです。「おいおい!こんなところに永ちゃんファンかよ!友達になれたら永ちゃんのことをとことん語り合えるのに!」と。

そこから、気が気じゃなくなるわけです。ミドリーがグラマーの問題にひっかかってウーンなんて悩んでいると「何考えてるんだよ、はやく問題たくさん解いて、次のページに移れよ!もう一度下敷き見せろよ。真の永ちゃんファンかどうか確認させてくれよ!」て。

チラリズム!

これ、なんの話でしたっけ。

そうです。「写真を挟める下敷き」における自己ブランド確立のお話です。自身の趣味嗜好を明確化し、外部に向けて発信することで、自身が思い描くブランドイメージをターゲットに抱かせるのです!

ここで注目すべきことがあります。

下敷きに挟む写真にしても、待ち受け画面に設定する写真にしても、選定する際には「外部の目」を意識してしまう乙女心についてです。この乙女心は自意識過剰と言い換えてもいいかもしれません。ミドリーの場合はそうです。モジモジ。

「誰も見てないって!」と思いながら、「もし、誰かにスマホを覗きこまれたとき、びっくりされないものを」って考えちゃってます。そうだ。例えていうと、外部には絶対に知られない「秘密の日記」というよりは、自分の死後、編集者の手により出版され、研究対象とされるかもしれない「作家の日記」という立ち位置なのかもしれません。

こういう結末になったか。
おほほほほ。


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