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大学医局の法人化

ある国公立大学の麻酔科が大学の医局を法人化して、運営しているようです。

大学の医局と言えば「白い巨塔」に代表される強権力を持つ教授を筆頭とした集団組織を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

しかし、最近は少し違うようです。

大学医局とは、大学医学部の中で「循環器内科」「第一外科」など専門別に分かれた集団で、トップには教授(あるいは主任教授)がいます。

私が研修医だった二十数年前は、白い巨塔とまではいかないまでも上下関係はかなり厳しく、教授はやはり権力者でした。

今であれば「パワハラ」と言われることも、当時先輩から受けた経験は数えられないほど・・・
当時はまだパワハラという言葉もありませんでした。

それが、「より民主的な運営を目指して法人化」した医局があると聞いて、時代も変わったものだと驚きました。

2018年に法人化し、目的は「より民主的な、オープンな運営を目指して」という事だったようです。

一般社団法人という事になり、定款も定め顧問弁護士・顧問税理士も雇われています。

弁護士がいらっしゃれば、ハラスメントに対しては教授(=役員)も医局員(=社員)もきちんと配慮するでしょうからだいぶ昔と違うと思います(私の研修医時代もこうであれば…😥)

とは言え、未だに時代錯誤的な医局運営をしている大学もあるようです。

大学医局は若手医師の養成場所としてとても重要な組織ですので、将来の日本の医療のためにも良い環境を作ってほしいと思います!

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