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バジルを育て始めた話

私はバジルを育てている。

何をやるにも三日坊主な私の部屋に水をやらなければ生きていけない植物がいる。

忘れたり、忘れなかったり、水をあげすぎたりしつつも、バジルはスクスクと育ち青々とした葉がなっている。

と言っても、一回は失敗したんだけども。

まあ、何はともあれ、バジルは健康そうに育っている。

家族にも、バジルがよく育っていると自慢げに話していた。

ある時、姉がバジルを訪ねてきた。

「へえ、大きいじゃん」

でしょう。(ドヤ顔)

「食べんの?」

はい?

姉の言葉がすぐに理解できなかった。

何を食べるって? ……まさかバジル?

何言ってんの。食べる?! そんなことするわけないじゃん!! 可愛いバジルなんだよ!!

いやいや。待て待て。何荒ぶってんだ、私。

食べるために育てているのでは?

タネを撒いたときは、バジルで何を作ろうかと、ワクワクしていたはず。

初めて育てたバジルに思わぬ愛着が湧いて、本分を見失っていた私だった。

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