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カナダってどんな国か?国土、人口、経済。

ども、カニカマです。
カナダに住んで6年ほどになるんですが、そういえばあんまりカナダについて知らなかったのでちょこっと調べてみました。

面積

もうカナダといったら何と言っても雄大な自然と広大な大地。

カナダの面積は9,984,670 km²で、国土で言えばロシアについで世界2位の国土の広さを持っています。
日本の面積は377,973 km²でカナダの約24分の1ぐらいしか無い。
いかにカナダが広大かがわかる。

しかしご存じの通り人が住める地域は結構少なくてほとんどが雪に埋まっている。なので面白いことにカナダの人口の80%のカナダ人はアメリカの国境沿いに住んでいる。
さらに50%の人は東南地域に住んでいるそうです。

80%の人が赤い地域。50%の人が青い線の下側に住んでいる。

人口

カナダの人口はカナダの政府のホームページによると現在3985万人程度です。
ちなみに2023年10月現在で東京都1495万人神奈川922万人埼玉1343万人、関東3つ合わせただけで3760万人なのでカナダの総人口数とそんなに変わらない。

都市別に見ると
1位トロント 約273万人
2位モントリオール 約170万人
3位カルガリー 約123万人
4位オタワ 約93万人
5位エドモントン 約93万人
6位ミシサガ 約72万人
7位ウィニペグ 約70万人
8位バンクーバー 約63万人

https://canadapopulation.org/

そして移民の数は約23%の836万人がカナダに住んでいて

1位 インド (898,050人) – 2.47%
2位 フィリピン(719,575人) - 1.98%
3位 中国 (715,830人) - 1.97%
4位 イギリス (464,140人) - 1.28%
5位 アメリカ (256,090人) - 0.7%
6位 パキスタン (14,145人) – 0.64%
7位 香港 (213,855人) – 0.59%
8位 イタリア(204,065人) – 0.56%
9位 イラン(182,940人) – 0.5%
10位 ベトナム (182,090人) – 0.5%

https://en.wikipedia.org/wiki/Canada_immigration_statistics

やっぱりインドと中国が多いのは実感としても一致している。以外にフィリピンが2位と多いのは知らなかった。フィリピンは英語のアクセントも比較的少なくて上手いので気づいていないだけかもしれない。

そして日本人はというと外務省の発表によると74,362人で50位になっている。やっぱり他の国に比べると圧倒的に少ない。

カナダはこれからも移民をガンガン受け入れる予定を政府は発表している。現在の規模で移民流入が続く場合、2043年までにカナダの人口は5,000万人に達するとされている。

経済

カナダも世界の国と同じくインフレ傾向にある。
2022年は6.8%とそれなりに高く物価も上がり続けている。

特に問題なのが家賃や不動産の高騰である。高騰具合で言えばアメリカを抜いて先進国の中でも高い上昇率である。
2010年から比べると不動産価格は2倍まで達していて、現在一般の人が家を買うことはかなり難しい値段まで上がってきている。
家賃もかなり上がっており、特にバンクーバーが一番上昇率が高い。1ベッドルーム(45-55m2)の平均価格が29万円というところまで上がっている。
5年くらいで金額にして10万円ぐらいも上がっている。

原因としては長らく続いた低金利の政策と圧倒的な供給不足の問題。そしてそれにともない、この上昇気運に乗っかる投資のために購入する外国人の参加などだろう。

これに対して政府も2023年からの2年間の時限つきの法律を制定。市民や永住権保持者以外の外国人の不動産の購入を禁止する法律を作ったが効果はかなり怪しいとされている。抜け道はいろいろあるし、そもそも高騰の原因として国内の需要が高いので効果は一部に限られるというのが専門家の見方らしい。

これがバブルによるものなのか、引き続き上がり続けるのか。一般市民にとってマイホームを持てない、一部の富裕層と外国人だけが変える状況が続くのはかなり厳しいものがある。政府の舵取りもかなり難しい所まで来ている。

カナダの経済の問題点は以下の動画は英語であるが面白かった。

動画では色々指摘しているのだが、面白かったのがアメリカとの関係である

カナダの経済の大部分はアメリカに依存している。

例えば、アメリカの会社が何かを始める時に税金や賃金の安いカナダでビジネスを始めて本社をアメリカに置いたりする。
またカナダでスタートアップなどを始めた場合はだいたい最終的にアメリカの会社に買収されるというのもお決まりのコースである。
なのでアメリカ本社でカナダで業務をしている会社はたくさんある。

カナダの問題点として挙げられているのが生産性である。カナダの方が一人あたりの生産性がアメリカより低い
それによっての収入にも差があり、車で南に数時間行くだけで収入が33%も上がるということが起きている。全く同じ仕事内容なのにバンクーバーから南に2時間のシアトルでやれば平均で30%も給料がよくなるのである。

そういった理由から発生するブレインドレインもカナダの大きな問題でもある。ブレインドレインとは高い教育、技術、能力、知識を持った人たちが流出する現象である。
優秀な人材はどんどんアメリカへ向かっており、特にIT産業などは特に顕著にあらわれている。
そのせいかなかなかカナダ国内にイノベーションのある大きな企業が育たない。育っても結局アメリカへ本社を移したりアメリカの会社に買収されるのである。

もちろんアメリカという世界の経済がトップの国と隣り合わせということがいい面でもある。言語、文化、法体系などが一緒ということが何と言っても利点であり経済を協調していく上ではこの上ないアドバンテージにある。

今後30年先は中国、インド、東南アジアの国々が人口増加を背景に世界の経済を引っ張っていくとはいえ、アメリカは依然として世界のトップ付近を維持し続けるだろうというのがおおかたの専門家の予想である。

(以下本にもアメリカ、カナダのことについて言及がありました。まぁほとんどがカナダのことより世界の今後30年の予想でありとてもおもしろかったです。)


だとするならばアメリカの経済をバックにカナダも移民の力を借りつつ人口を伸ばして経済を維持していく可能性が高い。

ということで

今住んでいるカナダがどんなところか調べてみたら結構知らなかったこともたくさん出てきましたのでまた一つ賢くなりました。
なかなか深掘り出来ないところがあり散乱した記事になってしまいました。

文化的なことや歴史的背景は全く知らないのでそこらへんを調べるともっと違った見え方が見えるかもしれません。また機会があればしらべてみます。

ではでは。

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