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鳴禽類

すずめと

つばめ と からす ぐらいは、ひとめで区別できますが、その他の野鳥では、ツグミ、ホオジロ、モズみたいに雰囲気が似ていて区別がつきにくいものがあります。
シジュウカラ、ゴジュウカラ、ヤマガラ、ヒタキ、キビタキのように名前まで似ていると絶対に区別できません。ただ、カラがついた小鳥とタキがついた小鳥がいることは以前から認識していました。

カラ類を

調べてみると、「シジュウカラ科のシジュウカラ、ヤマガラ、ヒガラ、コガラ、などをいう。ゴジュウカラ、エナガを含めることもある。」
シジュウカラとゴジュウカラは隣同士であるべき名前なのに、ちょっとはなれてるとは!
シジュウカラは漢字で四十雀 、カラ類は雀類ということでヤマガラは山雀とかき雀は 「小鳥」を表しています。

タキがついた

小鳥は、「ヒ」までふくめて「ヒタキ」という仲間でした。ヒタキには、鶲という漢字がありました。生物の分類は、20世紀末から再編がつづいていますが、ヒタキ科でも100種以上がツグミ科から移されました。英語では、従来ヒタキ科に含まれていた種は flycatchers、ツグミ科の鳥を chats と称しているようです。
ヒタキは枝の上に止まり、飛ぶ虫に向かって飛び上がり空中で捕食して、元の枝に戻る「ヒタキ型」給餌をする。ということでflycatcherといわれているのでしょう。
つぐみはおしゃべりなんでしょうね。

スズメ目

カラ類やヒタキはどちらもスズメ目の鳥でした。小鳥はスズメの仲間なんだと思って周りを見てみると、スズメ目にはカラスまで含まれていました。
現生鳥類約1万400種のうち半分以上の約6200種がスズメ目に含まれ、鳥類最大の目になっています。
スズメ目の特徴は、囀るための器官である鳴管が発達していることです。 この鳴管の構造の違いなどによって、スズメ亜目(鳴禽類)約4900種・タイランチョウ亜目(亜鳴禽類)(約1300種、主に南アメリカ)・イワサザイ亜目(3種、ニュージーランド)に3分されます。
スズメ亜目 カラス上科には ハチドリ モズ カラス フウチョウがいます。
スズメ亜目 スズメ小目には レンジャク上科 シジュウカラ上科 ウグイス上科 キバシリ上科 ヒタキ上科 スズメ上科などがあり
ウグイス上科にウグイス ひばり ヒヨドリ ツバメ エナガ ヨシキリ セッカ メジロが
キバシリ上科にミソサザイ ゴジュウカラが
ヒタキ上科にヒタキ ツグミ ムクドリ カワガラスが
スズメ上科にスズメ ハタオリドリ セキレイ アトリ ホオジロが
属しています。

鳴く鳥が進化して大きな系統を作っていることがわかりました。


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