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伊甚国造

は、古事記に出ていて、関東地方に伊甚国があったことを示唆しています。

古い国名というのは何らかの形で現代に痕跡が残っているものであるが、「いじみ」って聞いたことがないなあと思って調べてみました。

いじみ、いずみ、と音が変化し、いまでは、九十九里浜の南端のいすみ市として残っていました。また、あてられていた夷隅の文字は夷隅川として残っていました。
https://chiicomi.com/information/1890478/

 古事記ではこの人たち出雲からきてることになっています。島根県松江市には、伊甚神社があって、
当社の地は天平年間迄出雲郡の属地にして出雲風土記に見えたる伊自美ノ社(延喜式伊甚神社で・・・)中古意宇郡に属し伊志見村三社大明神と云い維新以来旧名に復し伊甚神社と称す。
という記述があり、伊甚国と関係がありそうです。

その他にも関東には出雲由来の人たちが分布しているようです。古事記は大和政権が全国を支配下におさめる過程を記述してあり、それぞれ地方を支配して待っているかのような印象を持っていましたが、出雲や吉備なども同じように全国を支配しようと、各地に広がっていたのだなあと、このことからようやく思い当たりました。

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