日記(2021年9月26日)

昔からPMSに悩まされてきた。PMSとは月経前症候群のことで、生理日前に様々な不調が起こってしまうという症状が出る。イライラしたり、異常に眠くなってしまったり…毎月毎月死にそうになってしまう。

ピルを服用すれば?という意見もあるだろう。私もすでに試した。だがダメだった。体に合わなかった…吐き気、異様な乳房の張り、発熱…ピルの服用を諦めた。漢方での体質改善が必要なのだが、あいにく金欠だ。金が無いというのはあまりにも選択肢が減る。


最近、「親ガチャ」なる言葉が話題になっている。親次第で子どもの人生が変わってしまうというものらしい。確かに、子どもは親を選べない。親の”質”は子供の将来に大きく関わることだろう。

半分真実だと思う。親がどうであれ、物理的に体が分かれている以上結局は他人だ。子どもは自分のことは最後には自分で決めなけらばならない。気に食わなければどこか違う土地に逃げることだってできる。それに、生物的に、寿命が先に来るのは親の方になる可能性が高い。年を取ってから大学に入学したり、あこがれの地に移住したり、なんらかの趣味を仕事にするなど、後の人生で取り戻すことができるものは、ままある。

だが、親の質によって「子どもが手に入れることができる情報」が異なってくる、と私は思う。いわゆる一般常識や料理、掃除等の家事にはじまり、失業保険や奨学金等国の支援制度のことなど、「知らなくても生きることはできるが、知っていた方が生きやすくなる」情報の量・質は、親に左右されるのではないか。今はインターネットの発達により、情報の入手は幾分か容易になっているが、方法が分からなければどうしようもない。ツールばかりが発達して、人間が置いて行かれているような…

2000年中盤~後半くらいからインターネットに触れてきた。いわゆる2ちゃんや黎明期のニコニコ動画、脱出ゲームやリドルゲームに入り浸る。その過程で、どうやって検索したら望みの情報が手に入るのか、踏んではいけないリンクはどういうものか、自分の情報をどこまで載せてよいのか…いわゆるネットリテラシーと呼ばれるものを叩き込まれた。この程度の情報は誰でも持っている、と思っていた。

「これ、なんだとおもう?」と旦那が訪ねてきた。スマホ画面に映っているのは一件のSMSのメッセージ。
「佐川急便です。お荷物をお持ちしましたが、不在のため持ち帰りました。再配達の受付はこちら(以下URL)」
…絶対嘘だ。直感的にそう思った。荷物なんて頼んでいないし、なによりURLが佐川の公式HPとはまるで違う。加えて、何らかの荷物を頼んでいるのならば、不在票が入っていなければおかしい。
「絶対詐欺だから、スルーして。」とだけ伝えた。そして不思議に思ったのだ。「これ、普通に分かるでしょ」と。なぜわざわざ尋ねてきたのか、私の方になんらかの荷物があることを確認しただけだったのか、真意を尋ねることにした。答えとして返ってきたのは、

「だって分からない。俺、○○(私の名前)みたいに知識ないし。」

衝撃だった。年代が上の人物ならまだしも、ほぼ自分と同年代の旦那が…?と。曰く、ネットに触れる機会が青年期にほとんどなかったこと、家にパソコンがなかったこと。働き始めてから初めてインターネットに触れ、今にわたりほとんどネット検索をしてこなかったこと。私はある種、恵まれていたのかもしれない……

親ガチャ、とまではいかない例だが、やはり環境と言うのは大事である。前述のとおり情報の入手難度は下がっている現代、しかし入手方法が分からなければ、結局はないのと一緒なのだ。

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