見出し画像

<パラグライダー旅>小さな温泉町、赤湯温泉のある南陽市で飛んできました(その1) 雲海も拝めた! 十分一山編

私のパイロット証(パラグライダーの免許証)取得を祝って、友人がパラグライダーで飛びまくる旅を企画してくれた。初日は朝4時に関東出発、朝9時から山形県南陽市でフライト。インドア派で根性ゼロの私、ただの旅行なら「そんな無理しないで、初日は移動日にすればいいのでは?」と言っただろう。しかしパラグライダー旅では「飛べるときは飛びたい!」という暗黙の了解がある。しかも週間天気予報は「もしかして初日しか飛べないかも」という状態。のんびり寝てる場合ではない。

朝4時出発、朝9時雲海。

我々は早起きして高速道路に乗って北上した……と言いつつ、私は友人が運転する車に乗せてもらって、のんびり車窓の景色を楽しんだ。時々うたた寝もした。持つべきものは運転好きな友達(感謝)。東北自動車道をひたすら北上して南陽高畠ICで降りるとまもなく山形県南陽市。「今なら見れるかも」と十分一山(じゅうぶいちやま)の山頂にまっすぐ行くと、大当たり、名物の雲海が待っていた。

画像1

眺望最高、十分一山(じゅうぶいちやま)テイクオフ

展望台にもなっている十分一山の頂にあるテイクオフは、観光客もよく訪れる。眼前が開けてて、見晴らしは最高だ。雲海がなくても、稲穂で金色になった田んぼが美しい。タイミングによって、雲間から天使の梯子(太陽が雲に隠れているとき、雲の切れ間あるいは端から光が漏れ、光線の柱が放射状に地上へ降り注いで見える現象、正式には「薄明光線」)もよく見えた。風待ちのときも大自然を満喫できる、眺め最高のテイクオフ。テイクオフからランディングもしっかり見えるので、初心者も安心だ。

画像2

金色の田んぼを眺めつつ、穏やかフライト

「夕方に西風が強くなると、隣のハッツキ山にぶつかって上がる上昇風(リッジ)を利用して、ずっと飛んでいられる」と、エリア管理をしているスクールの先生に教わった。しかし、私が十分一山でフライトしたタイミングは午前中、風弱め。地表からの上昇気流(サーマル)も弱め。それでも果敢に上げるベテラン勢を眺めつつ、私はぶっ飛び(まっすぐランディングへ向かう状態のこと)。田んぼたくさん山たくさんで上昇気流の出るポイントは色々ありそうなので、コンディションがよければ初心者でも粘れそう。また次回、がんばろう。

画像4

広くて降ろしやすい、田んぼの一角のランディング

ランディングは田んぼの真っ只中で真っ平ら。田んぼ2枚分の広さがあり、降ろしやすい。ただし湿地なのでぬかるみだらけ、はまらないよう要注意。事前に位置確認しておくか、現地フライヤーの動きをよく見てマネしよう。

画像3

フライト後は、小銭を持って赤湯温泉へ

南陽市の町中には、赤湯温泉という開湯920余年の温泉を引いた公衆浴場が点在している。入湯料はだいたい100円。昔ながらの公衆浴場で、町の人々の憩いの場として活躍している。風呂道具は要持参。郷に入っては郷に従え精神で楽しもう。時間と予算が許せば、温泉旅館に止まってもよさそう。

画像5


今回お邪魔したのは、ソアリングシステム パラグライダースクール。

(これから何回か、こんな感じでパラグライダーのエリア紹介のような旅行記のようなnoteを書く予定です。)

サポートでいただいたご厚意は、「パラグライダーと私」インタビューで生じる諸経費や執筆環境の整備に使わせていただきます。