見出し画像

新卒入社した会社を辞める心境備忘録

最近気付いたことだけど、私は目が暇なのが苦手らしい。
昔からぼーっと考え事をするのが苦手で、考え事をしたい時はこういうnoteのように文字に起こして言語化していかないと、先に進まなくて考えるのを諦めてしまう。
ものの見方が抽象的でシルエットとしてしか捉えられていないのかもしれないが、自己理解をするためには何かに書き留めることが私には必要らしい。
なので来月から環境が変わる今の私が思うことを記録として残しておこうと思う。


服を売るお仕事を4年間経験して、
ずっと販売員らしさが抜けず、お客様が自分と話すメリットが見出せなかったり

お客様の生活の変化でファッションの優先順位が変わり、会えなくなる人がいたり、

断るのが苦手なお客様に対して断りやすい販売員になれず、私は悩んでいるんだと思って押し売りみたいな形で販売してしまって、それ以降会えなくなったお客様がいたり、

目の前の様客様を楽しませよう!が、売り上げに焦って空元気になって、純粋な気持ちでは無くなってしまったり。

今思い返してもほろりと涙が出るような悲しくて悔しい思いもたくさん経験した。
それでも辞めずに続けてこれたのはずっと励ましてくれた恋人と、それでも私を信頼して通い続けてくれたお客様がいたからだなと。

人生で4年なんてすごく短い時間だけど、誰かの人生に新しい風を吹かせたり、新しい経験を与えたり、自分らしさを知ったり。そんな尊いお仕事だったとは、4年前の私は知らなかった。
服を売ることはあくまでもツールであって、私が売っていたのは豊かな時間だったと今は思う。

ある人はリフレッシュする時間。ある人は自分をグレードアップさせる時間。ある人は先の予定のための準備時間。
そこをどこまで豊かにできるかが私たちの技量次第で変わり、ここを追求したことで「こういう人には◯◯な接客がおすすめ」の公式が当てはまらないことを知った。
「お客様が私と一緒に服を選ぶ理由」を模索して、それは「私がそのお客様と一緒に服を選ぶ理由」でもあって、それを探すことで目の前の方がどんな人格か知ることができたのがとても面白かったし、いい意味で販売員らしさが無くなったのはこの気付きからだと思う。

発育環境柄、学生生活で感情を押し込めて生きてきたのもあって、自分の軸がわからない苦しさをずっと抱いていた。自分の感情がわからないときは今でもある。
だからこそ、お客様と話すのが私である理由を見つけるために、まずは自分の感情の自覚から始めた。その気持ちを言語化しようと努めた。
そうすると面白いくらいに初対面の人との会話が盛り上がるようになった。

その頃に自分のなりたい像が明確になってきて、
「人間らしくて、わかりやすくて、周りにいる人の心を温かくさせる人」
をしばらくの人生のテーマにしていこうと考えるようになった。

そのおかげか、退職を伝えると最後に会いに来てくれる方がたくさんいて、遠くても会いに行く!と言ってくれる方もいて、お手紙や餞別を頂けることもたくさんあって、嬉しさで日々涙がこぼれる寸前まで来てる。(たまに泣いてる。)

新しい環境での出会いもワクワクと不安が入り混じるけれど、濃い4年の経験を大事にして、これからも素敵なご縁を増やしていきたいなと思う。
そして今あるご縁にたくさん感謝して、成長してまた出会えるように、生まれ育ったこの土地を離れてみることにする。
大好きなみんなに幸あれ。

ちなみに写真は、友人がチーズアーモンドと名付けた飛び石を渡る私です。
そのネーミングセンスがとても好き。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?