熟女法廷11月 マンゴーの場合
こんにちは、コクのある味わいマンゴーです。
法にかわって判決よ♪の熟女法廷。
こんなキャッチをつけてしまったけれど、
ああ、人に判決なんてつけられる立場じゃないんだぜ……。
熟女だって未熟なんだぜ……。
とセンチメンタルジャーニーになってしまったのは今月のお悩みをいただいたから。
11月のお悩みはこちらです。
ーーー11月のお悩みーーー
40代、子ども2人、結婚生活12年です。
子育て中、就労中につき、毎日があわただしく過ぎていきます。
夫は本人曰く、仕事が好きで、週一会社に泊まって残業をする生活をしています。
子どものことは好きなようですが、週何回か会えればよく、毎日家族と過ごさなくてもよいようです。
夫は私と会話をする必要性を感じておらず、夫が家にいることで私が何か期待をしてしまうなら、別居もよいかもしれないと考えているようです。その旨、メールでもらいました。
この夫の意見を読んだ当初は、ではなぜ結婚したのかという疑問や、侮辱されたように感じ、怒りに満ちていて、離婚しようと動いていました(夫に質問しても回答なし)。
でも、シュウカツに落ちたこと、子どもたちは夫のことが好きであること、収入や子どもの世話のオペレーションを考えると、1人では厳しいことなどを理由に、半年が経ってしまいました。
いままでは仕事や恋愛を白黒ハッキリさせて乗り越えてきました。
でも今は離婚に向かうパワーもなく、しかし見て見ぬ振りをするのもダラダラとパワーを吸い取られます。
日によりますが、家のなかで夫の姿を見ると、少なからずイライラします。
何か話し合うべきなのかもしれませんが、無視されたり、私を否定されるような回答をきくことは嫌なので、避けています。
カウンセラーに相談したら、何でもいいからもっと仕事を増やして目を外に向けたらと言われましたがピンときません。
私は、心の傷がカサブタになるまでまって、腹を決めて離婚すればいいのでしょうか。
なかなかカサブタにならず、辛いです。
ながながすいませんが、何かヒントをいただけたら幸いです。
―――
マンゴーにも夫1人と子どもが2人いて最近思うことは、
家族って意外と他人の集合体だな、ということです。
父と母のおかげなのか、マンゴーは両親と弟と会話のある家族のなかで育ちました。
だから他の家族のだれかについて、
「あの人一体何を考えているかわからない」と感じたことはありません。
なんだかんだで同質の思考と志向と嗜好をもつ家族のなかで育ったのでしょう。
けれど、自分の家族をもってみてわかったのは、
ひと家族のなかでさえ多様性があり、妻や母という立場にいても、夫や子どもに何かを強制することは難しいということです。
さて相談者さんの話にうつります。
最初に、この事態は辛くて当然。回復するにはかなり時間がかかると思いましょう。
2人の間に何か特別なことがあったのか、徐々にすれ違いがあったのか。相応の時間を経て夫は「コミュニケーションをとる必要を感じない」ということに至った。
妻としてこんなことを言われれば、もちろん傷つくだろうし、12年の結婚生活、もっといえばあなたの人生の約四分の一を否定されるように感じるのは当然です。
次に、エネルギーも取られて当然だと思いましょう。
相談者さんは、「今までのやり方だと通用しない」大型の悩みを初体験中だと思うのです。
心の傷が癒える過程には、心の整理がつき、なんとなく今後の方向性が決まり、そちらへ顔をむけて歩き出す、という段階を踏むものだと思います。
その段階の中で心の整理をつけることは、一番時間がかかることだと思います。
半年がたち、まだカサブタ(治る直前)にはなっていないということですが、それは当然だと思うのです。
半年前より傷はマシになっていることでしょうが、回復まではまだまだ時間がかかるのだと思います。
判決です。
執行猶予3年。
おいしいものを食べてカサブタを待て。
バカにしているわけではありません。
(でもこのくらいしかアイディアがなくて申しわけないと思います)。
秋というのは幸せホルモンセロトニンが減少する季節だそうです。
だから人は、おいしい秋の味覚をいただいて、体がセロトニンを出すよう仕向けるのだとか。
これって逆をいえば少し幸運なことだと思いませんか。
嫌なことがあっても、おいしいものを食べると気持ちが軽くなる、というわけです。
相談者さんが直面しているのは、人生に関わり、家族に関わる問題ですから、この秋でどうにかしなくてもいい、どうにかなるものではなさそうです。
3年といわず5年でも10年でも。
心のカサブタができるまでおいしいものを食べるのはいかがですか。
適度な運動もセロトニンを分泌するらしいので、それとセットで行えば激太りもないかも。
何年か先に、お好みの「白黒ハッキリつける」状態にたどり着けばよいという心持ちで、今のグレーの色合いをどちらかに転ばせていけばいいと思うのです。
ただひとつ気を付けてほしいのは、心をふさがない方がいいということです。
手を差し伸べてくれる人、気にしてくれる人には、頼りたい範囲でたよっていきましょう。
「あの人も合わない、この人も頼れない」という心が閉じた状況は、疑心暗鬼を加速させ、あなたを意固地にしてしまいます。
人を頼れないほど疲弊しているときは、野生動物のように頼れる状態までじっと待って、話せるようになったら少しずつ外部へ心のうちを離していきましょう。負担が減ればよし、人によっては負担が増えることもあるので、そこはゆっくり見極めていってください。
相談者さんは熟女法廷にお悩みを出せるくらいの心の整理はついていると思っています。
これから1ミリずつ回復に向かいましょう。
あなたの人生に無駄はない。
きっとスッキリする日が来ると思います。
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