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新幹線、トイレトラウマ話

先日乗った新幹線で私は勇気を出してトイレを利用した。
一般的には別に大したことない出来事なのだけど、じつは私には新幹線のトイレのトラウマがある。

今思い出しても顔をしかめてしまうのだが、誰にもこの話をしたことがないせいで今でも思い出して恥ずかしい気持ちになってしまうので、無事水に流せることを願って書き留めてみる。

確か小学生の時の修学旅行で、広島に行くまでの新幹線だったと思う。なんでだったかは理由はわからないけれど、トイレの鍵の閉め方がわからず、戸惑いながら自己流で閉めた気になって排泄を始める。
しかしちゃんとしまっていなかったらしく、誰かに扉を開けられてしまう。おそらく同級生(異性)だったはず。

ぎゃあーーー!

私も開けた相手もびっくりしていたし、視線の先には先生(異性)もいた。

非常に滑稽な姿を突然晒してしまい、相手への申し訳なさと恥ずかしさで姿を消したい気持ちになった。結局そこでパニックになって残りの排泄時間を鍵を閉められたのか諦めてそのまま済ませたのかは思い出せないけれど、ぎゃあ!の瞬間だけはいつまでもフラッシュバックしてしまう。
そこから頻繁に新幹線に乗る機会はなかったものの、乗った時はできるだけお手洗いに行くのを避けていた。

先日用事がありそのためだけに帰省した帰りの新幹線にてどうしても耐えられない尿意に襲われた。

しまった、さっきカフェラテを飲んでしまったからだ、、。

焦燥に駆られて行くか行かないか悩んだが、残りの1時間を耐えられる自信はなかったので、行こうと決意。
防犯面でも座席を離れることが怖かったのでとりあえず机に出していた荷物は全部カバンの中に入れ、お財布とスマホだけを持って恐る恐るトイレへ向かう。

おお、入ってみたらちゃんと鍵がついていたし、ちゃんと閉まった!やったあ!(当たり前)

結局何事もなくトイレを済ませて安堵したが、もしかしたらまた開いてしまうんじゃないかと覚悟しながら必死にトイレで過ごしている時間がこれもまた滑稽でちょっと面白かったので、トラウマを浄化したいことも含めて書き留めておく。

これで新幹線でトイレに行くハードルがちょっとだけ下がった気がする。いや、これからも行かなくていいように努力はするだろうけど。

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