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シンプルなアイデアで2つの負をプラスに変えるビットコインスパがすごい

ども、カニカマです。

先日ネットを眺めてて気になった記事がこちら。

思わず「お前は天才か!」って叫んでしまった。

記事の内容はニューヨークにビットコインをマイニングする時の熱でスパを運営しているという。

マイニングを知らない人向けに言うと、ビットコインなどの仮想通貨は自分のパソコンで計算の一部を手伝えば報酬として仮想通貨がもらえる仕組みである。
マイニングには大量の計算が発生しパソコンにかなりの負荷がかかると同時にかなりの熱を発する。
どの電化製品でも長時間使っていたり、ハイパワーで起動してると熱くなるのを想像していただければわかると思う。

そのマイニングの熱でプールを沸かす。
これ天才の考えることじゃん。

別々の2つの問題

マイニングの問題

先程も述べたようにマイニングするのには熱の処理をどうするかが問題です。
一日中熱を発するので冷やさないといけない。

そして電気代がめちゃくちゃかかる。
なので大規模にマイニングやっているところが世界中にはあるらしいが、大体電気代が安くて寒い地域
カナダやアイスランドとかでよくやってるらしい。

私もコロナ禍でビットコインの値段が上がっている時に自宅のパソコンをマイニングに使おうと思ったがパソコンに負担がかかりすぎるのでやめた。
そしてうちはカナダの中でもまだ寒くない地域なのであんまり意味がない。

ビットコインをマイニングするには熱と電気代の問題をどう処理するかを考えないと儲からないどころかやればやるほど赤字になってしまう。

風呂の問題

そもそも風呂屋は燃料費がすごいかかる。
運営費に燃料費がかなりの割合を占める。
営業時間中ずっと風呂のお湯を温めておかなければいけない。

ガスかなにかでボイラーを温めてそれを熱交換器とかに通してお湯をあたためる。このボイラーのガスやらのお金がめちゃ高い。
数度設定温度を変えるだけで毎日のことなので、1ヶ月でみると燃料費が変わってくるのである。
昨今の燃料費高騰で全国の風呂屋はヒーヒー言っているのが簡単に想像つく。

風呂屋としてはいかに燃料費を安く抑えるかというのがある種の命題である一方、ガス代などは変えることの出来ない部分なので他で企業努力して儲けるというのがほどんどの風呂屋だと思う。
安くできるならどれだけ助かるか。

記事のスパは風呂屋ではないのでそこまで高温が必要ないっていうのが大きいとこではあるけれども、お湯を温めるって結構金かかるってこと。

win-win

この2つの負の部分を組み合わせて2つともの問題を解決してしまう、つまりwin-winの関係なのである。
これはすごい。

マイニングで発生した熱をプールの熱に利用する。そうすることでマイニングに冷却を使用しないで熱を逃がせるプールは温まる
しかもプールを温めている間にどんどんビットコインが貯まって儲かる
プールだけでは熱が余るっていうんだからどれだけ熱を発しているかがわかる。

というわけで

出発点はどっちが先かはわからない。
もともとスパをやっていてマイニングもやり始めたら熱を利用できそうだからやってみたのか。
マイニングやってたら熱が発生してなにか利用できないか考えたらプールを思いったのか。

いずれにせよ簡単に誰でも思いつく話ではあるが実際にやってしまうのがすごい。思いついたとしても「そんな事可能なの?」って思って却下してしまいそうなアイデアである。

もちろんこれを実現するには専用の設備が必要だったりマイニングの機械を用意しないといけなかったりといろいろハードルはあると思う。
でも小さく実験から始めて実際にやり抜いたのがすごい。

いやー、なんでもやった人が一番偉いですね。
このスパが成功するかはもちろんわからん。
でもアイデアなんて大したことなくて、実際にやることが大事だということを再認識した記事でありました。

ではでは。

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