自殺と死刑と低水準教育

番組で紹介されている自殺の背景とされる事象(コロナで打撃を受けた業種に非正規雇用が多い、家にいる時間が増えてDVに繋がった、人的交流が減ってストレスが発散できなかった、等々のネガティブイベント)は、原因ではなく理由・口実・動機である。

「自殺の原因」は、自殺者自身の精神的未熟とそこから生じる思い込み・視野狭窄にある。
そして「精神的に未熟な原因」は、それまでに当人が受けた低水準教育だ。低水準教育下では、子供に「死ねば償え報われ殺せば解決するという人命軽視主義に対する適切十分な批判的思考力」を涵養しない。

低水準教育の影響で専門家ですら原因を拡大解釈し見誤ったままな為、政府も「低水準教育を改善する」という対策を打てない。「殺せば解決」を是認する死刑制度を国家が採用しているので、真の意味での人命第一主義思想を教育することもできず上っ面な人権思想を紹介するだけなので、スレた子供には偽善に映る。低水準教育が放置され死刑制度が改善されない原因もまた、低水準教育だ。
我々は今そんな負のループにいる。故に、自殺の減少も鈍化する。
尤も、現実には人々の不断の努力によって時代を経るごとに徐々に教育レベルは向上しているので、放って置いても時間が解決する問題ではあるが。

平成10年の自殺件数の急増も倒産増加で説明される事が多いが、倒産や借金苦はあくまで契機きっかけ発端。「元々社会的に潜在していた精神の脆弱な人々(低水準教育の犠牲者)が顕在化した」が事の本質だ。

以下、弊サイトより抜粋。

同じ原因は常に同じ結果を生む。時に結果が異なるなら、それは原因ではなく主観的な理由や動機条件言訳口実根拠切欠発端相関。
原因ではない表層的事象の解消は偽善・自己欺瞞。根本的解決にならない。故に、仮に貧困を無くしても富豪が罪を犯す。

あらゆる社会問題に共通する根本原因は無知思い込み勘違い誤解視野狭窄。解決に必要なのは適切十分な高水準教育(≠高学歴)。
義務教育で哲学や心理学を教えないから、先見力協調性適応力自制心倫理観論理力EQ各種リテラシー問題解決力等が低くなる。

自他殺願望の原因は「死ねば解決」という勘違い錯覚テロリズム虚無主義。その洗脳からの脱却に必要なのは幅広い知見。
適切十分な人権概念・判断力・問題解決力を習得した者は、どれほど劣悪な環境にも適応し希死念慮はおろか自己嫌悪すら抱かない。

宇宙の片隅の星の上で高度文明の発達期に知的生命体としての営みを直に体験する又とない機会・幸運を自ら放棄するのは贅沢の極み。
自殺者に同情し過ぎれば後追い自殺、関係者を責め過ぎれば復讐自殺を誘発。自殺者心理に疎い偽善者ほど報道規制を非難。

自殺に関するよくある勘違い kanjo.g1.xrea.com/hanzai.htm#2

過激派や軍人や自他殺厳罰死刑軍拡の同調者は「脅/殺せば解決」と洗脳された潜在的テロリスト。彼らも低水準教育の犠牲者。
人物の本性成熟度を見極めるには体罰死刑中絶安楽死核武装等の是非を問えば良い。浅慮で問題解決力の低いコミュ障ほど即座に賛成。

死刑は民度の低い排他主義者による集団ヒス差別虐待リンチ殺人。「廃止で治安悪化」は統計学犯罪心理に疎い幸福者の平和ボケ。
報復感情で死刑正当化は復讐に狂う殺人犯と同根。「殺せば解決、死ねば報われる」を是認する社会では却って自他殺は止まない。

低水準教育は体罰容認で知識偏重、画一的で一方的、個性や自主性を軽視。故に自己客観視能力や共感力の低い愚者を量産。
低水準教育(洗脳)を受けた者ほど「脅せば殺せば解決、怒りの原因は他者、己の知見こそ全で真」等と視野狭窄。

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