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<パラグライダー旅>奥羽山脈を感じる高原リゾート、鳴子温泉のオニコウベで飛んできました

オニコウベエリアは、鬼首(オニコウベ)スキー場にある「サンライフパラグライダー」のスクールエリア。高山植物が茂る山奥の涼しいリゾート地は、ヨーロッパアルプスのような雰囲気。鬼首は、日本有数の間欠泉(かんけつせん、一定周期で水蒸気や熱湯を噴出する温泉)があることで有名。

雨じゃない、霧だ!

私が訪問した日は、くもり時々雨。山形から鬼首に向かう車中、友人たちと「これは、雨?」「いや、まさか」「雨じゃない、霧だ!」「霧だね!よく水滴が落ちてくる霧だよね!」という会話をした。パラグライダーは、雨だと飛べない。霧で視界が遮られても飛べない。事前情報で、鬼首はフライト確率が高くないと聞いていた。今日もダメかもしれない。でも、とにかく、行ってみよう。信じるものは、救われるはずだ。

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目的地に到着すると、雨は止んでいた。しかし厚い霧が広がり、山頂は見えない。まずは管理人氏に挨拶、エリア説明を聞く。オニコウベエリアには、テイクオフが二つ、ランディングが一つある。説明を受けたり雑談したりするうちに、少し霧が薄くなってきた。はやる心を押さえつつ、私たちはゴンドラに乗り込んだ。

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練習、大切!を感じるテイクオフ

第一テイクオフはゴンドラで山頂に上がり、山道をちょっと降りた隙間のような空間にあった。横幅が狭く、パラグライダーを一機広げるといっぱい。横にそびえる木々から圧迫感がただよう。弱風が吹いたタイミングで、まっすぐ傾けずきれいにグライダーを立ち上げて、走り抜ける。荷重がずれたり横風に流されたりすると、木に引っかかってしまう。フロント練習、大切!を感じるテイクオフ。

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花立テイクオフは途中まで車で上がり、100メートルほど歩いたところにある稜線上にある。吹きっさらしの稜線は登山道にもなっていて、時々ハイカーが通りかかる。テイクオフのタイミングでハイカーが来ると「おお」と歓声が上がることも。こちらは強風が吹くときに使うテイクオフ。失敗すると強風で引きずられるリスクあり。クロスの練習も、大切!

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高度差700メートル、奥羽山脈を堪能

第一テイクオフからランディングまでは高度差700メートル、無理に粘って高度が低くならなければ問題なく届く。天候が許せば、長時間のんびりと飛ぶのも楽しそう。花立テイクオフからは少々距離があるので、できれば山のリッジで上げてランディングに向かいたい。高度を上げて、奥羽山脈の雄大な山並みをのんびり堪能しよう(…私は未達)。

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ランディングはゲレンデ横の原っぱ

ランディングは、スキーゲレンデ横にある広い原っぱ。ランディング横の植樹エリアはまだ低木なので、その上で高度処理して降ろした。植林樹が伸びると、ランディングの難易度が増しそう。ぶっ飛んで早々に降りてしまった私は、地上からベテランパイロットたちのフライトを眺めて楽しんだ。

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フライト後は鳴子温泉で一息

オニコウベは、鳴子温泉郷の只中にあるエリア。冬はスキー場になるエリアの周囲には、旅館や日帰り温泉がたくさんある。フライトを終えたら、鳴子温泉で体を温めてから帰りたい。私が今回伺ったのは「せんとう 目の湯(めのゆ)」。こじんまりした温泉だが、露天もあってよかった。時間があれば、温泉旅館に宿泊してのんびり楽しむのもよさそう。

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今回お邪魔したのは、サンライフパラグライダースクール。


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