個人の不正を所属団体が謝罪🙄

団体は所属する個人の不祥事によって寧ろ迷惑を被る側なのに、その被害者が個人に代わって世間に詫びるのが通例になっている。そこに透けて見えるのは「同じスポーツを嗜む後輩・同輩・仲間を庇いたい」という集団心理だ。
各関連団体側のズレた発言に着目。


>日本アメフト協会「スポーツ選手であること以前に人としての良識の問題。アメフト選手の中にその良識が欠けている者がいたことにショックを受けています」

「スポーツで勝つ方法」ばかり教えられているのだから、倫理観が欠けるのは当たり前。特定の競技に興じていれば良識が育まれる訳でもない。
現行の義務教育やスポーツによる教育的効果を過大評価しているから、ショックを受けるのだろう。

>関東学生アメリカンフットボール連盟「世間をお騒がせしたこと、ならびにアメリカンフットボールという競技の価値を毀損し、アメフト界のみならずスポーツ界全体の信頼を損なうこととなり、深くおわびいたします」

騒ぐのは世間の勝手なので詫びる義理はないがそれはさておき、一部の学生の私的行為を「同じ寮に住む学生、在籍する教育機関、スポーツ全体」の評価にまで拡大解釈するなど、一部個人個性と全部集団属性を同一視するのは時代遅れな全体主義で差別の一大特徴。「部活動無期限停止」という大学側の連帯責任主義も同様だ。
にも拘らずそれらを口実に詫びれば、「アメフト選手はチャラい」「日大の学生は規範的精神が乏しい」といった偏見を肯定する事にも繋がる。

つまりこの連盟の主張は一見、大麻を手にした個人を批判しているようだが、その実、本来、本人或いは保護者が述べるべき内容を肩代わりすることで、結果的に彼らを保護し甘やかしているのだ。しかも表向き謝罪をしながら、自覚なしに自ら差別を助長している。
これを偽善と言わずして、何を偽善と言うだろう。

そもそも専門的知識を学ぶ場の供給者である大学や競技団体に、一学生の日頃の私的な挙動についてまで指導・監視する義務があるのだろうか。大学にとって学生は「客人・消費者」。入り口で消費者を選別する権利があるとは言え、その不正行為を謝罪するのは過剰サービスではないか。
倫理規範などは家庭教育で教えられるべきもので、最も詫びるべきは保護者だろう。つまり、論理的に正しい謝罪はこうなる。

保護者「我々が未熟な為に、我が子に対する全人格的教育をなおざりにした結果、こうした事態を招いたことを深く反省いたします」

尤も、そんな教育しかできない保護者もまた低水準教育の犠牲者。
教えるべきを教えず、筋違いのサービスをする。そんな教育行政の歪さもまた透けて見える。

以下、弊サイトより抜粋。
あらゆる社会問題に共通する根本原因は無知思い込み勘違い誤解視野狭窄。解決に必要なのは適切十分な高水準教育(≠高学歴)。
義務教育で哲学や心理学を教えないから、先見力協調性適応力自制心倫理観論理力EQ各種リテラシー問題解決力等が低くなる。

物質は全て毒。カフェイン塩ニコチン砂糖アルコール等は政府公認合法麻薬。洗浄消毒滅菌は強毒から弱毒への置換。
健康を害し様々な社会問題を誘発する酒類を是認しながら、より依存性の低い大麻等を規制するのは、非科学的ダブスタ。

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