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急がばゆっくり(#仕事の心がけ)

長らく給料を得て生活していますが、自分は仕事についてのアレコレは書けないだろうと思ってきました。

仕事について意見を述べることは、私にとって何となくハードルが高かったからです。

その一方、仕事についてのアレコレを書いてみたいという気持ちはどこかにあって、「仕事の心がけ」の「心がけ」という言葉を目にしたとたん、この応募に投稿しようと即決しました。

「仕事の心がけならば書ける」ではなく「仕事の心がけだから書いてみたい」――毎日決まっている業務でも、そこには自分なりの心がけが確かにあって、それを文字にしてみたいと思ったのです。

そして単刀直入、自分が仕事において心がけていることは「慌てない」こと。慌てないよう、早め早めの行動を心がけています。

なんとも単純な心がけですが、これこそ、私にとって最大のリスクヘッジ。ちょっとしたケアレスミスが思わぬ痛手になることを経験してきたから生まれた知恵みたいなものです。

とはいえ、仕事は予定どおりにいかないことも多々あって、そんな不測の事態に陥ったときは、敢えてゆっくり動くようにしています。メールであればゆっくりキーボードをうつだとか、電話であれば普段よりゆっくり話すだとか……。

「急がば回れ」ならぬ「急がばゆっくり」といったところです。
ゆっくり動くことで、不思議と気分が落ち着くことに気づいたのですが、これは、ちょっとした深呼吸になっているのかもしれません。

この「急がばゆっくり」な試みは、仕事のみならず日常生活でもいかんなく発揮され、普段、そんなに慌てなくなったのも、仕事で身についた一種のスキルだと思うのです。

これをスキルと呼んでいいかどうかは別として、「仕事柄、聞き上手になりました」という人がいるように、「仕事柄、慌てなくなりました」というのも有りではないかと自負しています。

と同時に、「自分に仕事の心がけがある」ことが嬉しく、この心がけに辿りついた年月を振り返ると何かしら感慨深いです。

好きなことを仕事にしている人が羨ましく、仕事に対して熱くなれない自分がもどかしい時期もありました。

それでも、生活のため仕事をしていくうちに、仕事の段取りだとか仕事の勘だとか、経験のなせるわざをつかんで、自分のペースで仕事をこなせるようになりました。

今でも好きなことを仕事にしている人への憧れはありますが、仕事がバタバタしないよう段取りをとる今の自分も悪くはないと思う。――これもまた、私の仕事の心がけ「慌てない」の賜物です。


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